先日、実際に私が体験したお酒の恥ずかしい失敗談をお話しさせてください。
飲み会からの帰り道、ちょっと飲み足りなくて一人で隣町のバーに入りました。そこでしこたま飲んだのに、さらにもう一軒寄ってしまい、記憶喪失に。
ここまでは、まあ普段通りなんですが、その先の様子がいつもと違っていました…。
二軒目のバーから家まで歩いて帰っていたはずなのに、ハッと気がつくと、路上で寝そべっている。
そして、周りには大勢の警官が。
一人の若い婦人警官が、私に大声でなにかを呼びかけていました。びっくりしてガバッと起き上がると、
「何してるかわかる!?とりあえず服着て!」
と、いきなり怒られました。
ふと、下半身を見ると、パンツがずり下がってまんこ丸出し。
しかも、隣に知らないおじさんがいる。
別の警官によると、「半裸で叫んでる女がいると通報があった」とのこと。
半裸で叫んでる女って、私のこと!?と思わず笑ってしまったんですが、確かに下半身丸出しだし、まんこが濡れている感じがする。
どうやら、泥酔している間に知らないおじさんと歩道橋の階段でペッティングを始めてしまい、大声で喘いでいるところを、近所の人か通りかかった人が通報したようです。
いい歳したおばさんが、よりによって青姦で交番に連行。人生初の警察沙汰です。
ここらへんの記憶も曖昧なのですが、婦人警官に「そこの交番で話聞くから」と言われ、「え~交番行くの?いやだなあ」と文句を言った覚えはあります。
さらに、「手マンされてる途中で大勢の人に怒られる」という状況が恥ずかしすぎる&面白すぎるため、笑いが止まらなくなってしまい、交番に連行されてからもずっと笑ってました。迷惑極まりないです。
その後、警官たちが二手に分かれ、私とおじさんを囲んでいろいろ質問していました。たぶん名前・住所・勤務先を言ったり身分証明証を提示したんだと思います(指紋とられたかはわからない)。
私は初の事情聴取にテンションが上がってしまい、質問には「~です!」と元気よく答えていました。
あと、「あの男の人の名前は?」と聞かれ、「わからない…」と答えると、「知らない人なの!?」と驚かれた。
そういえば、一軒目でも二軒目でもそのおじさんが横で飲んでいた気がする。そして、「家まで送る」と言われたのも、うっすら覚えている。
どうやら、その人と歩いてる途中でペッティングが始まってしまったようです。
「さっき飲んでる時に話した人だから、誰だか知らないです」
と答えると、警官の「ああ、そう…」という力無い相槌が返ってきました。たぶんものすごい馬鹿だと思われてる。
その後、交番で長いこと説教をされた気がしますが、「怒られた」というショックだけが残り、どんな内容だったかは忘れてしまいました。人間の脳って都合よくできてますね。
事件性はないと判断されたらしく、無事解放。深夜でも交通量の多い明治通りのど真ん中でまんこ丸出しだったにも関わらず、厳重注意だけで終わりました。公然わいせつ罪で捕まらなくて本当によかったです。
パトカーでアパートの前まで送ってもらい、婦人警官が部屋まで来て、夫に事情を説明していました。明け方、唐突に現れた国家権力にひたすら恐縮する夫。その横でヘラヘラする私。地獄のようです。
最後に、「お姉さん、ほんとに飲み過ぎないで!節度を持って!」と再び注意し、婦人警官は帰っていきました。
そんなわけで、路上で知らないおじさんとペッティングした上、手マンされながら大勢の警官に取り囲まれるという稀有な体験をしてしまいました。
これからは、酔って路上ペッティングしないように気をつけようと思います。
ちなみに、翌日そのおじさんから
「昨日は楽しかったね!」
というLINE(いつのまにか交換していた)が届きました。のんきか!
現場からは、以上です。
(文:藍川じゅん)
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