韓国アガシはカルビよりおでん好き⁉︎
そこで起きた前代未聞のお会計問題
前回に続き、今回も韓国での珍事だ。
前回とは別の時、別のエロ本編集者と一緒にソウルに行った時のことだ。
オーパルパルもミアリも(両方ともちょんの間街)何度も取材で行っているし、他の雑誌でも同じようなことが書かれている。
なので、フツーに遊んでもおもしろくない。ちょんの間から女の子を連れ出せるか、ためしてみようということになった。
そこで選んだのがミアリだった。ミアリなら店前に必ずおばちゃんがいるからだ。
昼間でも薄暗い迷路のようなミアリで、愛想の良さそうなおばちゃんを見つけ、2時間ほど連れ出せないか相談してみた。
すると、意外に簡単にOKしてくれた。料金はハッキリ覚えていないが、ミアリで遊ぶ料金と比べても、それほど高いものではなかった。
筆者が選んだのは、整形顔でもなく高飛車な雰囲気もない、そこそこの美女。編集が選んだ女の子とも仲良さそうだった。
普段着に着替えた彼女たちは、当たり前だが、どこにでもいそうなフツーの女の子だ。
そんな韓国アガシと、まずは焼肉屋でビールで乾杯、カルビにむしゃぶりついた。
美味しそうに飲み、食べる女の子たちの顔は、「オヤジに付き合ってる」という感じではなく、本当に楽しそうな表情に思えた。
驚いたのは店を出た後だった。
ビールに焼肉と、満足するまで食べて出ると、彼女たちは、焼肉屋の前に出ていた屋台のおでん屋を見つけて入ろうと言う。
こっちは時間もあるので、早速ホテルに戻ってパコりたかったのだが、彼女たちの思いはどうやら違うようだ。
仕方なく、腹の隙間におでんを詰め込み、ビールを流し込んだ。
すると、会計しようとしたとき、さらに驚きが。なんと、女の子が支払ってくれたのだ!
日本でキャバクラの女の子と同伴やアフター、もしくはパパ活のとき、女の子が率先してご馳走してくれるなんてことは、天と地がひっくり返ってもあり得ない。「お国柄」に驚かされた瞬間だった。
もうヤリたい、まだ食べたい
男と女の間には深くて深い謎がある
明洞までタクシーに乗り、繁華街をホテルの前まで歩いたとき、女の子が突然、駄々をこねるように言った。
「ソルロンタ~ン」
ソルロンタンとは白濁した牛骨スープのこと。ホテルの前にその専門店があったのだ。
「まだ食うの?」
びっくりしてお腹を指さしてそう聞くが、子供のように筆者の腕を左右に振りながら引っ張るミアリ嬢。
しぶしぶ入り、オヤジたちはスープだけ、女の子はご飯も食べてようやく満足した様子だった。
が、案の定、ホテルに戻った時には、約束の時間はもうほとんど残っていなかった。
「こりゃ、やられたかな…」
筆者と編集者が顔を見合わせた時、女の子に電話がかかってきた。どうやらおばちゃんからで、そろそろ時間だと言われているようだ。
おばちゃん「そろそろ時間だから帰ってきなさい」
女の子「えー、今ご飯終わってホテルに来たところだからもう少しかかるよ」
おばちゃん「そんなこと言ったって、2時間の約束なんだから」(妄想通訳)
すると、さっきまでおなかいっぱい食べて幸せそうだったミアリ嬢の顔が豹変した。電話でおばちゃんに向かって大声で文句を言い始めたのだ。
女の子「せっかく美味しいものいっぱいご馳走になって、これからセックスするんだから、もう少しくらいいいじゃない!」(妄想通訳)
ミアリ嬢は足で床を踏み鳴らし、上下に手を振って怒っている。
まるで、軟禁状態から解放され、束の間のデートを楽しんでいるんだから邪魔するなとでも言っているような剣幕だった。
韓国風俗とて、いまどき軟禁状態で働かされるということはないだろうが、そんな風に思えてしまった。
顔は似てても似て非なる文化習慣
それでもヤリ方は同じハメハメハ
その後、カルビとおでんとソルロンタン、そしてビールがたっぷり詰まった出腹でミアリ嬢と軽く一発を。
と思ったら、飲んで食って2時間もいっしょにいたせいか、ミアリ嬢も筆者に気を許してくれているようで、ちょんの間のライトサービスとはちがう、濃厚なキスをしてくる。
同じものを食べて飲んでいるので、口の臭いも気にならない。時間も気にせず全身で愛撫してくれる嬢、愛撫を返す筆者。
腹の中が暴れてチャポチャポ音を立てるほど腰を降り、振り絞るように発射して濃厚なデザートを楽しんだのだった。
追加料金も取られなかったので多めのチップを渡すと、ふたりは笑顔で帰って行った。
お隣の国とはいえ、文化や習慣、表現のしかたがこんなに変わるのかと驚かされた韓国の風俗遊びだった。
(写真・文/松本雷太)
執筆歴22年、風俗ライター、風俗史研究家。