3番手はライブの盛り上げには欠かせない存在の川上奈々美ちゃんが登場。
いつもはエネルギッシュでパンキッシュな彼女ですが、1曲目はジャズのスタンダードナンバーである『Fly me to the moon』を雰囲気たっぷりと歌い上げます。
曲後「結構ね、あの歌詞、恥ずかしいこと言ってるんですよ。分かりやすく言うと、みなさんへのラブソングというか、そういう曲なので、ここで言うのも恥ずかしいのでネットで検索してみてください。私、こんなしゃべり方で奥ゆかしさとかかわいらしさとか無縁なんです。愛情表現とか苦手なんですよ。いつも『そうすか!』、『ああ、そうなんすねえ!』みたいな、こんなしゃべり方をしていて、本当はみなさんのこと感謝していて、大好きなんですけど、あまり伝えられていないなあと思いまして、今回、1曲目を『Fly me to the moon』、みなさんへ『I love you』っていう気持ちで歌わせていただきました」と選曲の意味を語ってくれました。
2曲目はオリジナルの『SECRET』を熱唱。この曲はみるじぇねのプロデューサーである牛頭プロデューサーがいちばん好きな曲ですが、前回は歌わなかったので、満を持して歌うとのこと。お互いの気持ちが通じ合いました。
3曲目は川上奈々美ちゃんの代表曲であり、彼女が尊敬してやまないバンド・ニューロティカが書き下ろした『未完成ピエロ』をステージ狭しと、縦横無尽に駆け回りながら歌います。「ドーランの下に涙の喜劇人」的な歌詞と疾走感溢れるメロディとのギャップが鮮烈に残る名曲。彼女のライブパフォーマスは必見です。
トリを飾るのはみるじぇねの顔でもある希美まゆちゃん。
黒を基調とした衣裳は定番ですが、この日は春らしく美しいおみ足を見せてくれました。彼女が登場するだけで会場の雰囲気が引き締まります。
1曲目はDreams Come Trueの『LOVE LOVE LOVE』からスタート。珍しくメジャー系の選曲です。曲後「難しいですね、この曲」とはにかみますが、見事に歌ってくれました。
2曲目はストレイテナーの『羊の群れは丘を登る』をカバー。こういった渋い選曲をするところがライブで彼女を唯一無二の存在にしているのでしょう。
3曲目はオリジナルの『追憶』。曲後「私は話すのが結構、得意な方ではなく、緊張しちゃうのかな、酔っぱらっていれば平気なんですけど(笑)、苦手なんですよ。でも、歌はひとつになれるじゃないけど、気持ちを伝えられるし、歌っていいなと思います」とMC。いいんです! ひとつの言葉より一曲の方が心を打つのです!
そして本日のライブ、最後の曲『starlit sky』に。切ない歌声が会場に響きます。最後の2曲はしっとりとした曲で締めてくれるところが希美まゆちゃんらしいところでしょうか。
アーティスト4名で合計14曲をたっぷりと堪能させてもらったライブも終了。それぞれ持ち味が違う個性的な4名が集まったので、様々な楽曲が楽しめました。
>>次のページ ステージ終了後に4人が挨拶