── 洋服の上からでしか分かりませんが、体型も変わっていないですよ。
旬果 3年間、裸を見せていないので分からないですけど、多少は変わっていると思います。「胸が下がった」とかネットに書かれたらショックですけど、そこまでは変わっていないです。前回のストリップを見た人がどういう目線で見てくれるのかなという楽しみもあります。
── レッスンはやっているんですか?
旬果 まだ1回しかやっていないんです。しかも、ストレッチしかやっていないんです。
── ストリップではなく、ストレッチですか?
旬果 前回、腰を痛めてしまったので基礎からストレッチをやっているんです。前回は基礎からやらずに振りからやってしまったんです。
── 体作りからしているんですか?
旬果 少しずつ頑張ってやっています。
── 人前で踊ることに覚悟みたいなものはありますか?
旬果 意外と人目や人の気持ちを気にしちゃうのでやっぱり怖いです。私のファンではなくて浅草ロック座のファンの方やお姐さん方のファンもいるじゃないですか。数は少ないんですけどインターネットにダイレクトメッセージも来るんです。
── 厳しい意見が来るんですか?
旬果 若干、厳しいご意見もいただくんです。私が登壇すると特別公演料金で高くなるのでそれに対しても言われるんです。でも、私が料金を高くしてと言っているわけではないんです。
── もしかして、「登壇してほしくない」とか、「その程度でお金を取るな」とか厳しい意見もあるんですか?
旬果 気にしないようにはしているんですけど、いろいろ言われてしまうんです。人前に出る人は99人が好きと言ってくれても、嫌いという意見が1人でもいればそちらを気にしてしまうんです。でも、前回は最後にみなさんに多少受け入れてもらった実感はあったので嬉しかったです。
── 前回の公演は自分で点数を付けるとしたら何点ですか?
旬果 ええ!?
── 前回のインタビューではまだ登壇していなかったので聞けなかったんです。
旬果 低すぎても来てくださった方に申し訳ないし、高すぎてもおかしいから65点くらいです。あと、21日間の公演があったのに、ぎっくり腰で2、3日出られなかったので減点しています。
── ぎっくり腰後にも見事に復帰しましたよね。
旬果 2、3日休ませてもらい、残りの公演は出ました。
── ぎっくり腰の痛みにはどうやって耐えたんですか?
旬果 ブロック注射をして整体も朝から2件行き、痛み止めを飲んで湿布を貼っていました。ステージに立っていない時や、衣装を着ている時にはコルセットを巻いていました。
── それは大変でしたね。
旬果 脱ぐ時以外はコルセットを巻いていたんです。振り付けの先生も「あやみさんが無事ステージに立てることが大事だから」とおっしゃってくれたんです。それもあり万全ではない公演だったので、今回はそれがないように気を付けます。
── それ以降、ぎっくり腰にはなっていないですか?
旬果 この3年間はぎっくり腰になっていないです。
── 裸を見せるということはやはり特別な感情がありますか?
旬果 はい、それにファンの方に生で裸を見せることはなかなかないですよね。
── AVで見せる裸とストリップで見せる裸は感覚が違いますか?
旬果 AVのスタッフさんに見せるのとは違うので、恥ずかしい気持ちが最初はありました。スタッフさんは仕事ですが、ファンの方や初めてストリップを見に来てくれる方は違うじゃないですか。
── 熱い視線を送っていますからね。
旬果 最前列の真ん中の位置を取るために朝一から並んでいる方もいらっしゃいました。
── 素の目線はやはりAV撮影とは違いましたか?
旬果 ドキドキもしたし、私の裸も加工できないじゃないですか。アザや傷も隠しきれないですからね。
── 川上なな実(川上奈々美)さんはストリップではアザも傷も逆に見せる生の肉体や感情を大切にしていたそうですが、あやみさんもストリップにかける考えは何かありますか?
旬果 私は逆にAVのイメージを保った姿を見てもらいたいから、前回はアザなどを隠していました。
── いろんなプロ意識があっていいと思います。体重も変わっていないですか?
旬果 体重は変わらず42キロです。
── それはヤセていますね。女性の体重を生で聞いたことがないからビックリしました。
旬果 あまり言わないですよね。デビュー当初と変わらないです。太っても45キロくらいなんです。でも、年齢のせいかお肉が付くところには付き始めました。24、5歳の時とは違い、お肉が落ちにくい場所もあるんだと感じました。
── ちなみにどこですか?
旬果 お腹です。
── そうするとお腹ばかり注目されちゃいますよ。
旬果 やだ~! 衣装で隠そう(笑)。でも、少しムチッとしている方が人間味があっていいという人もいますからね。
インタビュー後編は明日公開!
■12月11日から30日まで、あやみ旬果ちゃん登壇「夢音 DREAM ON 3rd season」の詳しい情報は浅草ロック座ホームページからどうぞ。
(インタビュー:月刊FANZA編集部 撮影・構成:神楽坂文人 インタビュー協力:マインズ
ステージ写真提供:浅草ロック座)
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── しかし、久々にお会いしましたが変わらず屈託がない方ですよね。
旬果 写真だけ見るとキリっとして強い感じと、めちゃ言われます。でも、いまだに人間関係が苦手なんです。
── ストリップはお姐さん方との上下関係がありますよ。
旬果 前回も最初は怖かったんですけど、終わったら仲良くさせていただきました。
── 厳しい檄も飛びますか?
旬果 厳しくはないんですけど、私がコミュニケーションを取れないんです。ずっと「プレステージ」さんや「S1」さんにいたので、他の女優さんとの共演作品もそんなになかったんです。
── 数年前までは女優同士の交流や連絡先交換もNGでしたからね。
旬果 いまはツイッターで女優同士が交流していて、みなさん仲が良いですよね。私の時代は交流もなかったんです。
── 前回は知っているお姐さんはいましたか?
旬果 武藤(つぐみ)姐さんと、前田(のの)姐さんと、赤西(涼)姐さんがいましたが、それまでお会いしたことがなくて浅草ロック座で初めて会ったんです。今回も武藤姐さんと赤西姐さんは一緒なんですけど、他のお姐さんはお会いしたことがなくて緊張しています。まだストリップ界のしきたりを知らないので、直接「姐さん」と呼んだこともないんです。
── いろいろしきたりがあるんですよね。
旬果 前回は1回だけ登壇するつもりだったので、そこで消える人間が逆に「姐さん」と言ったらおこがましいと思ったんです。
── 「姐さん」と言われたら嬉しいですよ。
旬果 まずは「姐さんと呼んでいいですか?」と許可を取ってからにします。
── それはいい方法です。逆にあやみさんは1回登壇しているから、その後にストリップデビューした踊り子さんからすれば「あやみ姐さん」ですよ。
旬果 ド素人が舞台に乗っているようなものなので遠慮します(笑)。
── でも、そういうしきたりみたいです。
旬果 それも分かっていないんです。
── 当時のインタビューでは「楽しみが2、不安が8」と言っていましたが?
旬果 不安がめっちゃ多いですね(笑)。でも、今回は楽しみが4で不安が6です。辛かったことや大変だったこともあるんですけど、達成感も大きかったんです。私は人前であまり泣かないんですけど、楽日に泣いちゃいました。AV引退の日は逆に泣かなかったんですけど、人前で最後に泣いたのは前回の浅草ロック座の楽日でした。
── それだけ充実感があったんですか?
旬果 迷惑をかけた思いもあったんですけど、自分なりに頑張ったり、約1カ月間も一緒にいて、いろいろとフォローしてくれたお姐さん方とこれで最後なんだなと思ったら涙が出ました。
── 今回も泣きますか?
旬果 今回は泣かないです。上原亜衣さんにも相談したんですけど、「1回乗っていれば分かることもあるし、いまはコロナ禍で5公演が4公演になっているので体力面も少し楽だよ」と言ってくださったので、その言葉が勇気になりました。
── ベッド(ストリップでの一番の見せ場シーン)の踊りも決まっているんですか?
旬果 ギリギリに振り付けが決まるんです。
── 大変ですね。
旬果 だから少し不安なんです。
── 元々バレェやダンスをしている方はすぐに覚えるみたいです。
旬果 だから、武藤姐さんは神様です。そういう素晴らしい姐さん方の踊りを見てほしいです! 私を通してストリップを見てくださる方がいたら、私だけではなく姐さんたちの素晴らしい踊りを見てほしいです。
── あやみさんには新規開拓の役割もありますから。
旬果 いえ、いえ。
── 素晴らしいショーですけど、いまだに古いストリップのイメージを抱いている人もいます。
旬果 ストリップのイメージを違うものと捉えている方もいらっしゃるので、ぜひ見に来てほしいですし、その後も通ってほしいです。