マネージャーから話がきた時に「私、前に一回出ていますけど」って
── 受賞できない悔しさとかはなかったですか?
伊織 その時は北条さん以外に獲れる人がいないって、周りの人に言われていたんです。あと、私自身が賞レースも分かっていないし、ツイッターもやっていないし、あまりアワードの感覚がない感じでした。
── じゃあ、夢舞台みたいな感覚でしたか?
伊織 そうですね。若い女優さんでも有名な方が出ていたので、私はお客さん感覚でした。「わ~、すごい! キレイ! かわいい!」みたいな感じです。だから、獲りたいとか、宣伝するとか、頑張るとかは業務的にブログを書いたりしていました。自分でも投票するとかしなかったです。
── 自分自身にも投票しなかったんですか!?
伊織 はい。
── 最初はお客さん的な場所からどんどん熟女界の中心的な女優になり、8年ぶりにノミネートされてどういった気分ですか?
伊織 初めはビックリしました。マネージャーから話がきた時に「私、前に一回出ていますけど」って言ったくらいです。一度、ノミネートされた人はもうされないと思っていたんです。
── 以前はダメとか私も聞いたことがありますが、最近はリベンジノミネートありますね。
伊織 だから、マネージャーも「聞いてみます」って一度、聞いてもらって大丈夫ということだったので、大丈夫ならデビューして10年になるし、50歳を迎えるし、いろいろ活動もしてきたので、ちょっとやってみようかなと思いました。あと、年齢的に身体が続くのがいつまでか分からないじゃないですか。そういう年齢になってきたし、50歳の私にお声がかかることもなかなかないので、正直、頑張りたいなと思いました。
── 最近の熟女女優賞は若返って、本当の熟女がなかなかエントリーされないんです。本物って言ったら伊織さんに失礼ですが、伊織さんは本物の熟女がエントリーされたなって感じです。
伊織 毎年、賞があるのは知っていましたが、自分の事務所の女優さんが出ないと詳しくは見ないので、あまり知らなかったんです。周りの方が言うには、50歳の熟女は初ノミネートじゃないかってことです。だから、初めてだったら獲りたいなと思いました。
── 熟女女優さんはパブリシティ(公開制限)が厳しいみたいですからね。
伊織 年がいけばいくほど、みなさん背負っているものがありますからね(笑)。私は家族の年齢が大きいので問題ないんです(笑)。
── 家族の承諾をクリアしているのは素晴らしいですね!
伊織 クリアしてからデビューしていますから。
── すると晴れてのノミネートですよね。
伊織 そうです。今回はちゃんと意味が分かってのノミネートです(笑)。
>>インタビュー後編は明日公開!
(撮影・インタビュー 神楽坂文人)
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