デビュー作『FIRST IMPRESSION』を見返したらいろいろヒドかった!
── デビュー作は緊張して記憶がなかったと発言していたよね。緊張しぃなの?
希崎 緊張しぃなんですよ。それで、引退作を撮るにあたって自分の『FIRST IMPRESSION 38』を見返したんですよ。初心を思い返すために。なぜかというと、引退作を撮るという実感が湧かなかったんです。私、このままいつもの感じで撮影を迎えていいのかな? と思って。
── 通常の月1の撮影みたいに臨んでいいのかなと思って?
希崎 そうなんですよ。で、見たんですけど、もう見ていられなかった(笑)。
── 恥ずかしい?
希崎 いろいろヒドくて。何でこんな時にカメラ見ちゃってるの? とか、自分の行動が気持ち悪いんですよ本当に(笑)。やっぱり本番中は緊張してるのがわかったし、たしかに勝手に腰動かしたりしてるなぁって。
── 「ジェシカバック」と宇佐美監督に命名されたやつね。立ちバックの際に膝を上下に曲げてチ●ポをシゴくという。
希崎 普段から当たり前のようにやっていることをやってしまったら、「すごいね」みたいに監督にいじられて。
── 最近作でも当たり前のようにジェシカバックやってますが、監督から求められたりもするの?
希崎 求められる前にやるみたいな(笑)。ここは絶対言われるだろうからって。男優さんからもジェシカバックって言われるし。
── 女優名を冠した体位って今後も出ないだろうね。
希崎 出ませんかね?
── この11年出てないんだからね。
希崎 名付けてもらってありがたいです。
── デビュー作を撮り終えた時、私はこの世界でやっていけるという手応えはあったの?
希崎 まったくそういうのは何も考えてなかった。むしろ、その後希崎ジェシカとしてのお仕事の幅がこんなに広がるとは思わなくて。最初は、ひっそり活動して6本くらいで引退かなって思ったりしてました。
── 6本くらいで引退かなって、誰の判断?
希崎 自分の勝手な(笑)。セクシー女優さんの息の長さってそのくらいだろうなって思ってたんです。
── ところが、10年選手にまでなった。
希崎 やっぱり(恵比寿)マスカッツが大きいんだと思います。
── 2009年に『おねだり!!マスカット』に2期生に抜擢されました。オファーが来た時の気持ちは?
希崎 1期生を家のテレビで見てたので、こんな有名な人たちと一緒に? って不思議な感じでした。緊張ももちろんしました。AVの撮影と違って、女子だけの部活の緊張感みたいな。
── そりが合わないコとかいたの?
希崎 それはなかったんです。よく聞かれるんですけど。
── 女の子とは初対面でもわりとすぐ打ち解けられるほうなの?
希崎 とりあえずは仲良くできるんですけど、番組でもよくいじられてたんですけど、打ち上げの席とかが苦手で、終わったら早く帰ってたんです。だから、変な奴って思われてたかもしれないですね。
── 打ち上げ好きのコは多いからね。
希崎 けっこうみんな好きですからね。いろんな人と出会えたし、マスカッツの経験をさせてもらって本当によかったです。忙しくて睡眠時間も少なかったし、コンディションの悪い自分を撮られるのは嫌だなと思ってた時期もあったんですけどね。
── 専属女優は月に1本しかAVの撮影はないけど、ほかにインタビューとかグラビア撮影もあったわけだよね。
希崎 そうですね。今よりAV雑誌もたくさんあったからすごく忙しかった。さらにダンスのレッスンもあったりして、一時期は本当に疲れてヘトヘトでした。
↓インタビュー中編&後編