シーメールという言葉を広めたの僕なんですよ
山本 大体ね、僕ね、AVではフロンティア・スピリットでやってきた人ですよ。うんこビデオで「明るく楽しいうんこビデオ」は僕が最初。そしてオカマビデオも。以前からニューハーフという言葉は確かにあったかもしれないけど、シーメールという言葉を広めたの僕なんですよ
——そうだったんですか!
山本 ええ、新東宝っていうメーカーでね。僕に監督の話が来たんですよ。「山本君ならではの作品を作ってくれ」って。そこでニューハーフのビデオを撮ることになったんですが、他と同じようなやつはちょっと嫌なんで僕。じゃあ、これはっていうのはなんかないかなあっていうのを調べたら、アメリカとかヨーロッパにはニューハーフという言葉ではなく「シーメール」というジャンルが遥か昔からあるんですよ。これは誰も知らんやろ、僕も知らん。プロで飯食うてる僕が知らんということは、一般の普通の人は知らんわあ、と思って。よし、これを広めたれ、思うて
——そもそもシーメールとはどういう意味なんでしょうか?
山本 英語とフランス語の掛け合わせなんですよね。「彼女は男だ」って言ってるんですよ
——そういうことなんですか!
山本 それで撮ったんですよ。いい感じで。めちゃめちゃ売れてね。一時、オカマさんがいっぱい来たんですよ、この店に。みんな僕のAVを昔見てくれてはるんですよ。ばんざーい!
ホモのハッテン場に盗撮に行く!
——他にも何か思い出深い作品、お話がありましたら是非、お聞かせ下さい!
山本 男対男! もう全く女装もしてない、普通のおっさんの。これもやらんとあかんと思うてたんですよ。モデルさんのはあるじゃないですか。僕はモデルさん使わない。ハッテン場に盗撮に行く! というね
——撮影はどの様な感じで行われたのですか?
山本 これはもう巧妙なね、カメラをカバンの中に仕込む訳ですよ。それでホモがいるサウナとか、海岸とか、そういうとこに潜入して。あとは夜の公園とか。ホモが集まる公園があるんですよ。ええ。あと、トイレ。ある駅にホモがいっぱい集まるトイレがあってね。そこで盗撮したんですよ。ええ。僕はチンチン出しておしっこしてるとこで、ずーっとセンズリするんですよ。そしたら右に左に色んなオホモさんが来るんですよ。それを全部盗撮するんです。カバンの中に入れたカメラでね
——ハラハラしますね!
山本 だからホモビデオも山ほどあるけど、僕のやつほど、そういう巧妙な手口で盗撮してるやつはなかなかないと思いますよ。あと、夏はね、ある海岸が凄いんです。ホモでね。みんなまっ裸ですよ。岩場にね。ガラパゴス諸島のね、トカゲみたいにまっ裸でおるんですよ。そこに行って、僕の部下に盗撮させて。そして僕はそのまっ裸で寝てる男のチンチンしゃぶりに行くんですよ。それをね、盗撮したんです。ばんざーい!
——ビックリです!
山本 ええ、そんな感じでね、ホモビデオもね、今までにとにかく「あっ、こんなやつ前あったよ」は嫌なんですよ。「これはないよね」っていう作品を撮りたかったんですよ
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