5 あざといは正義
長々と書きましたが、まとめに入ります。人生の本質的な難しさって、多分欲しいものがある、なりたい自分がそこにいるのに何時も自分の手はすんでのところで届かないということなんじゃないかと常に僕は思っています。
それでも本番の舞台の幕は上がる。その時僕らは裸で世界の前に立たされるのです。それこそ決して破られることの無さそうな、分厚くて高い壁の前に。2018年2月に旧DMMアワードのノミネートが発表され、果たして橋本ありなはノミネートされていました。彼女はどうファンに呼びかけたかというのがこの動画です。
?DMMアワード2018 お願い動画 橋本ありな
「ちょっとぉ、今笑ったでしょ」と言う彼女、彼女は自分がどう見られているか良く分かっています。僕は大笑いしました(笑)。彼女の前には分厚くて高い壁が立ちはだかっていました。それは小細工が通じるようなものではありませんでした。彼女は自分がどう見られているか、自分の武器は何なのかきっと必死で自問自答したことでしょう。
その結果出してきたのはエスワンのポップで明るい痴女をやりながら自分の一部として磨きに磨き上げたコテコテのアイドルスキル塗れの自分の、渾身のセルフパロディでした。「これが私、私を見て!」と言わんばかりに。その結果彼女は勝利したのです。僕は全く予想していませんでした。しかしこれを予想していた識者がいたんですよ。
?ニブンノゴ!宮地が独断だけでDMMアワード大予想!新人賞&女優賞の◎(本命)○(対抗)▲(大穴)に選んだのは?異論反論は認めません。みんなも予想してみてね。【AV大好き芸人の人気連載第199回!】
またしても宮地さん、キレッキレです(笑)。
橋本ありなに投票するのは僕にとっては例年のことですが、今年は彼女の「いいかなぁ、ねえねえ、いいかなあ。約束だよ?」が誘う「一笑」に負けて投票した方も多かったに違いありません。
「あざといは正義」とはよく言ったものだと思いますが、結局のところ自分とは何かを自問自答し、自分の武器を磨き続けた人だけがあざとくもチャンスで一歩踏み出せるのだというのを彼女の姿から僕は思い知らされる格好となりました。デビューからずっと見てきた彼女ですが、僕の想像を超える大きな女優になってしまったなあと溜め息と吐いたところで橋本ありな論、お開きといたします。
以上、くろがね阿礼でした。