同級生とHすることになるなんてね♥
同窓会は不倫の温床。
それをきっかけに浮気に走る人妻が多いというのはご承知の通りだが……
中には怪しい目的の元に同窓会で男漁りをする女もいるのだ!!
同窓会の後の積極的なお誘い
今年の4月、中学校時代の同窓会があるという案内をもらい、級友との30年振りの再会に胸を膨らませつつ、ついでに、
(もしかしたら人妻になった同級生とナンかあるかも?)
と股間が膨らむのを抑えつつ参加してきた記者。とはいえ実際は男子グループが出来てしまい、
「たけし、腹出てんなー」
「お前こそ、だいぶデコが広くなったじゃねーか(笑)」
なんて会話ですっかり盛り上がり、女子は数人と話した程度。それでも男女共にメアドの交換なんかをしたりして、それなりに充実した同窓会を過ごすことができたのだ。
そして、やはり同窓会は何かが起こる。後日、メアドを交換した数人の女子のうちの、ひとりからのメールを受信したのだ。
『たけしくん、この間は楽しかったね。もしよければ、今度飲みにいかない?』
メールをくれたのは、同窓会で、
「3年前に離婚して、今はバツイチの独身なのよぉ」
と言っていたK子。あまり美人でもないし、当時のクラスでも目立たない女子だったためにノーマークだったのだが……これはもしや? そう思ってOKの返事をし、後日ふたりで飲みに行ったのだ。そして、そこそこ飲んで、時間は夜の11時。そろそろ出ようかとお会計を済ませると……。
「たけしくん、もう帰る?」
「え、俺は大丈夫だけど……飲み足りない?」
「うん……もう一軒行こうよ」
もう一軒行ったら確実に終電はなくなる時間。彼女もその気だ……そう思ったら案の定、2軒目を出てホテルに誘うと、
「うふっ……いいよ」
と色よい返事。あまりにも出来すぎた展開だと思いつつも、転がり込んだ据え膳を美味しくいただくことにした記者。セックスしている最中は快感に加え、
(中学のときの同級生が俺のチ●ポをしゃぶっている)
(真面目だった同級生が、こんなにマ●コを濡らすスケベな女だったとは)
と感慨深い思いが入り交じり、普段は風俗嬢としかセックスしていないだけに、とても充実した時間を過ごすことが出来たのである。ところが……!?
ファミレスで3人に囲まれて
詳しい住所までは聞かなかったが、お互い都内で、そう遠くない距離に住んでいたK子。それに相手はバツイチ。もしかしたらこのままズルズルとセフレの関係になれないものか……そんなふうに考えていた記者の元に、再び彼女からメールがきたのは1ヶ月後のことだった。
『また会えるかな』
期待していた通りのメールをもらって内心で小躍りした記者。しかし、その後の文面が引っかかった。
『話したいこともあるし』
頭の中に〝?〟マークが浮かぶ。話したいこと、という意味深なフレーズ。妊娠……いや、しっかりとゴムはしたはずだ。もしかしたら美人局? まさか、同級生相手にゆするような女だとは思いたくない。あ……ただ単に、好きだから付き合ってくれないかという告白だったりして。最後は自分に都合のいい答えに落ち着かせ、再びK子に会いにいった記者。待ち合わせ場所のファミレスでK子の姿を見つけた。
「元気だった? ところで、話ってナニ?」
「先に何か頼んじゃいなよ」
そしてアイスコーヒーを注文し終えた記者に、彼女が小声でこう言った。
「この間、ありがとね。なんか、離婚してからご無沙汰で……楽しかった」
恥ずかしそうに笑い、下を向いて上目遣いで記者を見るK子。これはもう、暗に〝今日もセックスしたい〟というサインだ。喉が乾き、運ばれてきたアイスコーヒーを一気に半分飲み干した。
「ふふ、今日も暑いもんね」
「え、あ……そうだね」
早くここを出てホテルに行こう、そう言いたいのをグッと堪える。しかし、ここからK子がワケの分からないことを言い始めたのだ。
「このところ、異常気象とか自然災害が多くない?」
「そうだね、地震とか大雨とか……恐いよな」
「そうでしょ……たけしくんもそう思うよね。実は私、サークルに入っててね」
「さ……サークル? ちょ、ちょっと待ってよ、何の話?」
「●×▲様っていう神様、聞いたことない?」
そういってK子は、カバンの中からパンフレットのようなものを取り出した。そこには●×▲会といった会の名前とともに、救いを求める人々と、それを導いているかのようなお方のイラストが。
(話っていうのは怪しい団体の勧誘だったのか!)
一瞬にして夢から覚め、自分のバカさ加減に落ち込む記者。すると次の瞬間、
「ごめんなさい、ちょっとお邪魔しますね」
隣のテーブルにいた男女ふたりがこちらに声をかけ、記者を隅に押し込む陣形で席を塞いだのだ。
(おお……これが怪しい勧誘をする団体がよく使う〝囲い込み〟ってやつか)
落ち込みはしたが冷静さは失っていなかった記者。ここで少しでも気の弱さを見せると、うんというまで説法が続くということも知っていた。ここは毅然とした態度で席を立つのがベスト。
「K子、お前、これが目的で俺とセックスしたんだな」
K子の仲間も、ほかの客もいる前で大声で言ってやった記者。周囲がざわつく中、真っ赤な顔で下を向くK子を尻目に、コーヒー代をテーブルに叩き付けて席をたったのだった……。
果たして、K子の所属する怪しい団体が組織ぐるみで枕勧誘をしていたのか、それは定かでないものの……読者の皆さんも、据え膳すぎる女には、くれぐれもご注意あれ。
(掲載/「実話大報」2018年9月号)