──今は流石にそんなことはないでしょうけどね。
吉川 ちゃんとAVを仕事として考えてる人は、キチンと台本を読んで役柄をつかんでくるし、自分が何を求められているのか分かってるから、現場のスケジュールもスムーズなんですよ。でも私はそういうところがなかったから、何も準備がないんです。ただ身体ひとつで現場に行くだけみたいな。
──ひとつの作品、商品を作っているという感覚もなかった?
吉川 ないない。ただ自分の時間を切り売りしてるだけっていう。
──そんな意識が切り替わったのはいつ頃ですか?
吉川 ちゃんと仕事だと思えるようになったのは、SODデビュー時にお世話になった方々には申し訳ないですけど、teamZEROへの移籍前後ですね。女優活動を始めて1年が経った頃。何か決定的なキッカケがあったわけじゃなくて、何となく分かってきたような感じ。それで移籍から半年くらい経った頃にはキカタンになりたいと思って。
ReBORN teamZERO専属デビュー 吉川あいみ
──それはまたどうして? 普通は専属のほうに憧れるイメージですが。
吉川 金銭的な理由もあってもっと現場を増やしたかったんですよ。それで現場の多いキカタン女優になる準備として、一本辺りの撮影時間を短くするためにも(笑)、現場に対して真っ直ぐ取り組むようになって……。
──その後、S1専属を経て、ムーディーズ&ワンズファクトリー専属になった頃から作品の方向性がちょっと変わってきたのかなという印象があります。
吉川 私はずっとキカタンになりたいと思ってたから『あれができない、これができない』と言いたくなかったんです。でも、これまでガラス細工のように大事に大事に守られてきたから、AVにどんな作品があるのかもよく分かってない。その知識、選択肢を知りたいと思ったんですよね。それで激しめの作品も撮らせてもらうようになって。
おま●こ、くぱぁ。 吉川あいみ
──そしてキカタン女優として活動を広げていくわけですね。
吉川 単体女優がキカタン女優になることを『落ちた』って言う人がいるけど、私の場合は『上がった』と思いましたね。それまでの綺麗なだけのイメージもなくなって、色んなことができるようになって、すごく嬉しかった。
──自身の中でアイドル女優という殻を破りたいところがあった?
吉川 そうですね、以前にも撮った同じような作品を何度もやるのも嫌だったし。どんどん新しいものをやってみたいなっていうのは今でもあります。
(記事引用元=ズバ王)
── 明日5月27日(土)配信予定のインタビュー後編に続く──
※吉川あいみちゃんインタビュー(後編)はこちら↓↓
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