葵マリーさん連載コラム第33回。
今回は、ドグマの鬼才・太田みぎわ監督作品、松本いちかちゃん主演の『悪魔的性欲に取り憑かれた呪いのいんらん人形ちゃん – 松本いちか』撮影現場をレポート!
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まさに人形そのもののような松本いちかちゃんに太田みぎわ監督が…
松本いちかちゃん。何1つ情報がないモデルさん。
なんだかんだでSM寄りのモデルさんなら多少の情報はあるんだけど、今回みたいにSMとは真逆の作品の時はスタジオに着くまでがドキドキ。
今回はドグマ・太田みぎわ監督現場。昨年の8月にソフトオンデマンドさんからドグマさんに移籍してから必ず毎月1作品を撮り、毎日毎日宿題に追われている様な事をしている(はず)
そもそも、デマンド時代のみぎわ監督を全く知らなくて、ドグマさんに来てからなんだよね。それでも、みぎわ監督に初めて会った時から、なにかやらかしてくれんじゃないかな?って思ってた。見た目じゃ分からないけど話せば話すほどに滲み出て来る発想の異常な変態加減。しかも作り物じゃく本物。そりゃドグマ総裁TOHJIRO監督も惚れる訳だわ。
さて。現場到着。みぎわ監督現場は3回目。今回は『悪魔的性欲に取り憑かれた呪いのいんらん人形ちゃん – 松本いちか』。通電ショック、憑依、ホルマリン漬けからの今回はお人形さん。
悪魔的性欲に取り憑かれた呪いのいんらん人形ちゃん 松本いちか
メイクルームに入って驚き。目の前に、まさに人形そのもののような松本いちかちゃんが立っていた。小さい頃にデパートで買ってもらったお人形さんが等身大になってる。可愛い。
話をしてもお人形さん。決して口数が少ない、物凄く大人しいわけじゃなく、普通に会話をするんだけどやっぱりお人形さん。電池抜いたら止まるんじゃないかな?とか思ってしまった。カメラが回っていないとき、いちかちゃんは台本を何回も何回も読み直している。水を飲む姿、スマホを見ている姿、何を見てもスイッチオンにされたお人形さんが動いている様にしか見えない。
そんな中、いちかちゃんの人間らしい姿を見る事ができた。スタート待ちの時、ベッドシーツがちょっとシワシワになっていたのを、手で伸ばして、四隅をしっかり引っ張ってシーツを直す姿を見てちょっと感動。こんな些細なとこに気付けるなんて好感度アップしかないでしょ。
現場は迷いのないスピードで進んでいく。みぎわ監督の中のパズルはみぎわ監督じゃなきゃ完成しないけど、最後のピースをはめて完成させるのはモデルさん。ちゃんとみぎわ監督といちかちゃんが意思疎通できているから、どんどんパズルができあがってく。
そして毎回、みぎわ監督はモニター前で現場と同期する。表しきれない感情が嗚咽になり涙に変わる。頑張っているんじゃなくて本気なだけ。こんな姿を見ていると、殺意を感じるほどの愛情を現場に注いでる事が凄く分かる。
みぎわ監督の頭の中は、想像を遥かに超えていて、こう来たんだろうなと思ってても「え? あれ? そっちかーい!って笑顔になる展開多いんだよね。
最近、私の周りでみぎわファンが着々と増殖中。嬉しいし誇らしいし自慢したくなる。
今はTOHJIRO監督と言う物凄く広い世界の中で、あれもこれも手に入れたい気分なんだろうな。30分の散歩もあちこち寄って1時間かかる感じ?
でね。やっぱり、みぎわ監督ってフリッカーっぽくて良いなって思うの。このまま突き進んでAV界を変えて行って欲しい。
なんだか異端児とか言われてるみたいだけど、私から見たらみぎわ監督は人間じゃなくて生き物なんだよね。生き物。だから、これからも何があっても自由でいてもらいたい。
(文・写真:葵マリー)
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