澁谷果歩×吉田豪トークライブ@東京・阿佐ヶ谷
元セクシー女優の澁谷果歩ちゃんがAV女優とAV業界について包み隠さず書いた書籍『AVについて女子が知っておくべきすべてのこと』(サイゾー刊)が発売されてから、読者に業界内のケーフェイ(仕事上の秘密)を書いたことが絶賛され、いまやインタビューにひっぱりだこ。
11月6日には東京・阿佐ヶ谷にある阿佐ヶ谷ロフトAで、プロインタビュアーの吉田豪さんと無観客生配信ライブ『ぼくらはまだAVの本当のことを知らない~澁谷果歩×吉田豪トークライブ~』を開催しました。
同トークライブは11月20日まで有料視聴可能(https://twitcasting.tv/asagayalofta/shopcart/33624)なため、今回はダイジェストでレポートします。
前回行われた安田理央さんと姫野たまさんとのトークライブは、AV業界内同士のいわば「プロレス内プロレス」。今回は吉田豪さんがいきなり「前回より突っ込んだ内容になります」と「過激なプロレス」を宣言してスタート。
▼前回のトークライブはこちら!
まずは2人の共通項であるプロレス人脈の話からトークを展開。
「ターザン(山本元週刊プロレス編集長)さんは顔パスで通るから、年末の(猪木)ボンバイエ興行に一緒に連れて行ってもらった。家にはプロレスラーが来ることもあり、前田(日明)さんはよくいらっしゃった。注射をよく打ちに来る人っていうイメージがあって、ガタイもよく、タッパ(身長)もすごくあった。母親が飾りに置いてあるクルミを片手でバキバキ割ってよく食べていた」と思い出を語る澁谷果歩ちゃん。身長のことを「タッパ」というところがさすがです。
また、元スポーツ系の新聞記者だったため格闘家との噂をたてられた話では、「いろんな男性と関係を持った中のひとつの職業だから、いっぱいあるうちの数本です。やられたとかやり逃げされたとか被害者意識はいままでないです」ときっぱりコメント。
大晦日に行われた格闘技イベントが生中継されていたときに、「私が関係を持った3人が出ていた」というツイートがバズった話を吉田豪さんから振られると、「『私も頑張ろう!』って思った(笑)」と笑わせてくれました。
本題の書籍話では、「あまり自分を出したくなかった。そんなにたいそうな女優でもないし、女優のキラキラエッセイに乗っかるよりも、違うふうになりたかった。元記者っていうのがあるから、より真実に寄り添わなければいかない」と澁谷果歩ちゃんがコメントすると、「あなたがいたのは真実を書かない系の新聞社ですよ」と吉田豪さんからナイスツッコミが。確かに澁谷果歩ちゃんが在籍したのは、“日付とプロレス記事だけは真実”とジョークで言われる新聞社でした。
そして、後半から次第にみんなが知りたいAV話に突入。
過去の飲み会話になると、「忘年会や夏場、女優だけで集まる飲み会はあったが、それはSNS用でSNSに載せていない部分に男の人が来たりするわけです。IT社長が多いのはなんなんですかね?」と澁谷果歩ちゃんが疑問を呈すると、「かなり前はギャラ飲みで地下アイドルが呼ばれていた時代もあった。地下アイドルの中にブッカーみたいな人がいる」と吉田豪さんが回答。“ブッカー(ブッキング役)”の言葉にウケる澁谷果歩ちゃんだった。
続けて、「『若手社長が集まる飲み会があるから来ない?』って言われたのが、いちばん最初で、社長って言われたから、お仕事につながる系の仕事の飲み会があるかと思った。そうしたら、ただお金を持っていそうな人たちにキャバクラみたいな感じの対応をする飲み会だった。向こうからしたらただの遊び相手探しなのが、ブッカーからしたら仕事を振ってくれるんじゃないかと期待をしていて、つながり的なものを気にしていた。IT系の社長は芸能人ともつながっているから、芸能人に出会えるんじゃないかとか、舞台俳優や声優の飲み会ではそんなに有名じゃない人が来ていても、いずれ有名になる人かもってブッカーたちはその先も見ていました」とIT社長とブッカー女優の関係性を面白おかしく語ってくれました。
またバラエティ番組出演時のエピソードでは、「初対面同士の人がキスをする番組に出演したとき、見て興奮しちゃったADさんが『さっき、すごくエロかったです。連絡先を聞いていいいですか?』って言ってきたんです(笑)。『ごめんなさい』って断ったら、その後、テレビ局で再会したんです。でも、その方はまだ力のあるポジションにいなかったけど、『前にお仕事で会ったことがあるんですよ』って言われたから、『ああ!? ああ~! ヤバい、断った人だ!』ってなり、大物のプロデューサーになってなくてよかったです」とこれまた貴重な体験談を話し笑わせてくれた。
そして、誰もが気になる恋愛話になると、「男性に性的興奮を覚えるのは分かるんですけど、恋愛感情を覚えるのはよく分からないんです。『オチ〇チン見たいな』とか『この人はどんなプレイをするんだろう?』っていう興味はあるんですけど、その先はなくて、できたら早く帰ってほしかったです(笑)。偏見ですけど男性を部屋に呼んだら、ちぢれ毛とか落ちていそうなイメージがあるし、自分だけの空間を持ちたいんです。あと、男性が部屋に来たことがあって『なんでこの部屋にはソファーとテレビとローテーブルがないの?』って言われたことがあり、確かに他の女優さんの家に行くと、ソファーとローテーブルの目の前にテレビがあるんです。ローテーブルの使い方が分からないんです。ローなんですよ! ちゃんとした机じゃないと作業ができないし、食事もできないし、(ローテーブルだと)足を流して座るから姿勢も悪くなるじゃないですか。家族を作りたいと思ったことがないのは、きっと私が自分の家族を好きじゃないからだと思うんです。女の子の恋愛って、その先に結婚したい、家族を作りたいとかがあると思うんです。結婚して子供を産みたいとかがないから、目先の楽しさだけでいいし、ひとりで十分、楽しい時間を過ごせちゃうから相手は必要ないんです」と恋愛観を語る澁谷果歩ちゃんでした。
この他にもAV女優になったきっかけ話、確定申告話、中出しAV話、在籍していたセクシーアイドルグループ話など禁断トークを文字通り2時間ノンストップでしゃべりまくった2人でした。
AV業界関係者では鋭く切り込めない部分にもメスを入れ、絶妙な聞き役を果たした吉田豪さんとはスウィングしっぱなし、澁谷果歩ちゃんもイキイキとした表情で、時には笑いを織り交ぜ、時には真剣な表情でNGなしのトークを繰り広げてくれました。
このの2時間フルタイムトークは必聴、必見。11月20日までアーカイブで視聴、購入可能ですので、ぜひ全てのトークを聞いてください!
(写真・取材:神楽坂文人)