逢沢みゆ「月で逢いましょうvol.125」ライブレポート!
昨年「ニューカマースペシャル」で圧倒的なパフォーマンスを見せた逢沢みゆちゃんが、7月22日、東京・三軒茶屋のグレープフルーツムーンで、ミルキーポップジェネレーション(以下、ミルジェネ)主催のワンマンライブ「月で逢いましょうvol.125」に出演しました!
これまでもバースデーイベントやデビュー1周年記念でのワンマンライブを成功させてきた彼女ですが、今回は「ニューカマースペシャル」以来となる生バンド形式でのステージ。元アイドルという経歴も相まって、開演前から高まる期待が会場を包みます。
バックを務めるのは、平方元さん(キーボード&コーラス)と福田正人さん(ギター&コーラス)という実力派ミュージシャンのおふたり。厚みのある演奏とコーラスが、みゆちゃんの歌声をしっかりと支えました。
会場は満員御礼! さらに、配信での視聴者数が会場の観客数を上回るとのことで、全国に広がるみゆちゃんの人気の高さがうかがえます。
みゆちゃんはブラックの衣装に身を包み、凛とした華やかさをまとってステージに現れました。その姿に「かわいい!」と声が飛び交い、客席の熱気は一気に高まります。配信開始のカウントダウンに合わせて、ファンはピンクのサイリウムを掲げ、「3、2、1!」と声を揃えました。そんな一体感に包まれ、ライブは幕を開けました。
1曲目を飾るのは、PRINCESS PRINCESSの『DIAMONDS』。リズミカルでポップなサウンドをみゆちゃんが軽やかに乗りこなして、見事なスタートダッシュを決めます。
MCでは、「逢沢みゆのワンマンライブにみなさん来てくれてありがとうございます。みんなどんな方法を使ってこの時間に間に合わせたのか、ちょっと一人一人に聞きたいところなんですけど……、そんな時間はないので、本当に今日来てくれてありがとうございます。そして、リモートで配信を見てくださっている方、実は今日、会場に来ている人よりもリモートで見てる人の方が人数が多いんですよ。なので、来られなかった方も、おうちで一緒に盛り上がってほしいなと思います。すごい緊張する……」と、少し緊張しながらも、丁寧で温かいあいさつを披露しました。
2曲目は『悲しみが止まらない』(杏里)。本来は切ないラブソングですが、みゆちゃんの歌声が乗ることで、不思議と明るく軽やかな印象に変わっていきます。
続く『ふわふわ時間』(放課後ティータイム)では、アイドルらしさが全開! キュートな笑顔と声が観客の心をふわりと包み込みました。3曲が終わると、「もう3曲終わっちゃった。早すぎる」とつぶやきつつ、話題は自身のInstagramアカウントの凍結へ。
「でも、切り替えないとダメだなって思って切り替えてきたんです。(会場に)来てくれたみんながいるので、頑張ります」と力強く語ると、「頑張れー!」と客席から大きな声援が送られます。
ここで、サポートメンバーの平方さんと福田さんを紹介。前回のライブでは名前を間違えてしまったというエピソードを交え、今回はしっかりと紹介してくれました。
4曲目は『MUGO・ん…色っぽい』(工藤静香)。力強く艶やかなボーカルが響きわたり、続く『夢見る少女じゃいられない』(相川七瀬)では、ロックテイストを前面に押し出しながら「bang! bang! bang! bang!」と畳みかけ、観客の心を歌詞通り撃ち抜きます。
前半パートが終了すると、みゆちゃんはファンの様子をしっかり観察していたようで、「一人、好きな曲がありそうな顔をしてましたよ。『ふわふわ時間』好きでしたよね? めっちゃ好きそうだった」とファンに語りかけて、会場をほっこりさせました。
「みんなが一曲でも『好き!』って思える曲があるような、そんなセットリストを作ってきたんです」という言葉からも、彼女のステージ作りへの丁寧さが伝わってきます。
さらに、9月30日に新宿ReNYで開催される「Sweet Memories 2025」への出演を発表! 「今日いらっしゃった方は、みんな強制参加です」と笑いを誘い、後半へと突入します。
前半の勢いそのままに『God knows…』(涼宮ハルヒ)を熱唱。サイリウムが舞い、観客のボルテージは急上昇。疾走感あるサウンドに、みゆちゃんのボーカルがしっかりと乗り、ライブならではの熱狂を作り出しました。
続く『桃色片想い』(松浦亜弥)では、王道アイドルソングをフレッシュに、チャーミングに歌います。会場にはアイドルそのものの輝きが満ちていました。
そして、「ラスト2曲になってしまいました」と伝えると、「え~~!」と惜しむファンの声が上がります。
「私はハロー!プロジェクトが好きだったんです。小学5年生ぐらいのときに受けたオーディションで歌った曲なんです」という思い出話とともに披露されたのは、スマイレージの『スキちゃん』。曲中の歌詞を「みゆちゃんがスキちゃん」に変えて歌うと、客席からは大合唱が巻き起こり、まさに一体感のピークを迎えました。キレのあるダンスも冴えわたり、アイドルの本領発揮といったところです。
「ちゃんと声を出してくれてありがとうございます。次で最後の曲になっちゃいます」との言葉に、「やだやだ~!」「そこをなんとか!」といった惜しむ声が飛び交い、ステージと客席がひとつになっていく様子が感じられました。
ラスト前には、「初めてライブに来た方いらっしゃいますか?」と問いかけると、初参加のファンもいることが判明。コアなファン層に加え、新たなファンの存在も感じられ、みゆちゃんの人気の広がりが証明される場面となりました。
そして、ラストナンバーはZARDの『DAN DAN 心魅かれてく』。ドラマティックなメロディを力強く、まっすぐに歌い上げ、ステージはフィナーレへ。温かな拍手がいつまでも鳴り止みませんでした。
終演後には「楽しかった」と、やわらかな笑顔を見せたみゆちゃん。その表情には、全力を出し切った満足感と、ファンへの感謝がにじんでいました。元アイドル出身のセクシー女優が、再びアイドルとしてステージに立ち、生バンドを背負いながら熱唱する。そんな奇跡のような瞬間が生まれるのも、ミルジェネライブならでは。
これからも、アイドルとして、そしてアーティストとして進化を続ける逢沢みゆちゃんの姿から目が離せません!
(写真・取材:神楽坂文人)