気持ちは後からでよくて、強引に言わせることによって感情を追いつかせる
—— 言葉責めの時に大事にしていることはありますか?
沢庵 言葉より先に大事だと思っていることがあって、それは「目を見ること」なんです。目を見ると女の子の気持ちが入り込むんですよ。こっちが勝手に勘違いしてることもあるんでしょうけど。
—— なるほど。言葉責め以前に大切なことですね。
沢庵 それをすると言葉を言う前に相手と繋がるので、何を言っても伝わりやすくなるんです。あとこちらが笑うとか、首振るとか、頷くとか。最後にオモチャ責めみたいなコーナーをやっていますが、安心感をどこかで与えるようにしています。どんなに責める状況でも、堕ちてヤバい局面になった時の逃げ場を作ってあげると、こちらから逃れられなくなると言いますか。
—— 追い詰めたり逃げ道を作る立場になった時、状況に合わせた言葉を言うことが大切なんですね。
沢庵 そう思いますね。女の子に台詞を言わせる時でも気持ちは後からでよくて、強引に言わせることによって感情を追いつかせるみたいなこともあるんです。強制的にそうさせるみたいな。
秘書in…(脅迫スイートルーム) 佐伯由美香
—— 女の子に言わせる台詞で特にこだわっている言葉はありますか?
沢庵 「気持ち良くない」っていう言葉にはこだわっていますね。女の子はよく「気持ちくない」って言ってしまうことがあるのですが、これだと言い方が幼稚ですよね。女子高生とかならいいんでしょうけど、設定はできる女性なので。
—— たしかに印象が全然変わりますね。
沢庵 もっと細かいところで言うと、このシリーズにおいてですが、女の子はエロいことを否定しているわけじゃないですか。なのに男が「こんなに潮吹いちゃって」って言った時に「潮なんて吹いてない!」って否定したとしたら「潮」っていうワードさえ言いたくないであれと思うんです。「吹いてない」もダメですね。「そんなことない!」ぐらいじゃないと。
—— たしかに。
沢庵 女の子は先回りしてポージングしてしまうことがあるんです。プロであればある分だけやれちゃうのですが、やれない芝居をしてほしいんです。胸を見せたらそのままじゃなくてとっさの動きで隠してほしいですし、服が乱れたら直そうとする仕草もしてほしいですし、恥じらいを常に持っていてほしいんです。これは芝居でもいいのですが、なるべく見せないような動きをしてほしいんです。
—— 歴が長い女優さんであればあるだけ見せる動きがお上手だったり、相手がやろうとしていることがわかってくるので、それを読み取ってやるのはこの作品においてはダメなのですね。
沢庵 こっちがする側なので、それをやりづらくしてほしいんです。もちろん撮影なので打ち合わせをして撮るんですが、打ち合わせしているが故に先回りをしてしまうんです。「やりづらくしてくれる」ところがポイントですね。
————-
以上、20周年を迎えた凌辱モノを撮り続ける鬼才・沢庵監督のインタビュー中編でした!
我々の元にあのようなドエロい作品が届くまでには、プロたちの優れた表現力があったのです。言葉責めより大切なことは「目を見ること」というお話がありますが、これは言葉責めに限らず、相手に何かを伝える時にもとても重要なことだと感じました。私はよく妻に「本当に言ってた?聞いてないんだけど…」と言われてしまい、自分では話したつもりでも伝わっていないことが多いので、この沢庵監督の教えを実行して、相手の目を見て話すようにしたいと思います。
後編では、私が特に脅迫スイートルームシリーズの中で好きな作品のお話をさせて頂き、撮影秘話や女優さんの魅力を沢庵監督からお話頂きます! ぜひお楽しみに!
>>インタビュー後編は明日公開!!<<
・沢庵監督のスケベ心を煽ってきた猛獣のような性欲を持つのは、〝今最も狂ってる女優〟と言われる蛇舌がドエロい高身長スレンダーなあの女優!?
・「変態という言葉では物足りない」そんじょそこらのMとはわけが違うのは、SMがしたくて業界入りしたという、お上品さが魅力なあの女優!?
・シンクロ率NO.1は「秘書in…(脅迫スイートルーム) 樋口みつは」! 監督が「思い出深い一作」と大絶賛するこの作品。樋口みつはさんの凄さとは?
乞うご期待!
リボルバー・ヘッド @RevolverHead01
ピン芸人。
代表ネタは、山田孝之演じる全裸監督の村西とおるのモノマネ。吉本若手マッチョ部としてクリスタルジムでパーソナルトレーナーも務める。
YouTube『リボルバーチャンネル』