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【唯一無二の存在感!S1トップ女優・葵つかさインタビュー!】「SNSで数字(フォロワー)持ってる人か勝ちみたいな時代がずっと続いていて、自分はそれについて行けないし、まあやらなくてもいいかって思って」前編

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2010年にデビューした「絶対少女」こと葵つかさ。
デビューから10年のキャリアを重ね、独自の存在感を放ち続けている。そんなS1の看板女優のつかさちゃんに、変わらない秘訣を伺い、知られざる私生活にも迫りました!

あのS1か。AV女優っていう感じになるんだな

──10年以上もトップスターで活躍してるつかさちゃんは本当に稀有な存在。その秘訣は何だと思っています?

 秘訣(と考えて)、変わらないことじゃないですかね。わからないですけど(笑)。

──アリスJAPANでデビューした2010年当時は、AVをどこまで続けようと思っていたんですか?


 あの頃は、早く辞めたいなって思ってました、3本目を撮ったあたりかな。
そんなに楽しくはなく、特に夢はなく、与えられた仕事をやるっていう感じだったので。

──あの時代の女優さんの多くがそう言いますよね。SNSもなく、目標にする女優さんがいることもないわけで。

 そうですね。

──それ以前は、大阪のテレビ番組で、ブルマ穿いてバッティングセンターで打ったりしてましたよね。

 はいはいはい、してました(笑)。

──グラビアアイドル活動を経て、AVに興味を持って、やってみようかなっていうことでデビューしたんですか?


 興味というか、普通に自分がグラビアやってても仕方ないし、人気も出ないし、自分が勝てる場所で戦おうって思ったのがきっかけで、それがAVだったというだけです。

──2015年にS1に移籍ですよね。オファーが来た時の気持ちはどうだったんでしょう。
長く慣れ親しんだアリスJAPANを離れることになるという。


 アリスはすごくアットホームで、自分がAV女優だっていう感覚はなかったんですけど、S1に行くってなった時に、「あのS1か。AV女優っていう感じになるんだな」っていうのはありました。

──アリスからS1への移籍組は何人かいますが、プレッシャーを感じて不安だったという女優さんもいました。

 アリスは「そのままでいいんだよ」っていう感じで、伸び伸びと自分が一番っていう感じでやれてたんですけど、S1には綺麗な方々がたくさんいて、AVの作品を売って成功している人達がいるっていうイメージだったので、ただいるだけじゃ駄目なんだなって、S1に行く時はドキドキはしました。結果出さなきゃと思って。

──今日までいろんな企画をやり尽くした感もありますが、特に好きなジャンルはあるんですか。


 自由にやらせてくれるものが私はやりやすいかなって思います。役を演じるよりは、葵つかさとして奔放な感じでやっていいよっていう企画のほうが。

──最近のリメイク作品『シン・交わる体液、濃密セックス』のような?


 そうですそうです。

シン・交わる体液、濃密セックス 完全ノーカット5本番 葵つかさ

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──そんなつかさちゃんも三十路を迎えましたよね。10代の頃は30歳ってすごいオバサンだと思ってたでしょ?

 思ってた!

──でも実際なって、今どうですか?


 中身は変わんないなっていうのが体感です。
20代も今も。29ぐらいでドキドキしだしたんです。30になったらどうしよう? 清純派で売り出した葵つかさを名乗っていいのかな? みたいな。

──二十代最後の夜って何してたか憶えてます?


 まったく憶えてないです。何してたかな。

──そういうもんですよね。僕だって憶えてません。ともあれ、三十路になっても何も変わってないと気づいたんですね?
  

 アリスJAPANの時からマインドはあんまり変わってないんですよ。
たしかに30になってから、それでもAV界でやっていけてるっていうことが、自分にとって自信にはなってると思いますけど。

──この先、熟女っぽく変わろうとか、何か考えていることは?


 ……ないですね(笑)。
熟女っぽくて強い方は他にマドンナさんとかにいるので、みんなも私にそうなってほしいとは思ってないと思うので。

 

SNSで数字(フォロワー)持ってる人か勝ちみたいな時代がずっと続いていて、自分はそれについて行けないし、まあやらなくてもいいかって思って

──デビューして以来、何回くらいAVを辞めようって考えました?

 25〜6の時はテンション下がってたかも。あ、でも23くらいの時もあったかな。
本当にもう手応えも何もない時期。

──手応えがないというのは、一方で一通りの仕事をやり尽くした感があったから?


 うーん、その時の時代にもよると思うんです。AV女優に求められているもの。
恵比寿マスカッツがあったり、トップの先輩たちがいたりして、自分の立ち位置がよくわかんないままやってる時期はありました。23から25くらいかな。
ツイッターで「来月の新作見てネ!」って言われて見ます?

──今の二十代前半のAVアイドルは、ツイッターで仲良しの女優同士でツッコみ合ったりしてるけど、私はついて行けないわって感じ?

 まあ、そうですね(笑)。
ツイッターで毎日自分のことをアップするっていうのは、あんまり好きじゃない。

──何度もツイッターやめてますもんね?


 そうです。私にとっては必要ないかなって思ってます。
一時期、SNSで数字(フォロワー)持ってる人か勝ちみたいな時代がずっと続いていて、自分はそれについて行けないし、まあやらなくてもいいかって思って。

──食べに行ったラーメンの写真を上げるとかって、ほんとつかさちゃんぽくないよね(笑)。

 そうです、だから何なの? って感じで(笑)。

──インスタグラムとはどういう距離感で付き合ってるの?

 インスタグラムは一方通行でいいので。人の意見が見えないので、それが楽です。
自分が投稿して終了。人が何て思っててもいいので。

 

──で、三十路になったからといって、役どころに変化もないですもんね。

 監督もそういう役をあてがうこともないし。
私が30になったのに気づいてないのかもしれせないけど(笑)。
私は気持ちは20代の延長線上で普通にやってます。自分自身が熟女だと意識するようになったら、そういう役が来るんじゃないですかね。

──なるほど。今は、心が身体に追いついてないというところですか。


 どうなんだろ。今の30歳ってみんな元気ですし(笑)、30になったら熟女女優だよっていうAV業界の基本を変えていきながら活動してるっていう感じだと思います。

──30になったからといって、肉体的に騎乗位で足がつるようになったとかの変化はないんですね?


 ハハハハハ、ないです(笑)。デビュー当時は30ってそういう歳だって思ってたけど、今は、30代ってお金もあって、女性として一番綺麗な時期じゃないかなって思ってます。

──納得です。今、つかさちゃんのファン層ってどんな感じなんですか。


 最近は若い女の子も増えてきたし、幅広いですね。年下の20代の男の子もいるし。

──幅広いのはわかる。若い童貞君は筆下ろしの手ほどきをしてもらいたいし、おじさんは愛人にしたいという女性になったんですよ。


 あー(笑顔で納得)。

──話は戻るけど、3本目を撮って引退してたとしたら、その後、何をやってたんでしょう?


 何も考えてなく、まだ20歳だったので何とかなるやろうってのはあった。

──若いから、何とかなるやろうって思うよね。


 何とかなるやろうって性格なんですけど、でもそこに「葵つかさ」でいるっていう基盤はずっとあったんです。
事務所も葵つかさを続けることに意味があるって言ってくれていた、それを継続することによって今の結果があるというか。

──S1から他のメーカーに移籍して続けている女優さんもいるけど、つかさちゃんはずっとS1の顔ですもんね。


 ね、ありがたいことに。

──私生活の振る舞いでも、「葵つかさ」を意識せざるを得ない局面はあるんですか?


 なんか、こういう部分を出したらみんな引くやろうなってとこは抑えてます。
たとえば、はっきりと物事を言ってしまうと、きつく感じられるんじゃないかなとか、だらしない部分もありますし、そういう部分を見られて、みんなが引いたらどうしようっていうのはありますね。

──そうか、他人に知られたくない素顔があるんですね?


 今はこうやって考えて喋ってますけど、基本的にはあんまり喋らなくて「あー」とか「うん」みたいな感じなので、これは人には見せれないですよね(笑)。

──謎めいた存在という部分も大切にしたいんでしょ?


 それもあります。

──ツイッターで「来月の新作見てネ!」とかも宣伝しないしね。


 見てねって言って見ます?

──ハハハ。

インタビュー後編は明日公開!

(インタビュー:沢木毅彦 写真:神楽坂文人))

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