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【写真展8woman Last Dance 西田幸樹×エイトマン・葵つかさインタビュー!】「ヌードになるということは真正面から勝負したい、逃げたくないという意味があるんです」

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8woman Last Dance 葵つかさ

8woman Last Dance /撮影:西田幸樹

令和最強のAV事務所『エイトマン』の15周年記念プロジェクト「8woman」が3年目を迎え、過去最大の撮影予算と日数を費やし「8woman Last Dance」として、ついに今年ファイナルを迎える。

グラビア界ナンバーワン写真家の西田幸樹氏とエイトマン所属女優が真剣勝負。「過去の作品を超えなければやらない」と断言して開催する最後の写真展を刮目せよ!

そこで今回は同事務所不動のエースで4番バッターの葵つかさちゃんを迎え、写真展に関することなどを聞いてきた!

 

事務所名の「エイトマン」も以前は少し恥ずかしかったんです(笑)

── 葵さんはX(旧ツイッター)をやっていないので、みなさんが動向を気にしています。近況はどんな感じでしょうか?

葵つかさ(以下、葵) 年齢も重ねたので落ち着いて、特に変わりもなく過ごしています。仕事も変わらず月1本で撮影し、面白い作品を撮ろうと頑張っています。

── 今回の写真展は3年連続で開催されていますが、3年連続モデルに選ばれてどうですか?

 3年目の責任感やプレッシャーは結構あったんですけど、1、2年目よりは少し余裕をもって撮影が出来たかなと思っています。

── 葵さんには毎年、この写真展に関するインタビューをしているんですが、1年目は「この企画を聞いた時に楽しそうだと思った」と語ってくれていました。その一方で今回発売された『ドキュメント8woman 2021-2023』の序文では、「『8woman』という写真展の名前を最初はダサいと思っていたんです」とも語っていますが、ダサいと思ったのはどうしてですか?

 事務所名の「エイトマン」も以前は少し恥ずかしかったんです(笑)。「エイト=8」というゲン担ぎの数字が関西っぽいし、「エイトマン」というキャラクターもあるのでちょっと恥ずかしかったんです。でも、写真展のタイトルに「8woman」と付けられて、そんなに事務所の名前を前面に出すんだと思い、事務所名ありきなこともすごい賭けだし、そこから写真展を始めることによって、逆に最初から高い位置に行けたんだなと思いました。写真展タイトルがふわっとしたものだと内容に直結しないと思ったんです。

── なるほど。選ばれた8名の女優が事務所を背負っているという意味もあります。

 他の事務所との違いが「エイトマン」にはあるので、それを出すためには「8woman」というタイトルでよかったです。

 

── さらに1年目は「撮影前の2、3カ月からみんなそれぞれ準備していたので、撮影本番に挑むときには現場には緊張感が漂っていました」と言っていましたが、今回も緊張感は持続していましたか?

 2回目は8人の中に新しく入れて喜ぶ女優と、1年目を経験し残れた女優の安堵感の差にちょっとしたピリッと感があったんです。2年目も選ばれた女優が持つ元々の強さと、事務所に新たに入り、選ばれて喜ぶ女優の浮足立った雰囲気があったんです。だから、2年連続選ばれた女優は責任感が強くなりました。また、選ばれなかった女優もいたので、「本当に選ばれないんだ」と感じた子もいました。

── その2年目は「脱いでいる女性のすごさを感じてほしいし、脱いでいる女性たちの味方にもなれたらいいし、女性に見てほしい目標もあります」と語っています。そこで「脱ぐ」ことの意味とはなんでしょうか?

 ヌードではなくても美しいものはたくさんあるんですけど、ヌードになるということは真正面から勝負したい、逃げたくないという意味があるんです。私自身、映画やバラエティーや歌など、いろんな活動をいっぱいしてきたけど、それはみんなの真似であって、自分がやっている本分=ヌードで戦うという宣戦布告なんです。それを1年目の写真展では手探り状態でやりましたが、2年目はそれが着実なものとなり、3年目はそれを背負い、2年目を超えないといけないという思いがあります。

 

── 写真展のプロモーション動画でも「自分たちの一番の強みは裸を見せること」と言っていました。

 私たちのヌードやAVを見ることで、みなさんはなにかを感じていると思うんです。「私も逃げずに出しているから、見ている方も逃げないで見て!」という決意表明みたいなことをこの写真展ではやったと思っています。

── そういう意味で裸の美とはなんなのでしょうか?

 女性の体の神秘的な綺麗さはいつの時代も変わらないし、これからも変わらないと思うんです。人間はみんな女性から産まれてくるじゃないですか。だから、女性の体に恥じることはないし、いまの時代はそれを出すことも許されていますよね。

── それを東京・渋谷のど真ん中で開催することは意味があります。

 そうですね。

 

── 写真展の話に戻りますと、今年もポスターなどではセンターポジションをキープしていますがプレッシャーはありますか? 事務所の後輩たちも頑張っていますし。

 プレッシャーはないですけど、写真展に限らず、自分がどうにかしないといけないという気持ちはずっとあるんです。やるからにはやらないといけない気持ちはあるので、「どうしよう・・・」と内心は思いながら挑んでいる部分もあります。あとは一緒に同じことをして戦っている事務所の女の子たちがいるので、安心感や嬉しさはありますし、そういう気持ちを楽しむ余裕も生まれました。1年目の撮影では「いいよね」って、あまり言わなかったし、「いいのかな、これ? どう受け入れられるんだろう」という気持ちもありました。事務所全体でヌード写真展をやるのは初めてのことなので、奇抜でイヤなイメージも与えるのかなと、いろんな思いはありました。

── ずっと裸の世界にいると、そこまで気にしないだろうと思う自分もいます。

 私がデビューした時からエイトマンはやり方が他の事務所とは違うし、事務所のやり方がいいと思っているんです。でも、それを声高に言えなかったし、みんなと同じことを馴染んでやってきたけど、この写真展では主張させてもらいますって感じで始まったんです。自分がいいと思ったことは、最初みんなに受け入れられなくても、絶対にみんないいと思うと教えられてきたから、1年目は嫉妬なども感じつつ、2年目、3年目で「いいやん!」と言わざるをえない状況を作ったことは、すごい3年間だったと思っています。

── 周囲からはいろんな意見があったんですか?

 「いいやん!」と言うことは分かり切っていたのに、そう言ってくれる人が少なかったんです。事務所のやり方が邪道な感じで、ちょっと孤立していたんです。孤立していたんですけど、自分がいいと思うことは曲げたくなかったので、ずっと独りだったんです。でも、みんなが実は「いいやん!」って思っていたり、あえて私たちに言いたくなかったりする空気があることは分かっていたんです。

── そういう意味で自分のヌードを見せるということは最高峰の仕事ですよね。

 気持ち的に、それで戦えることはスッキリします。

 

── さらにカメラマンがグラビア界ナンバーワンの西田さんというのも大きいですか?

 そうですね。裸になることが職業ですけど、裸になるんだったら最高の物を作らないとやりたくないというプライドももちろんあります。写真展をやるんだったら西田さんにお願いしないと出来ないですし、西田さんが撮影してくれるからやっています。

── その写真展も今回が「Last Dance」ということで集大成ですか? それとも、もう少しやりたいですか?

 写真展は今回で納得しているので、他の形でいろいろとやっていきたいです。

── これまでの写真展にはお母さんと弟さんも来たんですよね?

 家族や弟の彼女も来てくれました。

── ということは葵さんがAV女優ということをご家族は知っているんですね。

 みんな知っているんですけど、仕事の場に呼べる場所がなかったんです。さらに、女性ファンが来やすい場所もなかったので写真展が名刺代わりになりました。

── 場としては最高です。

 写真展をやることで、人が来やすくなりました。

── この3年間で表現力に磨きはかかりましたか?

 西田さんに鍛えられているから、上がったんじゃないですかね。

── 今回の写真展ポスターは、葵さんが凛とした表情で上を見つめている姿が印象的ですが、あれはなにか意図があるんですか?

 あれも西田さんの力です。

── ポーズの指示はあったんですか?

 「上を見たり、目を閉じたり、みんな好きにして」と指示がありましたので、私が目を閉じている瞬間もありました。ポスターではあの瞬間がたまたま撮られたんです。

── 8人とも最高の表情をした瞬間です。

 本当ですか! あれを選んだのも西田さんなんです。

── 目を閉じている女優さんもいるから、葵さんの強い眼差しがものすごく印象に残ります。あのポスターが全員目を開けて上を見ていると、わざとらしい演出を感じるんですが、それがないんです。今回の撮影現場の雰囲気はどうでしたか?

 楽しくワイワイしていたと思います。

── メイキング映像を見たら、その雰囲気が感じられました。

 今回はにぎやかな女の子たちもたくさんいたので(笑)。事務所の女の子たちは一匹狼が多くて群れないんですけど、撮影になると団結して、撮影が終わると個々に戻るんです。

 

── エイトマンの女優さんは大人ですよね。

 群れるなと教わってきたんです。

── それは美しい教育だし、葵さんの独自の雰囲気はそこから来ているんですか?

 「群れるな」と20歳の時から教えられていますし、別に群れることによって幸せになれるものではないことは分かっているんです。でも、話したら笑顔ですよ(笑)。

── そこでソロ写真集との違いはありますか?

 やっぱり自分の顔がいい時だけではないから、西田さんにゆだねる感じでした。8人の顔が全員いい時だけではないので、8人の中で自分の役割を果たす顔が出来ていたらOKかなと思って撮影していました。

── 写真展に飾られるか分かりませんが、写真集の中にはつばさ舞さんと接しているカットがあります。つばささんは「憧れの先輩と一緒に写れて嬉しかった」と言っていましたが、後輩からそう思われてどうですか? 昨年、つばささんは葵さんと接近したカットでは緊張で息もできなかったそうです。

 自分は自分らしくいようと思っていました。

── すごく自立した考えです。あとグラディエーターの衣装にもいろんな意味が込められているそうですが?

 戦いの先の平和を表現していたと思います。西田さんの世界観であって、私たちはそこまで触れていないんですよ。みんな撮影意図を当日知るんです。でも、そこまで深く西田さんは説明しないので、それでいいと思います。

 

葵つかさ

8woman Last Dance /撮影:西田幸樹

── 逆に見ている人が深読みできますからね。

 そうです。ただ「体がエロいな」と思ってもらってもいいですし、「ストーリーがあるのかな」って見てもいいですし、みんな自由に見てもらっていいです。

── どの写真が展示されるのかはご本人たちも分からないのが、この写真展の面白いところですが印象に残ったカットはありますか?

 火を囲んでみんなでクルクル回るシーンは面白かったです。はしゃぐカットは西田さんの撮影で初めて撮ったので、あれは「いいんちゃう」って思いました。あのカットは思い出です。

── 動画で撮影シーンを拝見しましたが、いい雰囲気でした。

 みんなで照れながら裸で手をつないでクルクル回るんです。あのカットは私が歳をとっても見るんじゃないですかね。

── あのカットが展示されることを期待しましょう。では、今後の抱負などはありますか?

 いま「8woman」に期待してくれている人は多いと思うので、そういう人を今後も楽しませていきたいです。ここで終わりじゃないと思ってくれていたらいいかな。多分きっと楽しませることはやるので、その時にみなさんも一緒に楽しんでくれたらいいかなと思っています。

■写真展情報
『8woman Last Dance 西田幸樹×エイトマン』
10月31日(火)~11月12日(日)
http://8woman.jp/photoexhibition-2023.php

■写真展関連書籍情報
徳間書店『ドキュメント8woman 2021〜2023 エイトマン女優14人の3年間の軌跡』
https://www.tokuma.jp/smp/book/b635895.html

■小学館デジタル写真集『8woman』

(インタビュー・撮影・構成:神楽坂文人 インタビュー協力:エイトマン

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