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「エロさとおもしろの間の斜め上を行ってしまった迷作」企画 幻のレア雑誌 日本一の“デラべっぴん”マニアがお宝を披露♡⑧

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本サイト名前の元であり、1985年の創刊以来日本のエロ雑誌の中心的役割を果たした伝説の雑誌『デラべっぴん』

“もっと女を愉しみたいマガジン”というキャッチのもと様々な企画で僕らを楽しませてくれた。

その歴史を日本一のデラべっぴんマニアである“DBM”氏(れっきとした一般の方)にその貴重なバックナンバーとともに振り返ってもらった…。(第8回)

第1回)(第2回)(第3回)(第4回)(第5回)(第6回)(第7回

DBMです。映画版「ひとよ」(原作:桑原裕子「ひとよ」監督:白石和彌)で松岡茉優や斉藤洋介が滑舌良く「デラべっぴん」と銀幕で台詞を言う様を平成を終えた時代に見て胸が躍る思いをしました。(実はこの劇団好きなんですが、まさかこんな脚本になるとはw)。是非とも田中裕子がコンビニで万引するデラべっぴん復刻版の小道具に固唾を呑んだり、松岡茉優が「デラべっぴん」と声に出すのを見てほっこりしつつ、松岡茉優がデラべっぴんRに出る日を祈りましょう、貴様ら!(ちなみにこの映画も出ているMEGUMIはデラべっぴんNo.213(2003年8月号)にグラビアで出てますよ!)

ところで、所有のデラべっぴんのライブラリを押し並べて見てみると、グラビア以外のカラー企画ページはだいたい「どエロな淫靡モノ(ヌケる)」と「おもしろ、へなちょこモノ(だいたいヌケないw)」で成り立っておりまして、その振り幅は発行期間の前半でここに極まれりと思わせる程にバラエティに富んだものになっています。

様々な企画とシチュエーションのその試行錯誤の中には、おそらく「凄くイヤラシいものを作るぞ!」というビジョンを目指していたのに、仕上がった誌面はインバクトが強烈なビジュアルになってしまった勢いのあまり、当初の演出では狙っていなかったオモシロ要素が滲み出てしまい、「みんなアヘ顔のおもしろ宇宙」がそこに現出してしまっていた…という企画もあったのだろうと推察します。まるで笑わせる気なんて微塵も無かったのに、凄すぎて見る者には大ウケしてしまった、というような。。
AVでは露出ものなんかがありますが、これを少ない人員と小道具で同じシチュエーションのカラミを写真で具現化し、結果すごい絵面で面白くなってしまうのがデラべっぴんの企画ページでありフォト激画の真髄なのであります。

そこで今回はそんな「エロさとおもしろの間の斜め上を行ってしまった迷作」企画ページ(切抜き合成多用)について書こうと思います。

■デラべっぴんNo.50(1990年1月号)「性科学的ペッティング・マニュアル 適度な暗さが女の体を刺激する! 性科学的愛撫術

舞台は映画館です。ページをめくってこの見開きに辿り着いた時の第一印象は「うわ、狂ってるw」でした(褒め言葉)。
当時のこの企画について、前回の記事で言及した私が御大と仰ぐデラべっぴんの元編集・Hさんにお話を伺いました。

DBM「どうやってコレは作られたんですか?」
元・編集Hさん「3人がけの座席を箱スタに持ち込み、事前に絵コンテを作って決め決めで撮影しました。大日本印刷では当時、切り抜き1点あたり技術料を取られていたような記憶があります。切り抜き合成が多いほど、ページの制作単価が高くなります。写真を反転させても大丈夫なように、切り抜き企画の時は、出来るだけ文字や絵柄の入っていない服を使用していました。レイアウト(設計図)を作るのは我々ですが、実際に写真を印刷フィルムにして切り抜きのは、印刷所の技術者です。パソコン上で出力データを作る現在とは大違いです。」
DBM「この企画で一番大変だったことは?」
元・編集H「撮影現場では、バリエーションを多くしたいので、服を次々変えたので着替えの時間がかかったこと。絵コンテがしっかりしていれば、撮影自体は楽は方でした。
レイアウト時の切り抜き合成の合わせ方が、一番大変でした。思ったように合わなかったり、使いたいカットの服が被ったり、何度もやり直した記憶があります。しかし一番大変だったのは、印刷所の人だったと思います。」

この狂った世界観が造られた裏側には、現在のようなインフラや技術では考えられない、切り抜き合成のローテクな賜物があったことを思い知らされます。塚本監督の「鉄男」みたいだ!
映画館の露出モノAVは、上原保奈美公然猥褻露出 アエギ声出しちゃダメ!!」(エスワン)など、のちにいろいろ発売されましたが、計5ページに渡ってこのエッチ企画をどこよりも早くやってのけた(普通はエロ本でやらないw)デラべっぴんは、現在のアイデア勝負なAV作品に通じる心意気にも似た、見ていてワクワクさせるものがありました。サスガは「実現出来なかったシチュエーションのセットは飛行機のコックピットだけだった」というデラべっぴんのチームです。

スカイダイビングウォーリーを探せ!のように規模がでかくなるエロはどうしてもおもしろ路線にならざるを得ないのかもしれません。実際にこれらのような場所でSEXしたり痴態を晒す行為は、もちろん犯罪なわけですが(ホール全体を貸し切りにして撮影するなどを除く)、エロマンガやエロアニメと同じように「妄想のシチュエーションを手造りで模倣、再現したの中のエロ」の世界観を表現できる場所はエロ本の誌面でしかできないんじゃないか、と思います。もうそんな誌面自体が無いですけど(泣)。

今回はこのへんで!

 

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