香水じゅん「月で逢いましょうvol.131」ライブレポート!
圧倒的な美貌、ミステリアスな雰囲気、そして独自の世界観を持つ香水じゅんちゃん。前回6月のワンマンライブから4か月ぶりとなる2回目のワンマンライブ「月で逢いましょう #131 香水じゅん『日直』」が11月4日、東京・三軒茶屋のグレープフルーツムーンで開催され、会場には超満員のファンが駆け付けました。
今回もじゅんちゃんの音楽世界を支えているのは、平方元さん(キーボード&コーラス)と福田正人さん(ギター&コーラス)です。熟練の二人が寄り添うように鳴らす音が静かに空気を変えていき、幻想の夜がゆっくりと立ち上がってくるようでした。
セーラー服姿のじゅんちゃんがステージに現れると、客席からは「サイレントヒル」の声が上がりました。ホラーゲームをモチーフにした衣装で登場するところから、じゅんちゃん独自の世界観が早くも漂います。
チャイム音とともにライブは開演し、この細やかな演出への気配りが空気を一段深く導きました。
『アンインストール』(石川智晶)は透き通る声で荘厳に歌い上げ、落ち着きながらも心を揺さぶるライブのはじまりとなりました。会場は息を呑む静寂に包まれ、じゅんちゃんの声のひとつひとつが観客の胸に深く届きました。
『14才のおしえて』(ずんねfrom JC-WC)は振り付きで可愛らしく表現され、途中リコーダーも披露。平方さんのピアニカと音を重ねることで、楽しい遊び心とほのかな懐かしさが広がりました。
『都会のアリス』(アーバンギャルド)はキュートでキッチュに歌い、独特の毒気を含んだポップな魅力を放ちました。じゅんちゃんのしぐさや表情に観客は釘付けになり、曲の世界観に引き込まれていました。
再び鳴るチャイムが世界観を展開させます。
『緋色の風車』(Sound Horizon)ではスタンドマイクから手持ちに変え、感情をあらわに激しく歌い、途中で曼殊沙華を片手に持つ演出が印象的でした。情熱的でありながらも儚さを感じさせる歌声に、観客は惹きつけられました。
『星屑ユートピア』(Otetsu feat.巡音ルカ)はさらにアップテンポに展開。疾走感のあるサウンドと軽やかな歌声に、会場全体が活気に包まれました。
『夜な夜な夜な』(倉橋ヨエコ)は高音部分が美しく響き、ライブハウスを柔らかく包み込みました。抑揚をつけた歌声に誰もが聴き入りました。
再びチャイムが鳴り響き、次の展開へ移ります。
『僕の戦争』(神聖かまってちゃん)は拳を高く上げ挑発的に歌い熱量が一気に高まりました。力強いリズムに体を揺らし、まるでステージと客席が一体になったかのような迫力でした。
『リンネ』(ハチ)では加速度を増し、疾走感と激しさが増幅。『You』(癒月)は一転してバラードに切り替わり、穏やかで切ない旋律が心に染み渡りました。
ここまで一気に歌い上げたじゅんちゃんは、MCを挟むことで現実に戻ることを拒むかのような演出を見せました。最後の曲前、初めてのMCでは次のように語りました。
「今日はお越しいただき、ありがとうございます。『日直』というテーマにしたのは、私、学生のとき日直の担当をやるのがすごく嫌だったんですよね。でも、日直って必ず順番が来るじゃないですか。だから、もう逃れられないということで、輪廻と言うか、巡り巡っていく曲を今回選びました。
あと、テーマカラーは赤です。どうなるか不安だったけど、最後に竜騎士さん、ありがとうございます。私はあなたのせいでこんなことになりました。ぶっ通しでやらせていただきました。
今回のライブも、あと残すところ1曲となりました。最後の曲は、皆さん聞いたことがあるかもしれないんですけど、合唱曲の『COSMOS』にしました。
実はこの曲、初めて私がオフ会を開いたときに歌った曲でして、そういう思い出もありまして、もしそのときから来てくださっている方だったら覚えているかもしれないですね。最後の曲いきましょう。『COSMOS』合唱です。お願いします」
そう言うと『COSMOS』(ミマス)では手を後ろに回し、合唱スタイルで熱唱。会場全体が一体となり幸福感で満たされました。歌声の重なりと温かい拍手が会場を包み込み、まさに「香水ワールド」を体感できる瞬間でした。
終演後、じゅんちゃんに演出や選曲、衣装について話を聞きました。
「今回のライブの演出は全部私がやりました。私が赤い花や布を持ってきたものを(ライブハウスの)店長さんにお願いしてステージを装飾していただきました。曲を最初に決めたときに、なぜかたまたま赤色がモチーフの曲が多かったんです。血液もそうですけど、巡るものってやっぱり赤になっていくんだなっていうことです。
私は基本的に赤いものって身につけないんですけど、巡り巡るものをテーマに赤色を多用しました。
『サイレントヒル』は1960年代、昭和の価値観の女子高生のゲームなんです。それと『ぼくらの』『ひぐらしのなく頃に』も中学生がテーマなんです。そういうものをテーマとして考えていました。基本的にどの作品自体も救いがないし、自分には必ず巡ってくるものっていう作品なんですよね、それも選曲に掛けました」
様々なメディアからインスパイアされ、ライブを構築するじゅんちゃん。単に歌うだけでなく、影響を受けた作品や世界観を自身のライブに編み込むことで、観客を完全に「香水ワールド」へ引き込みました。
今回のワンマンライブも、音楽、演出、観客の熱量が一体となった特別な夜として、多くのファンの記憶に深く刻まれる濃密で幻想的な時間となりました。次回開催が早くも待たれます!
(写真・取材:神楽坂文人)
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