AV業界で20年以上に渡り輝き続けた元男優・山本竜二さん。
ニューハーフ、スカトロ、黒人熟女、ニワトリとの共演等、今や伝説となっている衝撃の話の数々をご自身が経営される『居酒屋 竜ちゃん』にてタップリと聞いてみたぞ！
とにかく必読だあ！
死ぬまでに！ うんこは！ 絶対食え！
——『居酒屋 竜ちゃん』はいつ頃、始められたのですか？
山本 ちょうどね、これ、ここにほらあるでしょ（川上ゆうさん来店の写真を指差して）これ10周年のやつ、去年なんですよ。ゆうちゃんがお花くれてね。来てくれはったんです
——となると開店は2005年ですね
山本 ええ。ちょうど今年の６月で11周年になったんですよ。来年の６月が来ると12年。要するに干支が一周回る訳ですよ！ ええ！
——お店のコンセプトがあれば是非、お聞かせ下さい！
山本 僕ですよ
——「山本竜二」さん！
山本 ええ、僕なんですよ。僕、山本竜ちゃんがいる。料理とかね、まあ、そんなもん、もう、一億人並みなんですよ。だけど、ここにしかないものは、僕なんですよ。うんこを食べてた男が料理するというね。スカトロ男優が料理をするというね。全くね、妙なね
——なるほどです！
山本 ここで皆さんに僕が40年くらい色々こうやってきた経験、仕事、自分の人生観、価値観、僕なりの道徳心、僕なりのスピリッツ、そういう精神論みたいなことを、ここで皆さんに説いてるんです。言うたらですね、ここはですね、宗教みたいなとこなんですよ。山本竜二教団！ そんな感じなんですね
——山本竜二教団ですか！
山本 ええ、要するに、死ぬまでに！ うんこは！ 絶対食え！ と言うてるんですよ。そうすると「あかんなあ」とか「もう限界や」と思ってる、その次がもう、ひとフン張り！ 出来るんです
——糞（フン）と掛けてるんですね！
山本 ええ。あと、例えば企画系の仕事してる人が「もう万策尽きたあ」「もうこれ以上のアイデアが出ないよお」と言うたら、僕が色々言うてること聞いてくれてると、もうひとヒネリ！ 生まれるんじゃないかと。うんこだけに
——ひとヒネリですか！
山本 あと「俺はアンラッキーな男だよ」と思うたら、僕の言うてる話を聞いてると、ウンがつくんですよ
——うんこだけにですね！ 上手いです！
山本 ばんざーい！ そんな感じでやってるんですね。「あかん！」とか言うてるやつに「何があかんねって、その先があるんだよ」「もう終わりやと思ったら大間違いや」って言うてね
もともとAV男優じゃなくて、役者だったんですよ
——ここで山本さんが「もう、あかん！」と言う人に説いてる訳ですね
山本 僕自体がそうでしたから。僕はもともと18の時に高校出て、京都・太秦の大映いう会社で、勝新太郎さんの斬られ役とかやってたんです
——そうだったんですか
山本 僕、もともとAV男優じゃなくて、役者だったんですよ。はっきり言うて、まあね、セリフもなく、斬られ役だった訳です。寒い時に海はまったり、川はまったり、暑い時は火の中を掻い潜ってみたり、屋根の上でバアーって火燃やしてチャンバラやったり
——大変なお仕事です
山本 そういうこと頑張ってたら、その、心優しい、男が男を好きな人がちょっと上役にいましてね。その人が心ばかりの、ちっちゃな役をくれはる訳です。侍その１、ヤクザＢ、農民Ａとかね。二言、三言のセリフがある。そんな様なやつばっかりやってたんです。足掛け4年。でも「これではいかん！」思うて、東京に出てきたんです。１５万円だけ持って出て来たんですよ。「とにかく何でもやったれ！」って。その僕の人生観をこの『居酒屋 竜ちゃん』で説いてるんですよ、みなさんに。「お前、それあかん思うてたら大間違いやで！」って。「まだまだ甘いなあ、俺から見たらな」って
——これからお店に来られる方にも一言を頂きたいのですが
山本 一言っていうか、どう表現したらいいか分からないですけど、ここにはルールがあるんです。例えばですよ、北朝鮮に行ったとする。あの国の政策を良しとしますか？ 多分しないんですよ。僕もしないんですよ。でも、なんかの形で向こうに行って、金正恩（キム・ジョンウン）が目の前にいて、側近の人がブワーっといる中でですね「あんたダメだよ！」とは言えないじゃなですか。思うてても。「あんた間違ってるよ！ 国民が泣いてるよ！」って、それは言えないでしょ。それは平壌空港から成田空港か羽田に着いて、そこで初めて言えることじゃないですか。ここもそうなんです。僕の色々言うことに対しては、ここを出てから言うてくれと。とにかくもう賛同する人、イエスマンだけがいい！
——イエスマンだけですか！
山本 ハハハ、むちゃくちゃ！ ばんざーい！
《次ページへ続く》
