『それぞれのスタッフが連動しあう、今最も注目のメーカー』~伝説デザイナーのAVジャケット時評

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雑誌版『デラべっぴん』の伝説企画“オナマイド”を生み出した名デザイナー・ほうとう氏が選ぶAV秀逸パッケージ♡

“美少女路線”をより洗練されたスタイルで継承

今回、僕の “デザイン心の琴線” に触れたのは、ミニマムさんというメーカーの作品群です。まず、ここのポリシーがユニーク。《身長150cm未満の女の子限定のメーカーなんですと! で、実際にその低身長の数値をデザインの核としてあしらったジャケットをごらんください。
 
どうです、実にスタイリッシュではないですか。こういうデザインの一貫性、統一性は、実際にDVD版のパッケージを1つ、2つと入手した買い手のコレクター本能や愛着心を揺さぶり、効いてくるものです。ここに挙げた『ちっちゃなカラダと小ぶりなオッパイ。しゅり148cm』と『おしえご。無毛の花嫁。なな148cm』のジャケットですが、どちらもモデルの小ささをさり気なく示している良い構図の写真です。
このように、十分に空間の空きも考えられたデザイナーにとって理想的な構図の写真があるからこそ、左下に極細のフォントで「148cm」と大きく入れても、画面のバランスを保つことが、はじめて可能になるのです。
かとおもうと、次に挙げる『気持がいいのは前より後ろ。お尻の穴をトンネルのようにつなげてあげる。』は、モデル3人をベッドの上に上げ、カメラマンは下から狙っています。
 

下から狙ってはいますが、モデルの小ささは見事にキープされています。
下位置から狙ったのはモデル全員の突き出したヒップの形を丸く見せ、かつ、アナル周辺のディテールをお尻の谷間から覗かせるために必要な手段だったのです。

そして、そもそも印刷面積の小さいDVDのパッケージで、上下に余白を設け、タイトルとコピーで写真を挟むという非常に珍しい構図が採られています。
この上品な画面構成や、女性モデルへの距離感色のあしらい方書体の繊細さなどをみて、エロ業界に30年近く身をおいてきた僕が思い出したのは、1980年代初頭から半ばに掛けて、英知出版や宇宙企画の “美少女路線” の土台となっていたヌード写真集シリーズ「美少女館」のことです。
今や、エロ本マニアの間でも思い返されることなどまったくない「美少女館」シリーズですが、上品な装丁のそのシリーズは、大書店の一般写真集の棚におかれていました(当時の大書店において、今のような女性タレント写真集やエロ本関連の棚が、まだ無かったからでもありますが)。そこで培われた、繊細で文芸性を漂わせた撮影技術やデザイン思想のようなものが、ミニマムさんのデザインの現場において、より洗練されたスタイルで継承されているように、僕には感じられました。
さらに専門的な話になりますが、こういうデザインを成立させるのは、タイトルやコピー文の意味内容だけでなく、漢字、カタカナ、ひらがなの字数のバランスが最重要になってきます(ちなみに「美少女館」シリーズのタイトルの多くは「ほほえみ」とか「ひとひら」といった、ひらがな4文字でした)。そうでなければこういうデザインは、おいそれとは出来ません。ところがミニマムさんではコンスタントに量産出来ています。「ああ、監督とデザイナーが協力し連動しあっているんだなあ、クリエイティブの工夫や努力が実を結ぶ、良い環境なんだろうなあ」と、僕は想像するばかりです。
で、ミニマムさんのタイトルやコピーのセンスはどれもこれもが、またスバラシイ。しかも、どんどん進化し続けています。それに伴って、ジャケデザインも洗練を極めてっています。