米どころはメコどころ⁉︎おかしな新潟の風俗街
♪きっみとよっく こっの店っに 来ったものっさ~♪
昔々、そんな歌が流行ったことがあった。ガロの『学生街の喫茶店』という歌だが、今回はそんな話だ。
場所は新潟。15年ほど前の新潟の風俗街は他の町とは少し違い、「古町」という歓楽街があるのに、そこには風俗はほとんどなく、駅の真ん前にある古ぼけた飲み屋街にポツポツとピンサロが並んでいた。
ピンサロと言っても本番ありの本サロで、中にはシャワー付きでヘルスみたいな本サロも。
また、「昭和新道」と呼ばれるめちゃ細い裏路地にはソープランドが並んでいて、そこが新潟のソープ街となっている。ここは今でも6軒のソープランドが並んでいる。
そんな路地にチトおもしろい裏風俗を見つけたのだ。
夜、ソープランドのネオン瞬く昭和新道をブラついていると、喫茶店の前に立ち、鋭い視線を向けてくるジジイがいる。
(客にしてはいやに見てくるな?)
そう思ったとき、そのジジイが急に声をかけてきた。
一瞬のことで訛りもあり、いちゃもんでもつけられたのかと思ったが、どうやら違った。
「遊んで行かないか」
と言っている様子だ。
(喫茶店なのに?)
そう思いつつも、一応ナニ屋なのか聞くとジジイは、
「本番、1マン円」
とだけ言った。
(喫茶店なのに?)
そう思ったのも当然だ。看板にはちゃんと涼やかな店名と「喫茶店」という文字が書かれているのだから。
しかし、予想もしてなかった裏風俗を見つけ、(掘り出し物発見!)と喜んで店に入ってみると、カウンターの後ろには厨房があり、マジで本物の喫茶店なのだ。
(ひょっとして「ホンバン」とかなんとかいう新しいスイーツの店?)
そんなアホなことが一瞬頭をよぎった。
呆然と入口に突っ立っていると、店主なのか店員なのか、70代と思しきバアちゃんが現れ、料金を渡すと奥にある席に案内してくれるのだが、その後ろ姿を見てイヤな予感がしてきた。
(スイーツ喫茶じゃないってことは確かだけど、ひょっとして、このバアちゃんがお相手???)
全身から脂汗が噴き出て来る(笑)。
カーテンで囲われた席に案内され、そこで待っている間はめっちゃドキドキ。
(まさか、違うよね。ちがう違う)
自分に言い聞かせても、心臓のバクバクは止まらない。
と、そのとき、「シャッ!」とカーテンを引いて入ってきたのは、チャイナドレス姿のバアさん…ではなく、ムッチムチの仁支川(西川)峰子似のおばちゃんなのだった。
「ハァ~、よかった~」
って、全然良くない。
バアちゃんよりはマシだけど、駅前の本サロならもう少し若くてカワイイ女の子と遊べるはずだし、古町の外人パブなら、胸元からおっぱいが溢れ出しそうなロシアンギャルと飲めるのだ。
仕方なく、峰子にフェラをしてもらい、どうにか半勃ちになったところで無理やり対面座位でニュルンと合体したのだった。
(は~ぁ、ソープ街の本番喫茶店にておばちゃんと最悪のハメハメか~)
これから書かなきゃならない潜入ルポを想像して、ガックリとうなだれる筆者なのだった。
しかしそのとき、さっきのママ(バアさん)の声で、「●●さん来たよー」と響くと、峰子は慌ててハマっていたチ●ポを「スポッ」と引っこ抜き、パンツも履かずにそのままカーテンの個室から飛び出して行ったのだ。
「えっと…」
いったい何が起こったのか筆者にはさっぱり。いきなり、♪さっよならっも言っわないっで別れたよ~♪だった…。
使用済みのゴムが被ったチ●ポを半勃ちさせ、大股開いてソファーに座っているまるでアホ…(笑)。
なすすべもなくポカーンと座っていると、程なくしてまた誰かがカーテンをめくって入って来た。見るとそれは峰子より10歳以上若くて細い井川遥似の美女なのだ!
「ごめんなさいね。●●さん、常連さんが来ちゃったみたいで」
全然ごめんなさいじゃないよ。むしろなんでこの美女を先に着けなかったんだってあのババアがムカつくぜ。
遥はまるでババアと熟女の掃き溜めに舞い降りた天使のよう。謝りながら萎れてしまったチ●ポから峰子使い古しのゴムを剥ぎ取ると、唇と舌でまるでさっきの悪夢を振り払うようにお清めをしてくれるのだった。
もちろん、チ●ポは峰子の時より元気に蘇ると、本日2回目の対面騎乗位で再び合体。さっきとは抱き心地もハメ心地も全然ちがう。
筆者の膝に乗っているのは、ムチムチの峰子ではなく、細くて白い美女・遥なのだ。
対面座位から正常位に変わると今度は、薄暗いカーテンの中で遥のおっぱいと薄毛のドテを手のひらと目で鑑賞しながら、今度こそ、最後まで楽しむのだった。
「ソープ街の喫茶店」であったウソみたいなホントの「おかわり」裏風俗の話でした。
(写真・文/松本雷太)
執筆歴22年、風俗ライター、風俗史研究家。