山本晋也カントクロングインタビュー(前編)「女がこうフッとね、身体を預けてくる瞬間、あの瞬間の歓びは無上のもので、男はそのために生きているようなものなんです」

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いくつになっても満たされぬ性欲と 男はどう付き合っていけばいいのか!? あの伝説の山本晋也カントクロングインタビュー(前編)!

中高年よ、妄想強者であれ!

 ヤりたいときに、女がいない。遊ぶ金もない。ようやく稼げるようになったら、今度は勃たない。一体この、いくつになっても満たされぬ性欲と男はどう付き合っていったらいいのか。テレビ朝日系深夜番組「トゥナイト」での風俗リポート、ピンク映画「未亡人下宿」シリーズなど、エロと風俗の現場を歩き続けて半世紀の巨匠、山本晋也カントクに訊いた。

◯ニッポンに風俗があってよかった!

「その昔ね、ピンク映画の劇場でこんなことがあったのを覚えてます。3本立て600円だかの入場料をマケろって、窓口のおばちゃんに頼んでいる男がいた。聞けば、100円値下げしろって言うんですって。たったの100円ですよ。ピンクのポスターの誰だか分からないような女優を指さして『今日観ないと俺は寝れないんだ』って。なけなしの金をつぎ込んで、それでも足りなくて、地団駄を踏んでいる。おばちゃん、『次はちゃんと払ってよ』って入れてやったそうですけど、男はいつの時代もそんなもん、つらく悶々としてるんですよ。よく分かる」

1980年から2002年まで放送された深夜バラエティ『トゥナイト』シリーズ。通算放送回数は4000回を超えた

――新著『風俗という病い』(幻冬舎新書)では、そんな男たちの集う風俗の今を取材されていますね。

「そう。性欲は病いではあるんだけど、女がこうフッとね、フッと身体を預けてくる瞬間、あの瞬間の歓びは無上のもので、男はそのために生きているようなものなんです。改めて、新たに歌舞伎町なんかを見て回ったんですが、ハプバーでの同好会にロボットデリヘル、熟女専門店に地雷店、どんなフェチの願望をも叶える動きがあって面白かったですね。吉原のソープではね、私のような高齢者が常連というところがあって、そこの嬢に聞いたら、勃たないのに正常位で腰を振るエアセックスとか、射精しないのに『イッタ、イッタ』と喜んでいたり、皆、旺盛ですごいんですよ。吉原の秘術も聞いたなあ、勃たないオチ○チンの周りに割りばしで添え木にして、コンドームをつけて、挿れさせてあげる。ナカの感触だけでも味わわせてやろうって、この心意気、感動的だった。ニッポンにソープ街があってよかった。すごい性的弱者を救えるし、失業中の仕事のない女の働き口でもあるのだから、ただの老齢社会じゃないぞって思いましたよ」

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