あおいれなちゃんの「人生グラフ」
── では、続いてあおいれなさんの人生グラフを見ます。川上パイセンはれなちゃんと「話したい、話したい」って、ずっと言っていたので対談ドラフト1位指名です。
川上 イベントではよく会うんですけど、れなぱんが「飲みに行きましょうよ」って言うタイプじゃないし、私も私で照れくさいし(笑)。お互い照れ屋なんです。
あおい ありがたいです。では、人生グラフです。じゃ~ん! いっぱい書きました。気持ち的に上がっていきたいので、上がるんですけど、いずれ死ぬので下がるんです。
向井 死まで考えるの!?
あおい 私、もともとハタチくらいで死ぬつもりだったんです。
川上 それはどうしてですか?
あおい 幼少期から自分の未来が想像できないタイプだったんです。
向井 それは分かる。
あおい ハタチくらいで死ぬっていうか、死んじゃうんだろうなって思っていたんです。
川上 「死にたい」じゃなくて?
あおい そうじゃなくて、未来が見えなさ過ぎてきっと死んじゃうかなって。いまはそういう気持ちもなくなったので、現在から上がっていきたいんです。でも、死に向かっては下がっていきたいんです。
赤線はセックスのゲージです。いまが多分ピークなんですけど、いつまで続くかなって感じで、いずれ自分が性の対象としていられなくなるんじゃないかなとは思っています。
川上 色気は現在がピークだと思っているのね。
あおい そうです。仕事面だと7月で6周年になるんです。なんだかんだ続いています。
川上 ここまで続けたかった?
あおい 最初は遊びでした。
川上 どういうきっかけでAV業界に入ったの?
あおい AVが大好きで葵つかささんに会いたかったんです。会いたかったこともあるんですけど、やってみようかなていう軽い気持ちで始めました。
川上 自分がAVで人気者になるよりも、葵つかさちゃんに会いたい気持ちもあったんだ?
あおい 下心的な気持ちも、若干ありました。
川上 葵つかささんに会えるけど、AV女優になることのリスクは考えなかった?
あおい なにも考えていなかったんです。AVを始めたときは月に1回の撮影で地元から通っていたんです。毎回、上京して、セックスして、お金ももらえてラッキー! みたいな感じでした。
向井 私と逆だ。
川上 それは苦じゃなかった?
あおい むしろ楽しくて、男優さんに「あれってこうなんですか?」とか聞くくらい興味津々でした。
川上 はあ! そういう感覚なんだ。
あおい すごい楽しい感じで始めました。でも、最初はお金はいらないからたくさんエッチをしたいって言っていたくらいです。
川上 お金ではなくセックスがしたい!?
あおい そう思っていました。でも、いつからかその考えが消えて「仕事」と切り替わりました。純粋にセックスを楽しんでいたものが、撮影を積み重ねることによって求められることが多くなったときに「仕事なんだこれ!」って認識しちゃったんです。
川上 それは何年目くらいから?
あおい 2、3年目くらいからです。すごく撮影を積み重ねて、一度、「撮影ってこういうものなんだ」、「AV業界ってこういうものなんだ」って落ち着いたときに気持ちの切り替わりがあったんです。
向井 その時は撮影はしんどかった?
あおい その時はしんどくなくて、デビューしたての頃がいちばん楽しさとしんどさが入り交じっていました。
川上 体力的に?
あおい いえ、レイプ、痴漢、緊縛みたいな撮影が立て続けにあったとき、朝早く家を出て、夜遅く帰ってきて、また翌朝「これから撮影でレイプされに行くんだ」って思うとしんどかったです。
川上 れなぱんでもそう思うんだね。
あおい 思いました。どんなに撮影が楽しいと思っていてもメンタルには来るんだなって感じました。
川上 レイプってAVだとキャッチーに使うけど、一般的にレイプの言葉は恐ろしい言葉じゃん。それを自分がされると思うと、一旦、気持ちの整理が必要だよね。
あおい そうなんです。体力よりも、そういう撮影が続くときがいちばんしんどかったです。デビューしたての頃はそういう役が多いじゃないですか、。でも、2、3年経つと痴女役や責める役が多くなり、より楽しくなりました。そこからは自分の得意分野をより伸ばしていきたいなって思ったんです。そこから6周年を迎えました。10年後くらいはAV女優じゃなくて別の道に進んでいたいと思っていて、その道を究めたいです。
川上 もう、その頃はAV女優の現役ではなくて?
あおい はい、35歳くらいの頃には辞めるのかなって思っています。だから、35歳くらいまでには別の道で成功していたいです。
川上 きっと、もう目指すクリエーターのジャンルは決まっているんだと思うけど、まだ言えないよね。クリエイターを目指すのはAV女優として新しいね。