今回のインタビューはいつもとチト違う。風俗歴19年目に入ったベテラン泡姫さんの登場だ。お店も源氏名もナイショにして、風俗で働くホンネを語ってもらった。
キャバから始まったホストと風俗の日々
──それでは早速ですが、風俗に入ったきっかけは何だったんですか…?
「最初は大学生の時ですね。留学する費用を作りたくてキャバクラに入ったんですよ。そのときにホストにハマっちゃって(笑)。違うんです、同じ店の女の子に『カレシ紹介する』って言われて連れて行かれて。(中略)で、その頃お客さんだった人に、もっと稼ぎたいならってマットヘルス紹介されたのが風俗のライフの始まりね。性欲強かったし、好奇心旺盛でそんなに抵抗なかったから」
──19年前っていうと、ちょうどフードルブームの頃だよね。
「そうそう。同じホストクラブにフードルの女のコたちも団体で来てましたよ(笑)」
──で、そこからソープへ?
「そうね。でも、デリヘルとかAVの企画女優とか箱ヘルとか。SMクラブはあまりにもハードすぎて1日でやめたけど(笑)。ソープだけで新宿、池袋、川崎、西川口、土浦、栄町…。
──首都圏網羅じゃないですか(笑)。
「稼げるって情報があれば(笑)」
──吉原が一番長いのはどんな?
「結局、肌に合ったのが吉原ってことかな。吉原でもかなり書き切れないくらいの店に(笑)」 ――今の店にはどれくらい? 「3年目。10年くらい前にいたことがあって、そのあと高級店に行ったんだけど、元の店のスタッフさんに聞いたら大丈夫だっていうんで、今はその系列店に…」
日本初の風俗ブロガー!? 客を知り尽くす手法とは
──お客さんへの営業とかはする方?
「しますよ。最近はブログ当たり前だけど、あたし、もう10年以上前からブログやってるんですよ。まだブログがない頃、店のHPに絵日記みたいなのがあって、紙にペンとかで書いて、それをスタッフさんがアップしてたの。お客さんもそれ見て来てくれる人が多かった」
──ブログにはどんなことを?
「今やってるゲームとか野球とか。ほとんど趣味のことなんだけど、ネイルのことなんか書いてもダメなの。男性が興味持ちそうなこと。免許をとる過程とかね」
──あ、それ好きだね。
「今日脱輪したとか書くと、『ここはこうした方がいいよ』ってレスがたくさん付いて。大学も1度やめて再入学したんですよ。そしたら応援してくれる人多かったですね」
──なるほどね~。
「風俗客に、クルマネタは全国、全世代共通だね(笑)」
──その風俗を、19年間続ける理由というのはどういうところなんでしょう?
「『風俗上がって水商売にいかないの?』っていう人は多いんですよ。でも、風俗と水商売は全然違うんです、私の中では。私は水商売よりはソープの方が好き。なぜかというと、19年という長い経験があるし、自分にできるのはこれなのかなって思うから。今から水商売に行くと、またゼロからの出発になっちゃう。それもまた楽しいことではあるんだけど…」