20年にわたりエロ業界を見てきたフリーライターの安田理央氏。
業界の表も裏も知り尽くす氏が教えてくれた素晴らしき“ムダ”エロ知識をご紹介!
現在に繋がる人妻・熟女ジャンルの草分けはこの2人だった!
今やAVの中でも、最も大きなジャンルに成長したのが『人妻・熟女』モノ。現在発売されているAVの約3分の1を占めている。
しかし、AVで『人妻・熟女』モノが人気を集めるようになったのは、つい最近のことなのだ。
成人映画のノリで作られていた黎明期を除けば80年代では、ほとんど「人妻・熟女」モノは制作されていない。当時20歳の星野ひかるが幼な妻を演じる「幼な妻.ひかる」(1991年 h.m.p)のようなコスプレ的な作品はあったものの、意図的に大人の色気を描こうという作品は無かったのだ。
熟女モノの人気に火が付き始めたのは90年代に入ってからだが、そのきっかけになったのは芳賀栄太郎監督の「おふくろさんよ!」シリーズ(ビックモーカル 1990年〜)だった。第一作に主演した浅野ともこは48歳で、AV女優・東美由紀の実の母親だったという。40代後半の女性がAVに出演することは、当時は衝撃的な出来事であり、大きな話題を呼び、この作品は大ヒットした。
以降、「熟女モノ」は少しづつ本数を増やしていったのだが、この頃はすべて女優が複数出演する企画モノであり、どちらかと言えばマニアックな作品として扱われていた。レンタルショップなどでは、SMモノなどと一緒に奥の方の棚に置かれていたのだ。
しかし、それが大きく変わったのは00年代に入ってからのことだ。鍵となったのは、牧原れい子と川奈まり子だ。
牧原れい子は、1990年から芸能活動をはじめ、1998年に「31歳 恥じらいデビュー」(クリスタル映像)でAVデビューを飾る。
川奈まり子は1999年に31歳でAVデビュー。同年、溜池ゴロー監督による「義母〜まり子34歳〜』(ソフト・オン・デマンド)の大ヒットにより、一躍人気熟女女優となる。
この二人の作品は、それまでの熟女モノとは違い、単体AVのように撮られていた。それまでの「おばちゃん」というイメージの熟女ではなく、美しい大人の女として撮られたのである。ここから「美熟女ブーム」が巻き起こり、次々と美熟女がAVにデビューを飾っていったのだ。
そして熟女モノはじわじわと勢力を拡大していった。森ななこや、菅野しずかのように20代の女優が、若妻として人妻モノに出演して人気が出るということも増えてきた。
熟女女優の代表格でもある風間ゆみも、もともと20代から人妻・熟女モノに出演したことで人気が爆発した一人だ。
実は最近は、逆サバを読んでデビューする女優も増えている。中途半端な年齢よりも熟女にしてしまった方が人気を得ることが出来るからなのだ。
今では一条綺美香や安野由美のような五十路の人気女優も珍しくなくなっている。
それでは、今までで最高年齢の女優は、いったい何歳なのだろうか。
前述の「おふくろさんよ!」第一作の直前に発売され、大きな話題を呼んだ作品が同じは芳賀栄太郎監督による「ババァ〜! こんな私でもAV出れますか?」(ビックモーカル)で、56歳の浜野弘子の出演は当時、大きな衝撃を与えたのだが、今やそれくらいの年齢は少しも珍しくない。
「六十路デビュー 長尾さくら」(ルビー)や「初撮り六十路妻ドキュメント 谷房枝」(センタービレッジ)のような六十路女優も数多く活躍しているのだ。
しかし、七十代となると、さすがに少なくなってくる。現在、確認できる最も高年齢の女優は2008年に71歳でデビューした帝塚真織だ。
なんと今年80歳になるはず! 昨年まで出演作があるので、今年は初の80代出演作も期待できるかもしれない……。
PROFILE 安田理央(やすだりお) 雑誌編集、コピーライターを経てアダルト系フリーライターに。 アダルト以外にもマンガやグルメ等幅広く執筆。 AV監督やカメラマン、バンド活動もこなす多彩人でもある。 公式Twitter(https://twitter.com/rioysd) サイト『LOVE FOR SALE』(http://www.lares.dti.ne.jp/~rio/) ブログ『ダリブロ 安田理央Blog』(http://rioysd.hateblo.jp/)
《バックナンバー》
巨乳AV女優の元祖・松坂季実子のおっぱい、実は…【《裏も》アダルトリビア《表も》】
小学3年生並のAV女優と処女だった巨人AV女優…その差はなんと…【《裏も》アダルトリビア《表も》】
数々の記録を塗り替えていたかもしれない伝説の“ギネスブック”級AV女優とは!?【《裏も》アダルトリビア《表も》】
(画像参照元=DMM.R18)