
白石茉莉奈「月で逢いましょうvol.139」ライブレポート
数々のライブイベントに出演し、何度も大トリを飾ってきた白石茉莉奈さん(以下、まりりん)。いまやセクシー女優ライブの象徴とも言える存在です。そんなまりりんが2月17日、東京・三軒茶屋グレープフルーツムーンにて「月で逢いましょう#139 白石茉莉奈」を開催しました!
今回はデビュー10周年を記念して制作されたアルバムを携えての特別なステージ。アルバム収録曲を軸に、惜しくも収録からこぼれた楽曲も織り交ぜた、この日だけのセットリストが組まれました。


サポートを務めるのは、アルバム制作にも参加した湯澤真人さん(ギター)と砂塚恵さん(キーボード&コーラス)。制作陣がライブに出演する豪華な編成となりました。
全身ピンクの衣装に身を包み、柔らかな光の中から姿を現したまりりん。ステージに立った瞬間、「かわいい」「まりりん」と客席から自然に声があがります。その空気だけで、この夜が特別なライブであることが伝わってきました。
幕開けは『10th Anniversary』。デビュー10周年を祝うナンバーを、ハッピーでキュートに届けながら、まりりんは優しく会場を包み込みます。歌い出した瞬間、10年という時間がふわりと浮かび上がるような、不思議な高揚感が広がりました。


MCでは「改めましてこんばんは。『まりりん』こと白石茉莉奈です。今日は『月で逢いましょう139』ということで、みんなサンキュー。今回は10周年記念のクラウドファンディングで制作させていただいたアルバム楽曲をお届けする、とてもスペシャルな回になっています」と挨拶し、『10th Anniversary』を制作した砂塚さんと湯澤さんを紹介。2人からは制作秘話が語られました。
続く『大切なあなた』では、サイリウムが揺れ、会場全体がひとつに。まるで誰もがこの歌の「あなた」になったような温度感があり、まりりんの視線が客席をやわらかく巡ります。続く『ハイビスカス』では一転、南国の風のような明るさと弾むリズムに乗せた笑顔が印象的で、ステージ上のまりりんが無邪気に見えました。
MCでは『ハイビスカス』の制作過程が語られ、まりりんが作詞した歌詞へのこだわりや譜面の解釈など、楽曲に対する真剣なエピソードが明かされました。

そして空気を変えたのは『Sun&Moon』。ぐっと落ち着いたトーンで、大人の色気が静かに立ち上がります。光と影の間を泳ぐような歌声に、まりりんが持つ「艶」の部分がくっきりと浮かび上がる時間でした。
同曲は15分で歌詞を書いたというまりりん。アルバムでは歌詞にも注目して聴きたいところです。そして「ここからの楽曲はハードです」と予告し、代表曲『1986年のマリリン』を披露。華やかさをまといながら、会場は一気に熱を帯びます。楽曲に合わせて自然発生する「まりりん」コール。そのコールを受け止めながら歌う姿は、まさにライブの中心に立つ人の輝きでした。
昭和アイドルの系譜を感じさせる『DESIRE』で、さらに会場のボルテージは上昇。どこか懐かしく、それでいて今のまりりんだからこそ似合うアレンジが印象に残ります。
続く『How to save a heartache?』では、本格的なロックサウンドが炸裂。キュートなイメージとのギャップが心地よく、まりりんの表現の幅を改めて思い知らされる瞬間でした。
曲後には「この『How to save a heartache?』はファンも曲作りに参加して、いろんな失恋のポエムを書き集めてひとつの大きな失恋ソングに仕上げた」というエピソードも披露。今後の代表曲になりそうな予感がしました。

終盤に差し掛かり、『With your love』へ。ゆったりとしたスケール感の中で、まりりんの歌声がまっすぐ伸びていきます。優しく、そしてどこか祈るような響きに、客席の空気も静かに寄り添っていきました。
ライブ本編を終えたあと、一旦ステージを去るまりりん。自然発生する「まりりん」コールが大きな波になります。その波に導かれるように、再びまりりんがステージに登場しました。
アンコールは『Endless End』を甘く、切なく、余韻を大切に紡ぎます。まるで夜の終わりを惜しむように、まりりんは一音一音を丁寧に歌います。

ここからはカバーへ。MUNEHIROの『LUV』を軽快に、リズミカルに披露。肩の力を抜いたグルーヴが心地よく、ステージの表情がまたひとつ変わります。さらに嵐の『Love Rainbow』は、さわやかなメロディに、会場の空気も透明度を増していきます。カバーでありながら、まりりんの色がしっかりと重なり、優しい余韻が広がりました。
MCでは「この『10th Anniversary』の配信が本日より始まりました」と報告。さらに「8月21日にワンマンライブが池袋ライブインロサで決まりました」とスペシャルな発表もあり、会場が期待に包まれました。
そしてラストは再び『10th Anniversary』。最初とは違う響きで、今度は感謝をそっと手渡すように熱唱。10年という歩みの重みと、その先に続く時間への願いが、歌声に滲んでいました。

これまで積み重ねてきた年月を抱きしめながら、それでもまりりんは未来を見ています。だからこそ、今回のライブは通過点なのかもしれません。きっとまた、新しい物語を携えて、次の月で逢いましょう!
(写真・取材:神楽坂文人)


