4 美少女から綺麗なお姉さんへ
2018年は、橋本ありなにとって節目の年になる予感はしていました。と言っても僕はまさかDMMアワードまで獲ってしまうとは思っていませんでした。むしろ2018年、3年目を節目として制服の似合う美少女から「綺麗なお姉さん」へと変貌していき、その結果として彼女は次のレベルに進むのではないかと考えていました。
彼女がステージを駆け上がる速さは僕の想像を超えていました。綺麗なお姉さんな橋本ありなに期待をかけるのは、一つには彼女のキャリアが息の長いものであってほしいと願うからです。エスワンにはかつて星野ナミ、明日花キララ、葵つかさを招聘するために準備蓄積された綺麗なお姉さんコンテンツがたくさんありますからね。そして彼女もまたそんな未来の片鱗をごくごく初期から見せてくれていたからです。
彼女のデビュー5作品目は「交わる体液、濃密セックス」(紋℃監督)でした。このシリーズは南波王監督から紋℃監督がほぼ引き継ぐ形で大きくしていったエスワンの人気シリーズで、シリーズ記録は宇都宮しをんが持っていて、葵がそれに次ぐという作品でした。少し暗めの照明でボディの陰影を映像的に引き立て、またちょっとお高そうなホテルの部屋を使って道具立てを整える感じの作風です。まだ顔立ちにあどけなさが残る上、バインバインのボリューム感のあるボディを持った女優に有利なシリーズということもあって、どんな作品に仕上がるか楽しみでした。20代前半のOL風ファッションは彼女の縦長スレンダー体型にはとてもマッチしていて、全く背伸び感はありませんでした。むしろ制服を着ているときよりも彼女のクラス感が引き立ちました。
紋℃監督は、ヒットを出した肉感女優たちを演出する際に胸や尻で見せ場を作った代わりに、橋本ありなについては長い脚で見せ場を作りました。玉木くん相手に見せたカニ挟み、彼女より背の低い望月くんを相手にする時には様々なアングルで脚の長さを際立たせ、吉村卓さんはまっすぐに伸ばした脚をコンパスのように開かせてヨシムラをキメ、森林くんは彼女の脚をテレビ台の上に引っ掛けて長い脚を愛撫しました。橋本ありなの売りは「脚」というのであれば、是非言及していただきたいのがこの作品です。僕はこの作品を見たことで彼女の未来は明るいだろうと確信しました。
彼女の2シーズン目の1発目は、彼女にとっては初の宇佐美監督作品である「橋本ありなの濃厚接吻とフェラチオ尽くし」です。サンプルを拝見したときの驚きは今でも思い出します。「この子にはまだ伸び代があったのか…」とため息を吐きました。2016年12月までの彼女と2017年1月からの彼女、何が違うのか美容やメイクの専門家ではない僕には判然としないのですが、この作品で彼女はまた美の階段を2段3段飛びで駆け上がった感じでした。ご本人は「何も変わってませんよ。」と笑うかも知れませんが、元々美形で都会的なイメージのある彼女が更に洗練された、そんな印象を持ちました。
濃厚接吻とフェラチオ尽くしという作品に挑戦するだけあって、彼女のテクニックは隙がありません。男優になったつもりで映像から彼女のフェラを想像してみると、痒いところに手が届くような至れり尽くせりのフェラをしてます。もちろんこれはお金が取れるフェラです(笑)。そして前章でも少し触れましたけれど、橋本ありなにメロンメロンの武丸先輩が見られるというのもこの作品のお値打ち感です。その上最初のセックスで口元に出された精子をごっくんした流れでお掃除フェラとなるに至ってはもう何も言うことありませんという作品でした。
そして彼女の3シーズン目、いよいよ念願の「盗撮リアルドキュメント」(X監督)です。彼女は割と僕が書いたものは読んでくれていると思っていたんですけどね。
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僕が鈴木心春の「盗撮リアルドキュメント」をレビューした記事は読んでいなかったようです。とっても残念(笑)。
盗撮リアルドキュメントシリーズはエスワンの人気女優にナンパ師をけしかけ、セックスまで持ち込んだ一部始終を映像に記録し販売するというシリーズで、ナンパ師役の男優たちはなるべく普段エスワンに出演しない人たちをキャスティングしています。とは言え仕事ができないとどうしようもないので、結局のところ男優は常連化してしまいます。その結果、天使もえ、夢乃あいか、鈴木心春、橋本ありなという錚々たるエスワンガールたちが同じ男優に食い散らかされるという現象が発生してしまうというのは余談でした。
これまた渋い評価を受けてしまったのは、肝心のありなフレンズの皆さんが直視できないほどキツい内容だったからですが、僕はありなフレンズであるとともにライターなので最後までこの作品とお付き合いしました、いやもうキツかったです(笑)。
まあポイントはそこじゃありません。我らが橋本ありな、男を狩る時はグイグイ行きますね。欲望に忠実、仕事の関係者との恋愛も内緒ならいいやと自分からライン交換まで発展させます。これ、彼女が演じてるグイグイ系の痴女が憑依したみたいですね。そして彼のお部屋で撮影会。でも彼女の目的はカメラじゃないので「ねえ、カメラ置いて…」とグイグイ行きます。そして見つめ合い「…する?」男優市川の脳が破裂した音がしました(笑)。自分の性欲と疼きを満たすために体一つで男を狩る。それは大人の女の嗜みですよね。
このシリーズに出演するのは「エスワンの綺麗なお姉さん」の最後の関門のようなもので、彼女がこの作品への出演を熱望していた理由はよく分かりますが、最後はかなり修羅場でした。