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【安田理央「日本エロ本全史」刊行記念イベントレポート!】『デラべっぴん』創刊号から『月刊FANZA』まで446冊の私蔵エロ本を大解放! 安田理央と姫乃たまが懐かしのエロ本白熱トーク!

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安田氏秘蔵のエロ本446冊が運び込まれ会場が「エロ本喫茶」に!

アダルトメディア研究家であり、日本最大級のエロ本コレクターである安田理央氏が書き下ろした書籍『日本エロ本全史』(7月2日発売)の発売を記念したイベントが開催。

6月20日、東京・阿佐ヶ谷ロフトAで行われた「エロ本喫茶開店!『日本エロ本全史』刊行記念イベント」の模様をレポートします!

会場には安田氏秘蔵のエロ本446冊が搬入されステージをジャック。これは来場したエロ本ファンが自由に手に取り読めるように並べられたもの。ファンは入場とともに、一目散にエロ本コーナーへと集まり、思い入れのあるエロ本を熟読。若き日のエロ本ライフに思いを寄せていました。

ステージにはイベント前にもかかわらず安田氏が登場。ファンとエロ本談義に花を咲かせたり、様々な質問に答えたりと、まさにエロ本ゼミナールの様相を呈しました。

イベントでは「下北生まれ、エロ本育ち」を自称し、現在、『月刊FANZA』などでAVレビューも執筆する姫乃たまちゃんが進行役となり、安田氏とエロ本トークを展開。その一部を再現します。

姫乃 すごい満員じゃないですか! (書籍の)帯が(石野)卓球さんだから、卓球さんのイベントと勘違いしたんじゃないですか!? 

と、いきなりジャブをかまします(笑)。

姫乃 これを書き終わったらもう・・・ 

安田 俺、やることないんじゃないかな 

姫乃 最終テーマに取り掛かったのは? 

安田 エロ本、もう終わりだから 

姫乃 書くのは大変だったでしょ? 

安田 最初のコンセプトは創刊号を集めるというものだった。歴史の中で重要なものを集めてきたら、あれもないこれもないとなった。ヤフオクで『エロ本 創刊号』で登録していた。毎月、何万も突っ込んだ 

まずは書籍のコンセプトを語る安田氏。しかし、「エロ本の話をするとしんみりしちゃう」としみじみする場面も見られ、コンビニからエロ本がなくなり、事実上、日常としてのエロ本が見られなくなることへの寂しさもポツリ。
ここで安田氏が最初にエロ本業界に入ることになったトークに移行。

 

安田 19、20くらい。最初は風俗体験レポから。最初に書いたのは『台風クラブ』。19で編プロに入って、アイドル雑誌編集者でAVページの担当をしていた繋がりだった。池袋の『アイドル』っていうマットヘルスの体験記を書いたんだけど、驚くことにまだある(笑) 

と当時の思い出を語ります。

安田 アイドル雑誌をやって、ゲーム雑誌をやって、あとアニメとかオタク雑誌をやっていたんだけど得意じゃなくて、ひとりだけ知識が追いつかなくてバカにされていた。最後はコピーライターもやった。ずっとAVライターはやっていたけど、世間体は恥ずかしかった。でも、いろいろやっているうちにエロと向き合わなきゃと、好きなことを職業にしようとエロライターになった 

とアダルトメディア研究家の若かりし日々を懐かしみます。

ここで、風俗体験取材話、風俗店摘発話、怖い人への土下座話など、当時の体験談が次々と語られ会場を沸かせます。これらの経験をふまえて「エロ本で働いて成長しましたよ」という安田氏。

また、進行役の姫乃たまちゃんもエロ本とのかかわりをトーク。

姫乃 私も最後ギリギリ滑り込みでエロ本編集部に入った。17歳の時に『Chuッ SPECIAL』(ワニマガジン)でライターデビューした。書くんだけど(未成年なので)読めないという。16歳の時に地下アイドルの仕事を始めて、2か月後に『地下アイドルはヤレるか?』っていう取材が入った。その時に編集さんと仲良くなってライターになった。エロ本の人は優しい。怒られ慣れている感じの人が多くて、ロボットレストランの店員と同じ目をしている(笑)

とエロ本ライターデビュー秘話を語ってくれました。

 

最後のまとめ部分に入り、

姫乃 今回、振り返って魅力を再発見したエロ本は? 

安田 『THE tenmei』(竹書房)かなあ。考えてみるとすごい狂っている雑誌。何十万部売れていて、いちばん売れていたのが自衛隊の売店(笑) 

カメラマンの加納典明氏が全ページ撮りおろし、当時、警察に摘発された伝説の雑誌を上げる安田氏。

姫乃 コンビニからエロ本がなくなってしまうのはどうですか? 

安田 まあ、しょうがないのかなあ。売れてないかなってのが正直あるし。絶対、エロ本の話をすると最後はしんみりするんだよなあ 

 

1時間でしたが安田氏と姫乃たまちゃんのトークは終了。超満員のファンも同じ思いで聞き入っていました。
トーク後は「トークはおまけで、みなさんエロ本を読んでいただきたい」と私蔵のエロ本を大公開。会場がエロ本図書館となりノスタルジックな空間となりました。

8月末で全国のコンビニからエロ本がなくなり、書店売りに移行。事実上、公の場から姿を消すことになったエロ本ですが、安田氏が今回の著書を残すことによって、歴史から埋没することは逃れました。
親や先生に隠れエロ本を読み漁ったあの青春時代は戻りませんが、ページをめくるごとに懐かしいエロ本に出会うことができます。

雑誌、VHS、DVD、インターネットと媒体は変わりましたが、エロへの熱い思いは永遠に変わることはありません。『日本エロ本全史』がある限りエロ本は永久に不滅です!

■書籍情報
『日本エロ本全史』 安田理央著

価格:3700円+税
判型:四六判 ページ数:336ページ
ISBNコード:9784778316747
発売日:7月2日

 

 

 

 

(写真・取材 神楽坂文人

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