オレたちのジェシー! アイデアポケットのというより全日本のエース単体女優ジェシー! そんな希崎ジェシカが、11年目にして引退宣言!! 遠いあの日、AV女優・穂花に憧れていた高校生の少女がのちにAVデビューし、『おねだり!!マスカット』第2期生に抜擢されて一気にブレイク。夢中で駆け抜けたあの時代の話から始まる、最後の希崎ジェシカ・ロングインタビューをお届けします!(全3回 前編)
彼氏と行ったレンタル屋さんで「穂花」のAVと出会ったのが始まり
── お話を伺うのは、デビュー4年目の2011年、この年発行の『増刊 希崎ジェシカ』でインタビューさせてもらって以来ですよ。
希崎 あの本は今も好きです。いい出来でしたよね。
── 写真もよかったですもんね。で、今日はあらためて伺いますが、ジェシーは本当にAVをやめちゃうんですか?
希崎 もちろん本当です。2年くらい前から考えていて、30歳を区切りに、この先は新しい道に進もうって決めてました。具体的に何をするのかはまだ決めてないんですけど。
── 振り返ると11年前。人気AV女優だった穂花さんのファンだったから、AV出演を選択したんですよね。
希崎 そうですね。自分でAVを借りにいって見てましたからね。高校生だったんですけど(笑)。店員さんに変な顔をされながらも借りてたので、AVに対して偏見がなかったんですよね。ただ、女優に憧れたり、自分もなろうとは思ってなかったんです。
── ただのAVファン?
希崎 どんな世界だろうなって興味がある程度で。
── でも、女子高生がどういう経緯で穂花さんの存在を知ったの?
希崎 たまたまショップに入って、穂花さんの作品を見つけて、綺麗な人だなって思ったんです。
── たしか、交際中の彼氏がAV好きだったんだよね? 2人でショップに通ってたの?
希崎 そうです。
── 彼氏と別れた後も、1人でショップに通って穂花さんのAVをレンタルしてたんだよね?
希崎 そう。もう借りに行くのが習慣みたいになっていて、穂花さんのAVはレンタルできるやつはほぼ全部見ました。
── 最初は穂花作品を彼氏と一緒に鑑賞していたの?
希崎 いえ、私1人で見てました。彼は彼で誰か別の綺麗な女優さんのを見ていたと思います。
── それぞれに推しがいたト。自由なカップルだったんだね。
希崎 で、そういう時代に渋谷で買い物していて、キャバクラのスカウトに声をかけられたんですよね。
── 高校卒業して、ケータイ屋さんで働いてた当時ですね。
希崎 そうです。
── その頃、将来は何になろうって考えていたの?
希崎 何も考えてなかった。大学にも行かなかったので、何かしなきゃなぁとは思ってたんですけど。で、キャバクラに誘われたんですけど、私、だったらAVのプロダクションとか紹介できないんですか? って聞いて、紹介してもらったプロダクションにすぐ面接に行ったんです。
── 急展開。せっかくの縁だからAVやってみようって決めたの?
希崎 自分ができるかわからないけど、とりあえずやってみようっていう気持ちになったんです。ほかにやりたいことも特になかったし。
── デビュー当時、アイポケ(アイデアポケット)っぽい新人だなぁと思ってジェシーを見てたけど、AVメーカーの知識もそれなりにあったの?
希崎 そこは知らなかった。それで専属デビューが決まって、「アイポケ」をネットで調べて、デビュー作が『FIRST IMPRESSION』ていうのを撮るって知って、ソッコーで借りに行ったんです。
── なじみのレンタル屋に?
希崎 そう(笑)。
── 先輩女優の出てる『FIRST IMPRESSION』を借りに?
希崎 そうです。自分がどういう作品に出るのか知りたくて、勉強のために。