石野陽子似で実に色っぽい。ああこんな奥さんとエッチできたらなあ。下心はひた隠し、必死に契約延長を迫る。
と、最初は「ダンナに相談しないと」と渋っていたにも関わらず、僕の熱意に負けたか、最後は奥さん、あっさり承諾してしまう。押しに弱いタイプ。付け入るスキは十分だ。
とりあえず、その日は判子だけ押してもらい退散。3日後の昼下がり、僕は改めて彼女の元を訪れた。
「どうしたの?」
驚いた表情の奥さんに、洗剤を渡す僕。
「この前、景品を渡すの忘れちゃって。黙っとこうかと思ったんだけど……奥さんがあんまり綺麗だったから」
「まあ、うまいこと言って」
よし、反応は悪くねーぞ。
「でも、そんなにカワイかったら、ダンナさんから怒られたこととかないでしょ」
「そんなコトないわよ」
「え~、だって大事にされてそうですよ」
「ははは。子供ができる前までは、ね」
少し心を許したか、奥さんの口が滑らかになっていく。何でも、最近はダンナが仕事にかまけ、ロクに家族サービスもしてくれないらしい。彼女の顔には不満な様子がありありだ。
よしよし。そういうことなら、ここらで用意しておいたセリフを口にしよう。
「どうすか。今度、ボクと一緒にお昼ごはんでも? たまにはストレス解消しないと」
「そうねえ…」
「別に深い意味ないすから。ま、井戸端会議みたいなもんだと思ってください。八八」
「…考えとくわ」
2、3時間だけ寝かせてもらえませんか?
5日後、彼女の娘が幼稚園に行ってるスキを見計らい、三度、奥さんの元へ。
「この前の話なんですけど、今日なんかどうですか」
「う〜ん、でもぉ…」
困ったような表情を浮かべる奥さん。周囲の目が気になるんだろう。なーに、それぐらい計算済みだ。
「じゃあ、奥さんの手料理ごちそうしてくれません? 最近、お袋の味とか食べてないんすよね。ダメすか?」