希島あいり写真展本人解説レポート!
12年という歳月を美しさと誠実さで塗り重ねてきたひとりの表現者・希島あいり。2025年8月、セクシー女優としての活動に幕を下ろすその瞬間を前に、彼女の軌跡をたどる特別な写真展が東京・渋谷にあるギャラリー「LE DECO」で開催されます。
業界屈指の美貌、しなやかな肢体、親しみ深いキャラクター。インフルエンサー、作家、歌手としても独自の存在感を放ってきた彼女は、常に未来を見据えてきました。今回の写真展『culmination』では、2022年から3人の写真家が捉えてきた彼女の姿の中から、未公開カットを含む51点を厳選。
一瞬の眼差し、ふとした表情に刻まれた、歩んできた時間とこれからの予感、そのすべてが、静かに、確かに語りかけてきます。
今回は希島あいり写真展「culmination」の見どころを本人が解説。12年間の集大成とはなにかを語ってくれました!
写真展タイトル「culmination」の意味
『culmination』は「集大成」という意味なんですけど、全体の写真を一通り見てから決めました。最初はタイトルにみんな悩んでいて、スタッフさんたちと一緒に考えていったんですけど、最後の最後に、全員が振り絞って出してきた言葉が「集大成」だったんです。
それぞれのタイミングで「集大成」って言ったんですよ。私も「集大成」って言おうとした瞬間に、みなさんとタイトルがシンクロしたんです。
最初は『culmination』じゃなくて、いろんな案があったんですけど、「なにかちょっと違うね」っていう感じだったんです。すごく悩んで、時間もかかって、最後に「もう、お開きにしますか」っていう流れの中で、ふっと出てきたタイトルでした。
12年間活動してきて、その最後に写真展という形で作品を届けられるのは、自分にとっても奇跡に近いんです。こんなふうに実現できたことがありがたいです。
現役として最後の写真展になるこのタイミングで、今までのいろんな私、いろんな表情、いろんな瞬間が詰まった写真をたくさん飾ることができたので、その一瞬一瞬を見て、感じて、愛してもらえたら嬉しいです。
写真展全体の見どころ
2022年から2024年に撮影した写真で、それぞれカメラマンさんも違うので、作風が全然違うんです。
2022年に出した写真集『起きたらおはようください♡』を撮影したスズキタカヒロさんの写真は、どちらかというとクールな印象でした。エクステをつけていて髪も長く、大人っぽい雰囲気なんです。
2023年の田村浩章さんの作品は、撮影で制服を着たりしていて、どちらかというと幼くてかわいらしい印象で、柔らかい表情が多いです。
そして、最新の2024年の富田恭透さんの作品は、すごくスタイリッシュな仕上がりになっていて、今までの緊張や照れといったものとは違って、これまで培ってきたものをすべて出し切ったような、キメキメの作品が多いです。
展示はあえて時系列ではなくバラバラにしてあり、見る人が自然と年代ごとの違いや変化を感じ取れるようになっています。3人のカメラマンさんそれぞれの個性がはっきりと出ていて、それもこの展示の面白さかなと思います。
それぞれお気に入りの1枚は?
お気に入りの写真は来ていただければ、どの作品か分かると思いますが、私に直接聞いてください(笑)。今回の最新作、富田さんの撮影による写真は、まだ世に出ていないカットなので多めに展示しています。これから写真集も発売されるんですけど、展示ではアザーカットを使っていて、写真集とは内容が被らないようにしているんです。なので、写真展も写真集も、両方見ていただけたら嬉しいです。
写真展に来てくださる方へメッセージ
今年の8月でセクシー女優としての卒業を決めて、最初はあまり実感がなかったんですけど、こうして写真展を開催させていただくことになって、卒業を実感しています。
「本当に12年やってきたんだな」と、過去を振り返る時間が増えてきました。どんな時も、ファンのみなさんがそばにいてくれて、支えてくださったからこそ、いろんな活動ができたなと思っています。
その中には写真展もあって、何回か開催させていただいたことがあるんですが、まさか今回のような形で、また開催できるとは思っていなかったので、本当にすごく嬉しいです。
今回は今までの感謝の気持ちを込めて、スタッフのみなさんの力も借りながら、この写真展に臨んでいます。希島あいりをずっと好きでいてくださっている方、これからも好きでいてくれる方、ぜひ一度でいいので、会場に足を運んでいただけたら嬉しいです。何か伝わるものがあるんじゃないかなと思います。私は毎日会場にいます。
今後の活動予定は?
卒業に向けての最後のイベントとしては、7月31日が現役としてのラストライブになります。その先については……正直、まだ悩んでいます。
でも、自分の中では、「希島あいり」としての活動をまだ続けたいという気持ちが強いです。希島あいりを育ててくれたのは、まぎれもなくファンのみなさんなので、完全に離れるというのが、自分の中でもまだ想像できないし、すごく寂しいです。その思いは、どんどん大きくなっています。
だからこそ、何かしらの形で、これからもみなさんとお会いできる機会が作れたらいいなと思っています。
(写真・取材 神楽坂文人)