ここ最近、本業のAVはもちろん恵比寿マスカッツ、ピンク映画、一般映画と様々なジャンルに出演し、いまやセクシー女優の枠には収まりきらないカリスマ的存在になっている川上奈々美ちゃんが浅草ロック座のストリップにまたまた登壇。
7月1日から20日まで公演を行っているなか、浅草ロック座劇場内でコメントをいただきました。
本人の並々ならぬ努力と決意をご覧ください!
5回目になるが最初に浅草ロック座に出たきっかけは?
「ロック座に出たきっかけは、AVデビューした時からロック座の社長に『出てくれないかなあ』ってずっと言っていただいていたからです。2015年に私が全部辞めようと思った時期があって、挫折というか、AV売れないからAV辞めて一般人になろうと思った時に、最後の最後みたいな感じでロック座に誘われていたので「(ロック座のステージに)立つか!」と思って立ったら全く180度変わりましたね」
5回目ということで慣れはないか?
「ないですね! ないですね! ちょっと慣れてきて調子に乗ってきたらちゃかせる場所ってあるじゃないですか? AVの現場ってそうじゃないですか(笑)。女の子次第で緩くするかしないか変わるじゃないですか。AVの現場は(カメラが)回ってない時はだいぶフワッとさせてもらっているけど、浅草の場合は完全にリセットされてゼロからです。1年に1回しか立っていないのでゼロからやります。何も知らないで、すいませんみたいな感じで、心持的にはいちばん下の人間ですっていう感覚でやっています」
浅草ロック座に出て自身の内面や意識は変わったか?
「浅草ロック座に立ったということだけで、ファンの人から称えられるようになった。浅草ロック座の常連のお客さんは『本当に立ってくれてありがとう』と言ってくれました。あと、ミラーボールとか照明もきれいで、仏様みたいに神々しくなるので、本当にそういう扱いをお客さんがしてくれるようになりました。100回もステージをやるのは相当大変なんで、それをやり遂げたっていうことで、いままでのファンも『よくできたね』って言ってくれた。それだけでやっぱり違う人物になるんですね。あと、恵比寿マスカッツのオーディションの時にマッコイ斎藤さんから『キミは浅草ロック座に立っているのかい!?』って言われて、それだけで全然、印象が変わったみたいでした。ビートたけしさんがここで前座をして、育ててもらったので芸人さんやテレビ界の人たちからは『現役で立っているの?』って言われます。そう、(AV女優で)現役で立っているのは私が初めてだったんですよ」
今回のステージでのテーマは何か?
「毎回、全くテーマも振りも違うし新しい動きをするから、身体の異変とか痛みとか、毎年、違います。疲れ具合も精神的な疲れも。今年は特に感情優先のベッド(ショーのクライマックス)なので。自分と向き合って、どん底に落ちてまた這い上がっていくようなテーマにしたベッドなので、それを100回やるとなると、『わ~、こんなに疲れが出てくるのか!』って感じています」
今回のダンスレッスンはどれくらいの期間か?
「6日間で全部覚えて、6日間昼から朝方の3時くらいまで踊っていました。それでなんとか振りが入りました。私たちの公演は『Lovers』のセカンドシーズンなんですけど、ファーストシーズンは水元ゆうな姐さんがトリを務めて、違うメンバーで公演をやっていたんです。その稽古には先生が振りをつけてくれていたので、それに私も参加していました。その動画を撮り、あとは全部自分で覚えないといけないので大変です。ゲネプロで初めて全員で合わせるんです。すさまじいですよ。無理ですよ私(笑)。本当にもう今回は大変でした。主演映画の撮影もあって、こっちに来たので。今回、参りましたよ。実は公演が終わってすぐにまた映画を1本撮るんです。いまは休めないです。来る仕事は全て。いまだけだと思います、こんなに忙しいのは」
今回のステージの見どころは?
「今回の見どころは・・・、あまり言葉で言うのも難しいですけど・・・、今回の演目で希望を届けたいです。タイトルは『Lovers』ですけど、私のベッドはどん底に落ちるタイミングがあったりするし、フィナーレはすごく明るくて笑顔になるようなものだと思います。希望とかひとりひとりの可能性を見つけてもらえたらいいなあって、そういう気持ちを込めた演目なので、楽しんで気軽に見てもらいたいです。(ストリップ劇場は観客が)緊張しちゃうじゃないですか、もちろん、そういうのもいいことだと思うんですけど、そういうものもちょっと変えていきたいなと思っています」
——
常々、言っていますが川上奈々美ちゃんこそアダルト業界の光です! 世間の偏見や差別に言葉で対抗するのではなく、演技と行動で示す姿は見ている者の心を打ち、やがて、その偏見や差別を消し去る説得力があります。
今回のストリップ劇場登壇は本人のコメントにあるように「希望」を感じさせてくれるはず。明るい未来が待っています。
ぜひ、その未来を感じるためにも浅草ロック座へ足を運び、ストリップの感動と迫力を味わってください!
◉浅草ロック座HP:http://asakusa-rockza.com/
(写真・取材 神楽坂文人)