ベッ●ー、カールス●ーキー石井、円●師匠、ファン●ー加藤etc…2016年はワイドショーを騒がす不倫騒動が相次いだ。ネット炎上に番組降板、謝罪会見。世間は彼らを糾弾し『不倫は悪』という概念をこれでもかと植え付けていった……。
しかし、2016年6月25日。この風潮に真っ向から反したイベントが新宿レフカダで開催された。その名も…
「熟女AV女優アイドルユニット『人妻時代』presents『不倫したっていいじゃNIGHT vol.1』」!!
人妻時代は、熟女AV女優・夢華さらさん(左)と青山真希さん(右)によるアイドルユニットだ。「情熱的熟女アイドル」というキャッチフレーズの通り、熱くそして濃厚なフェロモンをまとった二人。今回のイベントでは、彼女たちが歌い踊り、そして語る。「不倫」という大きなテーマの元に。
イベントは人妻時代のオリジナルソング「人妻時代」から幕を開けた。不倫する人妻の女心を歌った切ないラブソング。「いい歌だな……」素直にそう思ってしまうほど、二人の歌声は素晴らしく、そしてまた楽曲もハイレベルだった。場内にはサイリウムを片手に応援するファンの姿も。熟女だけど、しっかりアイドルだ。
大人の色気むんむんなワンピースから、カジュアルな衣装にその場で早着替え。その後、AKB48「ポニーテールとシュシュ」のカバーを披露した。若い子にもひけを取らない健康的なナマ足にドキリ。
ここから第一部のトークコーナーへ。ゲスト兼MCに、「人妻時代」の作曲を手掛けたアキバマサト氏が登場。人妻時代の二人を前に「人妻じゃない人妻時代」と衝撃の暴露を……。そ、そうだったのか。
今回のイベントで初お披露目となる「人妻時代」のMVを全員で観賞。アキバさんはメインカメラマンとして参加していたそう。このMVの中で、さらさんは日常に不満を持ちつつ行動には起こせない人妻を、真希さんは愛人と濃厚な夜を過ごす人妻を熱演!
ここで、知られざる人妻時代結成秘話が語られた。二人の出会いは2014年に撮影されたハマジムのドキュメンタリーAV「501」。ビーバップみのる監督の元に主演立候補した五人のうちの二人だったという縁。さらさんが以前主催していたイベントで既に別メンバーで活動をしていた人妻時代に、サプライズメンバーとして急遽参加し、そのままなし崩しに……というのが真相らしい。ちなみにさらさん以外の当時のメンバーは全員脱退しているため、真希さんは二期生ということになるようだ。
第一部が終了し、再びライブ。おニャン子クラブ「セーラー服を脱がさないで」を、ネコ耳セーラー服の熟女二人が歌い踊る。文章にするとシュールだが、二人とも恐ろしく可愛い。
そしてオリジナルソング「鶯谷party night」で再びセクシー路線の衣装でSING&DANCE!歌謡曲好きにはたまらないメロディアスなナンバーで、初聴きにも関わらず、思わずその場で口ずさんでしまった。「人妻時代」と併せて必聴。
第二部では、お客さんたちの不倫経験や、不倫に対しての考えを交えて語り合うアンケートトーク。ここで、さらさんが実はバツ2であることが発覚。しかも、2回目の離婚はまさに不倫原因だったらしく……。アキバさんが仲裁役となって立ち回ったという裏話まで暴露された。さらさん曰く「不倫したくてするわけじゃない!」とのこと。客席の意見は果たして……?!
驚くべきことに、客席の大多数が不倫経験ありとのことだった!アンケートに書かれた想像以上に濃ゆい不倫体験談に思わず絶句のアキバさん&人妻時代。「不倫を終えようと相手に最後に送ったメールを二歳の息子が転送」「不倫相手の父親が職場に乱入」「義理チョコと本命を勘違いされて……」など、なかなかハードな内容だった。さらさんはデリヘル嬢をしていた時に「奥さんが犬の散歩をしている間に部屋に呼ばれた」ことがあるらしい。真希さんも不倫経験があり「敢えてハプニングバーに行ったらテンションが上がった」とのこと。演者も客も含めてまさに「不倫したっていいじゃNight」!
ラストナンバーは、人妻時代のオリジナル曲「人妻時代」「鶯谷party night」をアキバさんのギターでアコースティックバージョンで披露。二人の美声が引き立つ上に、哀愁がプラスされてイベントの締めに相応しいライブとなった。
不倫問題が叩かれまくる昨今に、風穴を開けるかのようなタイトルの今回のイベント。だが、このイベントはやみくもに不倫を肯定してるわけではない。「大人の遊び」におおらかな空間、という方が正しいだろう。この夏は様々なイベントに出演予定がある人妻時代。彼女たちの大人の女ならではの色気と包容力、そして可愛らしさをぜひご堪能いただければと思う。
(取材・文/もちづき千代子)