「ほくろの女は夜濡れる」戸田真琴ちゃん舞台挨拶
次に行われたのは戸田真琴ちゃん初出演にして主演の「ほくろの女は夜濡れる」の舞台挨拶に。司会はこの映画の監督である榊英雄監督が務め、月本愛ちゃんが初のアシスタント役に。榊英雄監督は監督業と同時に映画やテレビドラマでも活躍する俳優でもあります。
出演者が挨拶をして、真琴ちゃんの番に回ると「ピンク映画に出ること自体も初めてで、主演も初めて、本格的な演技というのが初めてです。(撮影)前日まで全然、出来る気がしなくて、経験もなければポートフォリオ的に見せられる演技経験がないので、期待に応えられるのかなっていうのがいちばんありました。でも、監督が(私のことを)ペーペーだと分かってくださっていて、『こいつを女優にする』っていう見方でビシバシ鍛えてくださったので、何とか最後までやりきることが出来ました」とコメント。
監督も「初日より2日目、2日目より3日目とだんだんと良くなっていた」と真琴ちゃんを絶賛。
また、真琴ちゃんはピンク映画の感想を聞かれ「普段、AVに出てますけど、それより恥ずかしいことってないような気がしていたんですけど、今回、この映画ではそれより恥ずかしいことがいっぱいありました。ラストのシーンとかいちばん恥ずかしくて、いちばん本気でやったシーンになったなと思っていて、それを撮れたのが自分の中でいままでの限界をちょっとだけ超えるものになったのかなって思っています」と充実感溢れる言葉を述べてくれました。
また、共演した高橋美津子さんは「ひとつの作品にまこりんの色んな感じ方が見られました」と真琴ちゃんの演技を称えました。
その後は観客からの質問コーナーやプレゼントコーナーが行われ和やかな雰囲気に。
最後の挨拶で真琴ちゃんは「最初の脚本を読んだ時は『主人公の朋美ちゃんかわいそうだなあ』って他人事みたいに見ていたんですけど、撮影を重ねていくうちに、朋美ちゃん自身に自分がなっていくような素敵な体験をさせてもらった映画になりました。私のAVを見ている方には、普段と違うからビックリしたかもしれないけど、そこが聞きたいなっていうことと、これからもどんどん色んな世界に踏み込んで、断ることなく広げていきたいなと、そうするとこんな素敵なことが待っているんだなって思える映画になりました。より深く物語に踏み込んだR15版もテアトル新宿で上映されますので、そちらもぜひ見ていただきたいです。私もまたこういうことが出来るように頑張っていきたいので、また映画館でお見掛けすることがありましたら優しくしてください。よろしくお願いします」と新たなことにチャレンジしたことへの自信をみなぎらせコメントしてくれました。
コメントにもありましたが、この「ほくろの女は夜濡れる」はOP PICTURES+フェス2017で「コクウ」として再編集されR15版として上映。2つの違いを楽しめます。
ピンク映画という歴史あるメディアに、AVで活躍する人気若手女優がどんどん出演することは喜ばしいことです。これからも沢山のAV女優がスクリーンで活躍することを期待します。
そして、7月1日からはいよいよピンク映画の祭典・OP PICTURES+フェス2017がテアトル新宿で行われます! 上映後には豪華ゲストによる舞台挨拶もありますので、ぜひ足を運んでピンク映画を楽しんでください!
(撮影・取材:KKフォトグラフ)