3 犯される橋本ありな
実は陵辱モノというのはアタッカーズで大ブレイクした石原莉奈の名前を出すまでもなく、女優さんのキャリアに大きなアクセントになることが多いのです。結局のところ陵辱モノはドラマものになります。彼女お得意のメロンメロン芸は封印で、かつ2018年になってから多くなってきているM寄り性癖のアピールは必ずしもこうした陵辱モノの成功に結びつくものではありません。得意技を取り上げられた彼女にとって、陵辱モノはかなり手探りだったんじゃないでしょうか。
それでも「女子高生鬼畜輪姦レ●プ」(JO[Style]監督)は、橋本ありなの2シーズン目のベスト5作品のうちの一つなんではないかと僕は見ています。2年目のベスト5作品ということは、この作品が彼女のDMMアワード最優秀女優賞受賞にも大きく貢献した作品ということでもあります。手探りながら上手く成功を収めることができたのは「橋本ありな×陵辱」という目新しさもあるあったことでしょう。
「橋本ありなの濃厚接吻とフェラチオ尽くし」では彼女にメロンメロンだった武丸先輩、高校をドロップアウトした彼女の同級生(今は学校の工事をしている作業員)の職場の先輩として登場し、のっけから彼女を脱がしてスマホでバンバン写真を撮りお尻をバッチバチ叩いてズボズボ犯していきますね。しかも精子の量が半端じゃありません。そこからは急展開、武丸先輩は犯行シーンを盗撮していた森林くん(高校の先生役)を逆に脅迫して味方に引き入れます。彼女を犯す森林くん熱演過ぎて怖いです(笑)。最後には作業員たちの輪姦へと進んでいき、フィナーレを迎えます。
JO[Style]監督が橋本ありなで好成績だったとなると、同じくエスワンで陵辱作品を多く撮っている苺原監督にも力が入ります。2018年3月末配信開始、発売は4月1日となっている「脅迫集団痴漢師レ○プ 生脚太ももを撫で回す指先…尻に擦り付けられるチ○ポ…恐怖で脚をガクガクさせ抵抗できずに犯されるスレンダー女子大生」は痴漢から発展する陵辱モノでした。これが残念ながら結構な渋い評価を受けていて残念なのですが、そういった評価のうち最も残念なのは「ナチュラルハイあたりを参考にされたらいかがか?」というもので、批判の多くは電車の中で痴漢から陵辱というシチュエーションの無理に集中しています。分からないではありませんが、ナチュラルハイの陵辱モノにはバスで陵辱するような非現実的なものが結構ありますよね(笑)。
しかしこの作品のストーリーはかなり地獄です。最初の痴漢に電車の中で犯され、その後はその証処写真を共有する痴漢師たちに電車に乗る度に痴漢され、犯され続けるというもの。こう言うと不謹慎なのですが、彼女の女子大生役は本当に綺麗です。制服の方がウケがいいのは分かっているんですが、今後はどんどん女子大生役が増えて行くだろうと僕は予想しています。
そして2018年9月作品で再びJO[Style]監督が橋本ありなの陵辱作品を監督します。前回との共通点は橋本ありなが再び生徒会長を演じていること。大きく違うのは、彼女を襲う男たちが作業員ではなく高校の地域のおじさんたちだということ。学園祭のテーマとして地域貢献を選んだ生徒会を代表して、彼女は町会長宅へ協力依頼をしに行きます。そしておじさんたちの罠にかかります。その罠の掛け方がいかにもAVというイタズラで思わず苦笑いしてしまいます。まず彼女を犯すのが「業界を代表する義父」こと佐川銀次さんです。これは2018年9月作品、2章でご紹介した作品の多くを撮影した後の作品ですから、犯されながらもとても感度の良い体はビクビクと痙攣していて、そこがまた興奮を誘います。
次に彼女を犯すのが同じ町会の役員である吉村卓さん。これまたAVらしくラムネに一服盛るという仕掛け、非常にベタですね(笑)。ここでも彼女、制服に似合わないエロさが出てしまっていることを喜ぶべきかどうか悩むところです(笑)。そして最後は町会全員で彼女を犯すという展開でした。
橋本ありなの陵辱モノは以上の3つです。恐らく来年になってもまだ彼女は制服を着て登場する作品がリリースされるかなと僕は思っていますし、制服少女としての訴求力をあと1年くらいは持っているのではないかという気がします。ただ、2017年の初めての陵辱と2018年9月の陵辱では、彼女の体の感度やセックスの質もかなり変わってしまっていて、ぐっと成熟した感じが出てきていますね。その貫禄のお陰で、犯されていても痛々しい感じがあまりしない、寧ろ犯されながら溺れていくくらいのニュアンスの作品の方が彼女にはしっくり来るんじゃないかという感じがしました。
例を挙げるなら、今の彼女には、かなり昔にアイポケがアタッカーズとコラボして撮った「夫の前で犯されて」シリーズのような作品の方がしっくり来るくらいの貫禄が出てきているような気がします。そして、ナチュラルハイを参考にというご意見が結構あるんですが、ナチュラルハイを参考にするというよりは最近ナチュラルハイからフリーになったタナカ・ベーコン監督の演出を一度見てみたいなという気がしました。
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