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人一倍芸達者でそしてド変態パフォーマー?! 業界の素浪人フリーストリッパーの魅力とは?!日本最後のストリップ芸人【松本格子戸のストリップ舞台裏】

芸達者でド変態?なフリーストリッパー

◯後ろ楯を持たないフリーの踊り子

「フリーストリッパー」とは「所属事務所を持たない一匹狼」的な立ち位置にいる踊り子さんのことで、現在のストリップ業界にはこのような踊り子さんが数名おります。

 事務所という後ろ楯がないものですから、演目も豊富に取り揃え、構成も素晴らしく、写真もよく売り、劇場から再オーダーがかかるべく必死に頑張っておりますのが現状。

 僕がストリップ業界に入った昔は、踊り子さんや劇場の数もめちゃめちゃ多かった時代。ほとんどがフリー状態の群雄割拠の時代で、踊り子さんは年中稼働していたと聞きます。日本がいい時代だった頃の話ですね。

フェチフェス会場にて、パフォーマーのみなさんと集合写真

 現在のように、踊り子さんのスケジュールを仕切ってくれる方がいらっしゃるわけではないのでスケジュールは自分次第。「3月はひな祭りやから、ここに乗りたいわぁ」 「ほなら、ついでやから3月中と結も、うちに預けてくれへんか?」「ああ、頼んますッ!」という会話が劇場の事務所で繰り広げられます。

「預ける」と言うのは、B子さんの代わりにスケジュールを仕切らせてくれ、という意味です。踊り子さんにとっては要らん手間が省けて、劇場の社長は他所の劇場にタレントを売ってマネージメント料が発生するわけで。とどのつまりは一石二鳥ということになるのです。

 実際のところ、昔も今も仕事のやり方は変わらないのが現状ですが、ただ違うところは、演目や構成選曲もその都度変えなければならない点ですね。昔のお姐さんはひとつの演目で1年でも2年でも廻れたのです。演し物が劇場によって、本板、天板、P板、入れポンと変わったからこそできた技ですね。今の踊り子さんは全てがソロポラという演し物なので本当に大変です。

 フリーの踊り子さんはとにかく信用が重要ですね。お客様方への応対も事務所所属の踊り子さんより丁寧に、写真もガンガン売って実績を作って、劇場スタッフとも仲良く上手く付き合う。色々やらなければならないのが、彼女たちなのです。