Himari「月で逢いましょうvol.114」ライブレポート!
2024年4月にAVデビューした大人気セクシー女優のHimariさんが、満を持してミルキーポップジェネレーション主催のライブ「月で逢いましょうvol.114」に出演しました。
「満を持して」と表現したのは、以前から歌の上手さが抜群との噂があり、所属事務所の担当マネージャーがライブ出演先を探していたほどだったからです。それがこのたび実現しました。
通常、「月で逢いましょう」でワンマンライブを行うには、まず「ニューカマースペシャルライブ」に出演し、それをステップにワンマンライブを行う女優が多いのです。しかし、Himariさんはいきなりのワンマンライブ開催! それだけ期待を寄せられているのです。
その期待通り、集客面ではいきなりの満員となり、ダンディーなオジサマ世代のファンが多く見られました。
今回のバンドメンバーは福田正人さん(ギター)とtatsuyaさん(キーボード)が務め、ライブを盛り上げました。
目が覚めるほど鮮やかな深紅のワンピース姿でステージに登場したHimariさん。さすがの彼女も大勢のファンを前にすると、思わず「緊張しています」と漏らしました。それだけ、このステージは神聖なものなのです。
まずは『点描の唄』(Mrs. GREEN APPLE feat. 井上苑子)を透き通るような声で歌い、Himariさんのボイストレーナーを務めるMonicaさんと美しいハーモニーを奏でました。その光景は圧巻! いきなり一曲目からステージに引き込まれました。
一曲歌い終えて安心したのか、優しい表情で会場と配信を見ているファンに挨拶しました。さらには流暢な英語、中国語でも挨拶してくれました。
MCでは「この曲は『大好きだけど、それを口に出してはいけない境遇の歌』なのかなとイメージしました。恋人がいる人、結婚している人、遠距離恋愛の人。みなさんには会っている時間が永遠に続いてほしいと願う人はいますか? みんなにとってそれが私だったらすごく嬉しいです」とキュートなメッセージを送ってくれました。
そして、一緒に歌ったMonicaさんを紹介。「ボイトレの先生と生徒として出会いました。元々すごく厳しい先生に習っていたこともあり、歌を歌うことが楽しくなくなって怖くなった時期にお姉ちゃん(Monicaさん)に出会いました。歌うことが楽しいと、また思えたことは私にとって奇跡です」とMonicaさんに出会い、再び歌うことの喜びを得たとコメント。
2曲目は『When You Believe』(Mariah Carey & Whitney Houston)を再びMonicaさんと歌い、これぞライブと言った本物のステージを見せてくれました。
「みんながいるから、私はこうしてこの場所で歌うことができています。いつもファンのみんなからの温かい言葉に元気をいただいています。もし落ち込んだことがあった時、私の存在がみんなを勇気づけられたらいいなという気持ちを込めて歌いたいと思います」とファンに伝え『Believe』(AI)を力強く歌ってくれました。その力強さの中には優しさも感じられ、ファンもHimariさんから温かい気持ちをもらったことでしょう。
感動の余韻を引きずり、続いては『To Love You More』(Céline Dion)に入りますが、ここでバイオリン演奏のKOKIさんも加わり、前代未聞、コーラス&バイオリン伴奏をつけてのライブとなりました。
ギター、キーボード、そしてコーラス&バイオリンの厚みを増したライブは、Himariさんの情熱的な歌唱もあり、まさに息を呑むようなステージとなりました。
素晴らしい歌唱を披露してくれたMonicaさんは「ぜひ応援してあげてください。ありがとう」と言い、ここでステージをあとにしますが、惜しみない拍手が会場から送られました。
続けて、「次に歌う曲は『unravel』(凛として時雨)という曲です。この曲はアニメ『東京喰種』の主題歌です」と紹介。このアニメの内容を紹介しつつ、「この曲を自分に落とし込んだ時に、私のコンプレックスとは美しさから離れることでした。なので、もし『ハウルの動く城』のあのソフィーのように、ある日50歳年をとってしまったなら、鏡に映る自分を見たくない、見られたくない。そう思うと思います。『美しかった時の私を思い出して、忘れないで』という気持ちを込めて歌いたいと思います」と歌への思いを語り、『unravel』を切なく歌ってくれました。
また、「月で逢いましょう」ライブ初となるバイオリンの音色がライブハウスに響き、Himariさんのシャウトとの静と動を表現。これまでにないパフォーマンスに、見ている側は圧倒されるばかりでした。
そして、「次に歌うのは『I LOVE YOU』(クリス・ハート)という曲です。心がもう自分から離れてしまった恋人へ向けての曲です。でも、それを確かめる言葉を口にすると、一緒にいられなくなる気がするから言い出せないという切ない歌詞です。『あんな思い出も、こんな楽しいこともあったでしょ。思い出して、私はこんなに大好きなの。前みたいに愛してほしい。こんなに気持ちが離れてしまったままならば辛すぎるから、君から別れようと言ってほしい』という曲です」とコメントし、『I LOVE YOU』をファンに訴えかけるように、魂を込めて歌ってくれました。
ライブは後半に入り、『いのちの名前』(平原綾香)を物語の情景が目に浮かぶように歌ったかと思えば、アイドルへのリア恋ソング『ファンサ』(mona)を明るく歌ってくれました。この時に投げキッスをする姿は超キュート。ビューティフルな笑顔から、かわいらしい表情まで、様々な姿を見せてくれるのがHimariさんなのです!
「いよいよ最後の曲になりました。最後は『Stellar Stellar』(星街すいせい)を歌います」と言い、再びバイオリンのKOKIさんが登場。
「『待ってるシンデレラじゃないさ、迎えに行く王子様だ。誰かに幸せにしてもらうのも、すごく幸せなことだと思うんですが、私だってそれ以上に幸せにしてあげたい』。そんな男前な歌詞にすごく共感しました。この曲はファンの方が教えてくれて、一度で心を掴まれて覚えた曲です。心を込めて歌いたいと思いますので聴いてください」とメッセージを伝え、難曲をポップに、伸びやかな声で歌いながらライブを締めくくってくれました。
最後は鳴り止まない拍手の中、これまでのレッスンの苦労を振り返るHimariさん。ちょっとエッチなコメントでライブを締めくくってくれたところにも個性が感じられました。
次回のライブがますます楽しみになるような素晴らしいステージを初ワンマンライブで見せてくれたHimariさん。次にどんな曲を披露してくれるのか、そしてどのような進化を見せてくれるのか、今後のライブへの期待が高まります!
(写真・取材:神楽坂文人)