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手コキ屋の元祖は意外にもあのお店?!「オスペ」から「ダブル」そして「手コキ 」へ…手コキ風俗の源泉をたどる【松本雷太のニッポン風俗史講座 第10回「手コキ風俗の歩み」】

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手コキは手ヌキ?
新サービス時代到来

ビデオBOXはヌキありで、ビデオ鑑賞はヌキなしが常識だった

 

◯ライト風俗は30年来の人気

 そしてその頃、東京池袋でも小さな店がウブ声を上げている。元祖行列の出来る風俗店「池袋ニュークリスタル」だ。

「ニュークリスタルは、フリーで入ってもハズレることなく、庶民価格なのがウケ、入り口の階段には常に待ち客の列ができています。都内で唯一の店舗型手コキヘルスです」(前出多々野氏)

 ニュークリスタルのシステムは、最初の15分程は自分で選んだAVビデオを見ながら妄想と股間を膨らませたところで女のコが登場。絶妙のテクニックで快楽に導いてくれるというもの。だがこのシステム、どこかで聞いたことはないか?

 そう、実は90年前後にできたビデオボックス(ビデオ鑑賞は別)でも同様のシステムとなっていたのだ。そして、97年、韓国エステでヌキサービスが始まると、手コキを主としたライト風俗は急成長を始めるのだった。

 

◯純手コキ店 VSマッサージの攻防

 店舗型ヘルスの人気がピークに達した2000年前後、風俗界に新たな業種が生まれた。「オナクラ」の誕生である。

「オナクラができたのは99年頃です。現在はほぼ手コキ屋となっていますが、当初はオナニーをしながら女のコの裸を見たり、相互オナニーを見せ合う『オナニークラブ』で、変態系風俗の一種でしたね」(風俗ライターK山氏)

 しかし、「手コキ」といえども風俗店なので、2005年の風営法厳格化以降は多くの店がデリバリーとなり、手軽さを求めていた利用客にはホテル代などの負担が増え、激減とも思われた。

密着マッサージされれば勃起して当然。それ以上のサービスも当然?

 しかし、格安で利用出来るレンタルルームの急増によって、その予想はくつがえされた。筆者も時々利用する「世界のあんぷり亭」は、20分2000円から。部屋代は最安700円という驚きの激安料金だ。

 そして、このままライト風俗は、手コキ屋とオナクラに支えられて行くのかと思われた2010年頃、沖縄から上陸して来たのが洗体マッサージだった。

 これは非風俗ながら、素手や身体を密着させて全身を洗ってくれるヌキなしの寸止め店である。非風俗ゆえ、店舗営業できる強みとお手頃価格が功を奏し、都市部の歓楽街を中心に急増した。がしかし、寸止めは最大公約数の風俗客には受け入れられずに減少。現在は密着マッサージ中心のメンズエステが幅を利かせている。

 とはいえ、こちらも非風俗。ヌキはないはずだが、一部ではナイショのサービスが付加されている。それは、二度目以降の来店であったり、その店独特の符丁(合い言葉のようなもの)で行われていることが多いようだ。

 裏サービスのエステと手コキ屋(含オナクラ)、果たしてどちらが業種をリードしていくのか? 2020年問題を考えると、答えは出ている気がするが。

(記事引用元=ズバ王

 

 記事執筆◯松本雷太:フリーライター歴16年。イメクラ好き、ちょんの間好きの店舗型指向だが、当然、最近はデリヘル主流に。3年ほど前に比べると本番嬢は激減したと感じる五十路ライター。共著『死ぬまでに行きたい! 首都圏裏風俗編』が近著。

 

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