レジェンドAV女優たちが思い出を語る。『AV女優、のち』イベントレポート
発売時から話題を呼び、重版もかかったインタビュー集「AV女優、のち」(角川新書)。その著者であるアダルトメディア研究家の安田理央さんが発売記念イベントを開催。
8月1日、阿佐ヶ谷LoftAで行われた「安田理央『AV女優、のち』発売記念イベントTALK ABOUT『AV女優、のち』」をレポートします。
ゲストはレジェンド女優のみひろさん、長谷川瞳さん、飛び入りゲストの愛奏(薫桜子)さんと、9月1日にAV引退作が出る澁谷果歩ちゃん、そしてライターのアケミンさん。
まずは著者の安田さんが「反響はいい感じです。おかげさまで割と評判よろしくて嬉しく思っています」と挨拶。
インタビューの人選を聞かれると「2000年から2010年くらいまでの女優さんにしようと。その時期が面白かったので。『女優さんの意識が変わったな』という意識があったので、こういう人選になった」と安田さん。
ちなみに長谷川瞳さんは2001年、みひろさんは2005年、愛奏(薫桜子)さんは2002年にデビューしています。
今回、インタビューされている著書を読んだ感想を聞かれると
「初めて読んだ時、涙が出ました。どうしてここまで知っているのかな。私も忘れていることを、何ひとつ欠けることなく詰め込んでくださったので。愛を感じました」とみひろさん。
同じくインタビューされた長谷川瞳さんは「エロをサービスさせる本じゃなくて、女の子の中身を重視している本」と絶賛。
今回の著書には出ていませんが先輩方のインタビューを読んだ澁谷果歩ちゃんは「こんなことも聞いちゃうんだとドキッとした。女の子の本音が出ていた」とコメント。
また、引退を決意した時の心境を聞かれると、
「現役の時に『nude』という本を書いていて、どうしようかなあと悩んでいた時、志村けんさんの番組とかに出ていたので、これが私の引き際かと思い、本が出るタイミングで辞めました」とみひろさん。
「やり尽くしたのと体調がよくなくてユーザーにベストを見せられなくなった。その時は苦渋の決断だった。自分がベストの状態だったら、もう少しできたのかなあと。でも、いま思えばあの時に辞めて良かったなあと」と長谷川瞳さん。
もうすぐ引退の澁谷果歩ちゃんは「ルーティーンになってきた。自分のなかで刺激じゃなくなってきたので、新しいことをしようと思った」と新しい道を進むことを決意。
前半はこの他にも「過酷な体験話」、「現役時代はどんな気持ちでやっていたのか?」、「撮影オモシロ話」などで盛り上がり終了。
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