私が風俗街を本格的に撮り歩くようになったのは2年前、
中年女が夜の街をひとり歩く。
冷静に考えるとかなり頭のおかしな行動かもしれない。
でもその闇に吸い寄せられ、
そこには世間の常識から解き離れた自由がありました。
今年6月訪れたのは沖縄の社交街。
本格的な暑さはまだこれからでしたが、街はじめっとした熱気に包まれていました。
国際通りからすぐの場所にある一泊2300円の安宿に宿泊し、
安里駅で降り、妖しげなネオンの灯りの方向に歩くと、
また別の通りでも女たちが、男性に声をかける姿がありました。
呼び込みの女性なのか、
60歳を超えているであろう女たちが厚化粧をして男たちを誘って
「旅館」と書かれた色っぽい建物が並んでいます。
他の建物とはどこか違う、妖しげな雰囲気。
後に調べてわかった事ですが、沖縄では「ちょんの間」のことを「
本土復帰後に売春防止法が全面施行されて以降、
旅館の入り口にはピンク色のライトで照らされたゾッとするほどに
夜の街とそこで生きる人々、いつの世も変わらない人間と社会の本質…。
関東では見かけることがなくなったちょんの間が沖縄にはまだ現役
昭和の雰囲気を色濃く残す、生と廃が同居しているような空間…男のアソコではなくカメラを握りしめ風俗街を歩き続ける元風俗嬢〜紅子の色街探訪記vol.19・岐阜柳ヶ瀬