今年4月にアダルト界引退を発表し世間を驚かせた川上奈々美ちゃんが、俳優業に専念する2022年2月まで対談連載を開始! 人生の酸いも甘いも嚙み分けた奈々美ちゃんが気になるゲストを呼び、ゲストの今後の人生設計やプライベート話を聞き、ガチンコ対談をするのだ。
記念すべき初回のゲストはあおいれなちゃんと向井藍ちゃんという豪華な2人を招いた。ともにプライベートでも親交がある関係だけに、遠慮のない白熱した対談が続いた。果たしてどのような内容になったのかご覧あれ!
■インタビュー前編
川上 「頑張ります」じゃなくて、「できる!」と思うくらいじゃないと
川上 そもそも、この業界に入ったきっかけはなんだったの?
向井 お金です。
川上 いいね! すごい! やっと聞きたいことが聞けた! 女優さんにこの質問をして、その言葉が返ってくることがなかったの。みんなそう思っているのに。
向井 みんな、なんて言うんですか?
川上 キレイな言葉を使いたがる。お金は正解だし面白いと思う。切羽詰まっていたの?
向井 結構、切羽詰まっていました。親の借金がすごくて、仕送りをするために始めたんですけど、最初は迷っていたんです。
川上 どうして迷っていたの?
向井 やっぱり脱ぐことがイヤでした。でも、しょうがない時期で脱ぎ始めました。
川上 お金がなくて、もうどうしようもないから?
向井 そう。
川上 スカウトされたの?
向井 目黒区で声をかけられました。
川上 AV以外からも、いっぱい声をかけられたでしょ。どうしてAVだったの?
向井 スカウトマンの顔がタイプだったんです(笑)。
川上 そこかあ(笑)。
向井 どうしようと思って、なにも用事がないのに目黒を歩いていたんです。その時に「お茶でもしない?」って声をかけられて、「します」って言っちゃったんです(笑)。
川上 すごいな! その時、一般の仕事はしていたの?
向井 料理の仕事をしていました。
川上 お金があれば料理の道に進みたかったんだ。
向井 でも、早く稼ぎたかったんです。料理の仕事もしながら、朝まで他のバイトもしていました。でも、いまは安定しました。
川上 いまは自分にお金を使えるの?
向井 引っ越ししたばかりなので、空気清浄機や家具を買ったりしています。居場所がやっとできた。
川上 そういう生活をちゃんと続けて自己肯定感を持てばいい出会いがありそうだけど?
向井 独占欲と自信も持ってですね(笑)。
川上 なくても、自分に言い聞かせるだけでいいんだよ。
向井 「自信を持て」ってですか?
川上 それか、自信がある言葉を発言するだけでだいぶ変わるから。
向井 なるほど。
川上 あと、周りに上げてもらう環境づくりも必要。
向井 常にプラス思考でいよう。
川上 私はプレッシャーに勝ったことと、自信を持って変わった。
向井 自信かあ。
川上 仕事ではプレッシャーに勝つことが必要だから、それに勝つ力が必要だと思う。言葉から自信は来るから言うだけでいいと思う。
向井 言霊ですね。今日からしよう。
川上 藍ちゃんは私が見る限り「私なんか」的な姿勢なんです。
向井 ツラい。
川上 すごく芯があるし、賢いのに「そちらでやってください」みたいな感じがあるからもったいない。人生グラフの40歳以降はどんなイメージなの?
向井 家族と子どもがいて、普通の家庭を築きたいです。
川上 築ける自信はありますか?
向井 「頑張ります」って感じです。
川上 「頑張ります」じゃなくて、「できる!」と思うくらいじゃないと(笑)。
向井 やります(笑)。
川上 幸せな家庭ができると思いますよ。
向井 やった~!
── 上手くまとまりましたね。逆に向井さんから川上パイセンに聞いておきたいことありますか?
向井 川上さん、引っ越さないですよね?
川上 どういうこと(笑)。
向井 家に会いに行けるかなと思いまして。LINEではなく、直接しゃべっている方が好きなんです。
川上 離れてもネットも電話もあるから、絶対的に気持ちは離れません(笑)。
向井 なるべく引っ越さないで、会える距離にいてください。
川上 おばあちゃんになっても話しましょうよ。
向井 やった~!! しつこいくらい行こう(笑)。
川上 そう、そう。私にしつこいくらい連絡してきて。
向井 なんて連絡したらいいんですか?
川上 「こういうことがあったんです」とかでいいよ。
向井 LINEの嫌いなところが既読スルーされるところなんです。
川上 それは慣れよう(笑)。自分のペースと合わない人と一緒にいるとストレスを感じちゃうタイプじゃない?
向井 あと、傷つきやすいからLINEでも傷つくんです。
川上 それは本当に改善すべきだね。
── 上手くまとまったのですが、また、再熱しました(笑)。
川上 相手がいまどういう環境に置かれていて、どういうメンタル面なのかまず窺って、自分が入る隙間がなければ引くの。だから、自分のペースで悶々とするんだけど、考えずに自立し、変えていかないとこれからも難しいです。
向井 やだ~! 変えます!
川上 多分、自立する必要性がないのはれなぱんだと思っていて、藍ちゃんは自立が必要だと思う。
向井 ああ……。
川上 まだ、私の話が伝わってないと思う(笑)。
向井 イヤ、イヤ(笑)。
川上 自分のペースをつかんで余裕を持ったうえで人のペースを知り、どう共存できるかを考える。
向井 それは思います。
川上 私もそれはできなかった。恵比寿マスカッツのメンバーにガミガミ怒っていたし、自分の理想を押しつけていたの。でも、それだと共存できないから、相手のペースを知るところから始めたの。
向井 まずは自分のペースを知ることですね。
川上 自分のペースを知って共存できるように試行錯誤しましょう。
向井 「共存」って書いておこう。
川上 すごいメモってくれるんだ(笑)。そうだね、人には人のペースがあるから。
向井 すごい勉強になりました。
── 納得しましたか?
向井 はい、納得しなかったら、また川上さんの家に行きます。
川上 待ってます(笑)。