さらば、吉沢明歩! AVデビューから16年、ついにレジェンド女優が引退の日を迎えた。
最近では10年超えのAV女優は少なくないが、「16年におけるキャリアすべてが単体&専属女優」ははじめて。
そして16年もの間、出演作は美少女アイドル路線からお姉さん系、セクシー痴女と幅を広げつつも、会った時の最初の印象は「かわいい~」。
その眩しいまでのアイドルスマイルは不変。そんなアッキーのラストインタビュー、3回に分けてお送りします!
引退の理由は…たぶん自分が大人になってしまったんです。
── 吉沢さんにはちょうど引退宣言直後の10月に自分はインタビューさせてもらってて、その時は「卒業発表したけど、まだスッキリしてない!」とおっしゃってたんですよね。
吉沢 アハハ、今はスッキリしました(笑)。
本当は年明けの今くらいの時期に発表したかったんですよ。引退作も撮り終わって、すっきりした気持ちで発表出来ればなって思ってました。
でも、いざ言ってみると急にさびしさがこみあげてくるものがありましたね。
── 今はしんみりしてますか。
吉沢 自分がこれまでずっと積み上げてきたことに対して、自ら最終日を決めるというのは自分の心をかき乱される感じがありましたね。
卒業が公表された後、「実際に発表してみたらこういう気持ちになるのか……」ってのを感じました、はじめての経験すぎて。
── 16年AVやってきて、まだやってないことがあったと(笑)。
吉沢 そうですね、アハハハ!はじめての思いでしたね。
── ではあらためてですが、引退の理由を聞かせてもらえますか。ちなみにいつ頃に決めたか覚えてますか。
吉沢 んー、一昨年の年末くらいですかね。
── その理由は?
吉沢 理由は…たぶん自分が大人になってしまったんです。
いままでと同じテンションでは撮影に向かえなくなってしまった気がして。違和感というか、「いままでどおり生きてはいけない」というギャップみたいなものを感じるようになったんです。
── 作品に対して気持ちが前ほど乗れなくなった、ってことですかね。この15年、美少女から色気あるお姉さんへと変貌しつつも、それにあわせて作品を作ってきたと思いますが。
吉沢 自分の中の違和感に対して自分に嘘を付きながらやるくらいだったら、ここらで辞めたほうがいいんじゃないか、と思ったんですね。
とはいえ、ここまで応援してくださってるかたもずっといるし、自分が落ち込むことがあっても勇気づけられてきたし、背中を押してもらってきたので、もうちょっと頑張ろうって気持ちでいたんです。
ただ、15週年といういい区切りだし、これを全うして頑張ったらやり残したことはないと思ったんです。悔いなく次のステップにいくことが、今の自分には必要じゃないかなって。
── ブログには「20周年を目指して走る自分が受け入れられなかった」と書かれてますね。
吉沢 やっぱり15週年を迎えていろいろ写真集やらせてもらったり、イベントやったりとかという中で「次は20週年ですね」って言ってもらえたんです。それで思い返すと、10週年から15周年までの間って、それも長かったですけど、恵比寿マスカッツが終わった時も区切りを感じたんですけど、その時は「まだまだやれるし頑張ろう!」って気持ちになったんです。でも15年から20年って、この先の5年って結構長いなってのがあって。
── 15年経験した上での5年は長いですね。
吉沢 20周年を目指したい気もすごいあるし、精力的にやっていきたい気持ちがある半面、「ほんとにそれでいいの?」って自分でも思っちゃうんです。
── 15年って、サラリーマンならもう立派な管理職ですからね(笑)。
吉沢 15年で培われたファンの皆さんとの信頼っていうのもあると思うし、それを切ってまでって思うんですけど、なんかで読んだんですよね。
「ある程度経験を経たら、その環境にいないで外に出ることもステップアップになる」って。その言葉も刺激になりましたね。それで、もう飛び出していいかなって。
── もう十分業界には貢献してきたでしょうし、自分のこと考えていいと思いますよ!
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