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『処女 最後の日という神ワザ』~伝説デザイナーのAVジャケット時評

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無垢)高身長・高学歴・女子校育ちの純粋少女 処女 最後の日 初めてのSEX。そして初めての中出し…。 - コピー

処女 最後の日 まどか』(無垢)

雑誌版『デラべっぴん』の伝説企画“オナマイド”を生み出した名デザイナー・ほうとう氏が選ぶAV秀逸パッケージ♡

デラべっぴんR編集部から『オナマイド』の新作制作の依頼の折に、「新作AVのジャケットのデザイン批評」という、今までやったことのないものの執筆も頼まれ、おっかなビックリ始めた、エロ系デザイナーのほうとうひろしです。

「なるたけ新しいAVから選んでほしい」という依頼ですので、まずは「DMM.R18」のサイトにある「新着順」ページに羅列された作品のジャケ写を、最新のものから過去作へと順繰りに流し見していき、幾多の作品の中から「お!?」と、ときめいたものをチョイスします。

これは要するに多くのAVユーザーが「今夜はどのAVで一発抜こうかな…?」と陳列されたジャケ写からマストな作品をセレクトする行為と、ほとんど変わりません。

そんなやり方で、今回「お!?」と目に留まったのが、この『処女 最後の日』というシリーズものの1篇です。
無垢)高身長・高学歴・女子校育ちの純粋少女 処女 最後の日 初めてのSEX。そして初めての中出し…。
まず、ちっちゃなサムネールで観ても見過ごすことのできない、写真から発散される瑞々しさが、なんとも素晴らしい

調べましたら、このシリーズは、現在まで5タイトルがリリースされており、タイトルロゴや写真のポーズ、トリミングなどは同一のフォーマット。どれもが見事な出来映えですが、この『処女 最後の日 まどか』が、ぼくの主観ではありますが、いちばん完成度が高いです。

なんといっても背景のグリーンのボケ具合と露出加減から感じられる「きらめき感」と「清涼感」。

まどかちゃんの頭頂部の白いフレアによる「神々しさ」と「空気感」。

そして、首部の咽側は、髪の毛の黒みでエッジが立ち、うなじ側は髪の毛を縛ったことで抜けが生じている、この2つの合わせ技によって引き立てられた首の細さと長さ、そしてうなじの解れ毛から感じられる「処女性」。

実に見事です!

さらに唸らされたのがこの『処女 最後の日』というタイトルです。

『名詞+最後の日』という文字面から漂う古色蒼然とした響き! ぼくは思わず『ポンベイ最後の日』(1935)や『地球最后の日』(1951)といった、カタストロフ映画の古典を想起しましたが、そこに「処女」というワードを接続させるという奇蹟のような、まさに神ワザ! なんともいえない悲壮感儚さ無常感がドーンと迫ってくるではありませんか。

これこそ天才の仕事です。

ほうとうひろし◎エロメディア活動歴28年のエディトリアル・デザイナー。
雑誌版オリジナルの『デラべっぴん』には、同誌創刊2年後の1988年ころから参画。
同誌名物となったエロ紙工作企画「オナマイド」を10年以上にわたって連載した。
「オナマイド」の連載を再構成した単行本は計4冊出版されたが、すべて絶版。
その企画の成り立ちや、当時の『デラべっぴん』編集部の事情に関しては、有野陽一氏の取
材によるインタビュー集『エロの「デザインの現場」』(アスペクト・刊)に詳しい。
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