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【連載最終回】麗しきセクシー女優達の美人顔+巨根の組み合わせは何を生み出したのか!?……伝説デザイナーのAVジャケット時評

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みなさん、いかがですか!この異常かつ圧倒的なビジュアルは!

前田俊夫原作の劇画『超神伝説うろつき童子』で一世を風靡した《触手アダルトアニメ》表現は、作り物による特撮を駆使した「触手アクメ」シリーズとしてSODクリエイトさんがAV化もされていますが、これを、本物の巨根を駆使して実写化したような見事なインパクトじゃないですか! 

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さて、ダンディさん渾身の「女なら一度はセックスで失神してみたい!」シリーズは、引き続き『「女なら一度はセックスで失神してみたい!」世界最大級のメガチ○ポを求めハードすぎる黒人中出しセックスに篠田あゆみが挑む!!』と

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「女なら一度はセックスで失神してみたい!」世界最大級のメガチ○ポを求めハードすぎる黒人中出しセックスに佳苗るかが挑む!!

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の3作を持ってひとまずの休息状態のようですが、引き続きダンディさんは『知らない女だけが損をする!世界最大級のメガチ○ポで~』シリーズで、《巨根頬張り縛り》をじっくりとリリースされています。

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海外ロケのせいでしょうか。近年のものは、自然光の明るさや、青空の抜け加減も手伝って、一層(イメージとしての)アメリカンポルノのようなあっけらかんとしたフリーダムな世界観が構築されているように思います。

蛇足ですが、かつて『ディープスロート』で世界のポルノ業界を震撼させたアメリカポルノでは、このようなジャケットはあるのだろうかと、ちょっと調べてみました。

オリジナルはノーモザイクですが、僕がモザイクをかけたものをご覧ください。

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巨根男優の宝庫なのですから、そういうジャケットがないわけではありませんが、デザイン的にもアイディア的にも工夫を凝らしたものがあまり見当たらず、パッとしないようですね。

僕はダンディさんのデザインや世界観がクリエイティブ的に見て秀でているように思います。

今回、初めて日米デザイン比較というものを試みました。もっとさらに、様々な視点から、これからのAVジャケットのデザインを見渡していきたいところですが、残念ながらこの連載は今回をもって終了と相成りました。

最後に、この《女優の顔+男根(withモザイク処理)》を、AVジャケットに用いた元祖として、1993年の末ごろ、僕がマスカット=ビッグモーカルさんのために作った『絶技の達人』のジャケットをご覧いただいて、幕を下ろしたいと思います(発売は1994118日)。

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黒くつぶれて見えるメインタイトルは、金箔押しですよ。20年以上昔のAV男優のペニスの小ささに切なさと愛おしさを感じますね。それでは半年間のおつきあい、どうもありがとうございました。(ほうとうひろし)

ほうとうひろし◎エロメディア活動歴28年のエディトリアル・デザイナー。
雑誌版オリジナルの『デラべっぴん』には、同誌創刊2年後の1988年ころから参画。
同誌名物となったエロ紙工作企画「オナマイド」を10年以上にわたって連載した。
「オナマイド」の連載を再構成した単行本は計4冊出版されたが、すべて絶版。
その企画の成り立ちや、当時の『デラべっぴん』編集部の事情に関しては、有野陽一氏の取
材によるインタビュー集『エロの「デザインの現場」』(アスペクト・刊)に詳しい。

 

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