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【ストリップ古き良き時代のお客様&従業員】生板本番ショーでは、スター気取りなお客さんも?! 日本最後のストリップ芸人が語り尽くす!!【松本格子戸のストリップ舞台裏】

鶴見の従業員は全員コメディアン

 いやぁ~、毎度~ッ! 毎度お馴染みの日本全国ドサ廻り芸人、松本格子戸がお送りいたします今年最後の連載は、先月号に引き続き「古き良き時代のお客様&従業員」の第2弾をお送りしましょうかね!

 平成8年くらいに閉館した横浜鶴見新世界劇場というストリップ劇場ですが、京急鶴見駅から歩いて3分くらいのところに「つるみ」の名前の劇場が2軒ありました。

 鶴見新世界劇場とツルミ劇場。こちらのツルミ劇場は火事により消失。

 一方の鶴見新世界劇場は雑居ビルの2階にあって、本舞台の幅が狭くて、回転盆がやたらとデカい。そして花道はなし。そんな舞台でした。

 その鶴見新世界劇場、ここに専属のコメディアンでいたのが野口君と宮島君。野口君は何とあの「愛染恭子ショー」に出ていた男優さんでもありました。愛染恭子ショーの人員削減フェアーの被害者(笑)。常にウクレレを持っているのですが、それを弾いているのを誰も見たことがないという、不思議な雰囲気を醸し出しているコメディアン兼従業員でした。

 宮島君は野口君とは正反対で、常に面白いことを考えていて、根っからの芸人肌。同い年だったため、やたらと話があったりして。

 それにしても、あの劇場は生粋の従業員さんって、いなかったような気がします(笑)。

 モギリも照明も音響も、ポスター書きも呼び込みや宣伝カーも全て、駆け出しのコメディアンがやってましたねぇ。

 僕は「新宿ノーパン喫茶の女王」と呼ばれた、イヴちゃんという方と何度も乗らせて頂きました。

 乗るたびに、その従業員と呼ばれるコメディアンたちが、僕らの楽屋にやって来て、「ネタを観てください!」と(笑)。初日の一発目が始まる前の何となくピリッとした雰囲気の楽屋でですよ(笑)。

 それで全てが面白ければいいのですが、そんな時に限ってダダ滑りで、そんな空気を僕まで引っ張っちゃって。はい、滑りまくっておりました。

 従業員全員がコメディアン。プロデュースライブシアター鶴見新世界劇場。まだまだ乗りたかったなぁ…。