風俗にもお国柄ともいえる個性はどのまちにも垣間見える。名古屋を中心とした東海地区においては見栄と意地が挙げられる。伝統と都市としての誇り、裏風俗でもそうなのか。
◯世間の逆風にも決して負けない名古屋風俗の今
季節柄、人肌恋しい季節には風俗遊びを嗜む向きも多いだろう。ここ名古屋に降り立った記者の考えは地元名古屋嬢としっぽりというものであった。
新幹線で向かった名駅からおよそ徒歩15分ほどで目的地に到着。記者は6年ほど前に取材にてこのマンション内の人妻系本番店に潜入を試みたが、当時40代のおばさんの濃厚プレイに骨抜きにされた覚えがある。今回は事前の調査で若めな嬢が多数いる本番店があるとのことでターゲットを絞った。
地下鉄の駅名でいえば伏見という場所にあるそのマンションは錦通りに面しA棟、B棟が存在する。こうした裏風俗にしては大っぴらな感じが漂う雰囲気だ。とりあえず目当ての店まで赴くが、行きのエレベーターにて他店の嬢と思われる30代の女性と一緒になった。
その辺で買い物袋を提げていそうな地味な見た目にエロ妄想を配合して、店に着くまでの4階分、軽い興奮を堪能する。扉が開くと共に独特の風俗臭が鼻についた。
◯今も相変わらず従業員が堂々と本番をオススメ
従業員に新規であることを告げると、写真を見せてシステムを教えてくれる。「うちはVIPコースがあります」と言うなり、料金表にはヘルスコースの3倍の大きさで表記された本番セックスを暗に勧めてくる。表にある1万5000円に名古屋風俗特有の入場料2000円をプラスして待合室に。
「この手のサービス店は相変わらずですか」
「ウチは前からだけど減りましたね」
そういえばマンション入り口の表示板の店名が以前よりめっきり減っていたような。こんな都会の片隅に、いまだこんな店が存在する奇跡に心の中で感謝していると、プレイルームに22歳のY嬢が現れた。
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