裸になったら私のような者でも人に受け入れてもらえるかも。
そんな思いで19歳の時に飛び込んだ性風俗の世界でしたが、
肉体労働でもあるソープの仕事、
深い谷底から社会で働く人達を見つめ嫉妬や絶望感のようなものを
50代になった現在、
だから今私は自分が居た場所がどんな歴史を辿ったのか、
先日、奈良県大和郡山市にある元遊廓の建物が「特定空き家」
解体工事がはじまる前日でした。
東岡町遊廓の跡地に佇む巨大な三階建ての元妓楼です。
この場所がかつての歓楽街であったことが信じられないほどの静か
窓ガラスはところどころ割られ、
隙間から中を覗き見ると、天井からは何やら白い物体が…
そしてよく見ると、布団までもが残されていました。
夜、
「東岡遊廓は平成元年までやってたからね。俺もだいぶ遊んだよ、
この場所は1958年の売春防止法以降も商売を続けていましたが
