■個人指導で相手を誘惑すると自然と淫らな不倫関係へ
弓枝さんが水泳教室に通うようになったのは、今から5年前のことだった。「長男が生まれてすぐ、新生児クラスに通い始めました。親子で一緒に水泳のレッスンを受けられるので、一石二鳥だと思って」
同じクラスには15組ほどの母子がおり、2人の男性コーチが指導に当たっていたという。母と子で楽しく泳ぐ教室。だが、やがてあることをきっかけに、弓枝さんの行動が変化したのだった。「コーチが子供の泳がせ方を実演して見せたときに、息子が水を飲んでしまうということがあったんです」
水泳の練習中に水を飲むのは決して珍しいことではない、幸い大したことはなかったものの、弓枝さんは母親として思わずカッと頭に血が上ってしまった。 「そのコーチは、20代のまだ若い男性でした。私が大きな声でクレームを付けると、彼は焦ってしまい平謝り。クラスが終わった後に『改めて謝罪したいので…』と言われて、ジムの休憩室に呼び出されたんです」
他の生徒たちが全員帰った後の部屋で、男性コーチと弓枝さんは2人きりだった。その時、子供はジムの託児所に預けていたという。「私、すっかり頭に血が上っていたんでしょうね。何かしらコーチに仕返しをしなきゃ気が済まないように思い始めていました」
そして彼女は意外な要求を突き付けたのである。「今から無料で個人指導をしてくれ、と言いました。彼は一瞬狐につままれたような顔をしていましたけど、同時にホッとしていたようでした」
コーチからすれば「そんなことで済むのなら」といったところだろう。しかし、実はそれが弓枝さんの本当の狙いではなかったのだった。「当時、妊娠と出産を経て、旦那とはしばらくエッチしてなかったんです。それでつい……」
再びプールに戻った2人。手取り足取り指導するコーチに対して、弓枝さんはわざと密着して、相手を挑発したという。「コーチも若い男性です。そうこうするうち、いつの間にか抱き合ってキスしていたんです」
こうして弓枝さんは、コーチと肉体関係を結んだ。そして退会するまでの間、その関係は続いたという。今となっては、どうしてあんなことをしてしまったのか、自分でも分からないと頭を抱える弓枝さん。
今回の取材で分かったのは、モンスター奥様に共通する口癖があるということ。「みんなやってるから」「お金を払ってるから」というのがそれだが、弓枝さんのようなモンスターなら一度遭遇してみたいものである!?
(記事引用元=ズバ王2016年5月号)