上野オークラ劇場「人妻怪談 淫欲むせび泣き」舞台挨拶レポート!
8月9日、ピンク映画の聖地・上野オークラ劇場にて、8月8日から14日まで上映中の「人妻怪談 淫欲むせび泣き」の舞台挨拶が開催されました。実に5年半ぶりとなる同劇場の舞台挨拶には、超満員の観客が詰めかけ、立ち見が出るほどの盛況ぶり。会場はピンク映画ファンならではの熱気に包まれました。
監督・脚本は、独自の世界観で観客を魅了する山内大輔監督。出演は、主演の木下凛々子さん、ピンク映画初出演の藤田ゆずさん、ピンク映画に欠かせない存在感を放つ加藤ツバキさん、海北麻衣さん、烏丸達平さん、安藤ヒロキオさんが登壇し、豪華な顔ぶれで会場を盛り上げました。
本作は、「赤い服の女」の霊に取り憑かれた文乃夫婦の物語。文乃は、もう一人の自分が夫と浮気しているという妄想に悩まされ、謎の男が彼女に好意を寄せる中、「赤い服の女」の正体とは一体何なのか。怪談要素と官能が絶妙に絡み合う、夏にぴったりのピンク映画です。
舞台挨拶は、上野オークラ劇場4代目マスコットガール・きみと歩実さんの登場で幕を開けました。軽妙なトークで会場を温め、観客の期待を高めます。
司会進行は山内監督ときみとさんが務め、超満員の会場を見渡した山内監督は、「こんな光景、本当に久しぶりです。立ち見まで出て、皆さんの応援に心から感謝します」と感激のコメント。ファンへの感謝を伝えました。
主演の木下凛々子さんは、これまで数々の山内監督作品に出演。今作について、「台本を読んだ瞬間から山内ワールドに引き込まれました。演じながら『監督の頭の中はどうなってるんだろう』って思いました。撮影中も完成が楽しみで、今日観たらちょっと怖いかなと思ったけど笑えました。今回も山内ワールド全開で、最高に楽しかったです」と語りました。
また、撮影の思い出を聞かれると、「階段のシーンは何回も撮ったし、特殊な撮り方でしたよね」と振り返ると、山内監督が「あの場で何を撮ってるか分かってたのは、たぶん私だけ。無駄なく、最高の映像を届けました」と応答。会場を沸かせました。
ピンク映画初出演の藤田ゆずさんは、「撮影はドキドキだったけど、完成した映画を観たらちゃんと演じられてて安心しました。特にホテルで麺を食べるシーンが印象的で、あの麺がめっちゃ美味しくて、最近、カップ焼きそばにハマってます」と笑顔でコメント。「監督の遊び心が詰まってて、面白い作品に仕上がってる」と続け、1日だけの撮影ながら「濃密な1日でした。また呼んでください」と意気込みを語り、会場を和ませました。
10年以上ピンク映画に出演し続ける加藤ツバキさんは、ピンク映画への愛を熱く語ります。「ピンク映画は、監督によりますが撮影時間が長いのが特徴。でも今回はライトな役で、朝入って夜には帰れました。こんな環境で情熱を持って仕事ができるのは本当にありがたいです。好きじゃないと続けられないし、出続けたいと思えない仕事なんです。だから、これだけ呼んでもらえて、心から感謝しています。5年半ぶりの舞台挨拶にこんなに人が来てくれて、感動しかないです」とコメント。今作については、「面白かったし、赤い服の女がめっちゃ怖かった。特殊造形やメイクが本格的で、ワクワクしながら観ました」と興奮気味に語りました。
ピンク映画初出演の海北麻衣さんは、「本当に面白い作品でした。幽霊役に徹しようと頑張りました。ピンク映画ってこんなに面白いんだって、皆さんと劇場で体感できて最高の時間でした」と、初出演の喜びを語りました。
注目の若手俳優・烏丸達平さんと、現代のピンク映画はこの人なしでは成り立たないとまで言われる安藤ヒロキオさんも登壇。撮影秘話や見どころを語り、会場をさらに盛り上げました。
舞台挨拶はお馴染みの観客からの事前アンケート質問コーナーや、サイン入りポスタープレゼントコーナーも実施され、5年半前の熱狂がそのまま再現。ファンとの一体感に会場は大いに盛り上がりました。
「人妻怪談 淫欲むせび泣き」は、8月14日まで上野オークラ劇場で上映中。AVとは一味違う、ピンク映画ならではの魅力が詰まった本作。怪談と官能が織りなす独特の世界観を、ぜひ大スクリーンで体感してください。
今後の舞台挨拶は未定ですが、今年後半にはテアトル新宿で恒例の「OP PICTURES+」(R15版)が開催予定。ピンク映画は健在です! これからもピンク映画の魅力を一緒に盛り上げ、上野オークラ劇場でピンク映画の熱い夏を体感してください。
きみと歩実X:@kimito_ayumi
木下凛々子X:@Ririko_kinosita
藤田ゆずX:@yuzu__fujita
加藤ツバキX:@tsubaki_kato
海北麻衣X:@umikta_mai_33
烏丸達平X:@tappei_dawn
安藤ヒロキオX:@AndohHirokio
(写真・取材 神楽坂文人 )