手を触りながらキスで完落ち?
ども、一応ナンパ師を名乗らせてもらってます、三十路の独身男、カズオです。編集部から連絡をもらって記者さんと実行した今回の調査。いやぁ、簡単に行き過ぎて自分でもビックリしちゃいましたよ。ま、一応、手相の本を買って(恋愛とセックスネタが比較的多い手相本)、前の晩に勉強はしましたけどね(笑)。
で、僕がどうやって声を掛けたかと言うと、
「占いお好きなんですか? 実は僕、手相の勉強してて。少しお時間ありません?」
って感じ。最初は彼女も警戒してる様子でしたけどね。そこはナンパ師の腕の見せ所。お笑いトークで笑顔を引き出し、あとは押しの一手。記者さんから〝占い好きな女は男への依存傾向も強いはず〟と聞いてましたが、僕の印象としては〝自分の意見をハッキリ言えない女〟って感じですかね。カラオケボックスに誘ったら、
「えぇ……どうしよう。この後の予定ですか……別にないんですけど」
って感じで、こういうタイプはこっちでサクサク物事を決めてリードしちゃえば楽勝なんですよ。
で、カラオケボックスで手相を見るフリしてスキンシップ。本を見ながらセックスの手相話で盛り上がり、
「あれ、この手相は……ドMって書いてあるよ」
「えー、うそぉ、書いてないじゃぁん(笑)。でも、当たってるかも」
「手の平が汗ばんでるもんね。ちょっとドキドキしてるでしょ?」
「え……うん」
で、このタイミングで彼女の体をグッと引き寄せて強引にキス。舌をネットリと絡ませた後、
「キス占いだと……すごく相性いいみたいなんだけどなぁ」
「えぇ……でもぉ」
黙ってラブホについてくる女!
もうお分かりですよね。彼女みたいなタイプは「でもぉ」なんて言いながら拒否しないんですよね。なもんで、カラオケボックスを出た後はラブホに直行。道すがらは話しかけず、黙って彼女の前を歩いて、
(帰るなら今のうちだよ)
と、逃げ出せる状況もちゃんと作ってあげたんですが……黙ってついてくるんですもん。もうおかしくておかしくて(笑)。で、ラブホでの彼女はもう言いなり。部屋に入って鍵を閉めるなり抱きしめて、
「もしかしたら運命の出会いかもね」
なんて言いながらチ●ポを握らせたら、まだ靴も脱いでないのに目をトロ〜ンとさせながらシャブってくれましたよ。書店の占いコーナーのナンパ、今後も使えそうっす!
(掲載/「実話大報」2018年4月号)